朝刊フジ

本やテレビ雑記に加え、英語で身を立てようと奮闘中の筆者が読者と自分に(笑)エールを贈る。

長澤まさみちゃんだったらなあ・・・

2005-09-30 00:00:45 | テレビ
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、『食わず嫌い』で勝俣州和さんがドリアンを無理やり飲み込んでいる瞬間、森山未來くんが長澤まさみちゃんの全部刈っちゃった頭に唖然としていた!の、フジでございます。

さて、昨日はフジテレビで『とんねるずヒストリー』、TBSが『世界の中心で愛を叫ぶ』映画版の放送と、ガップリ四つに組んでの闘いとなりました。どっちも見たい私は、ビデオを駆使しながら、両方のザッピングにて視聴いたしました。

私、セカチューはテレビ版にて見た事がありますが、正直あまり乗れなかったです。あの作品の基本コンセプトの「ウォークマン」での声のやり取りが、今一古く感じなかったのです。郷愁を思い起こさせなかったのです。
それと何と言っても配役ですね。主人公の山田孝之くんが暗い。彼は明るい役ができるのかと思うほど暗い。
あと相手役が新人だった綾瀬はるかちゃん。彼女、悪くはないんです。でも余りにも普通。当初は画面から引っ込んで見えたくらいなのです。演技がうまかったのが救いでしたが。

昨日、映画版を見ました。長澤まさみちゃんはいいわ!かわいい!彼女と純真無垢な森山未來くんのペアなら、私はセカチューをもっと身を入れて見たと思うんですよねえ。
彼女、頭を本当に剃ったらしいです。もっとも綾瀬はるかちゃんも剃ったのですが。
綾瀬はるかちゃんは髪を短くしたらはるかちゃんらしさが出てきましたね。「POCARI SWEAT」のコマーシャルといい、今度の『赤い運命』といい、何かこのほうが絶対いい!と言う感じです。

さ~て、今度昨日のビデオをしっかり見てみようっと!

ところで皆さん、とんねるずは日本卓球協会から「名誉2段」の称号を与えられてるの、ご存知でした?いや~、とんねるずの歴史はすごかった。やることがデカイ!充分笑わせて頂きました。

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

9月23日の和製英語、訂正します!

2005-09-28 00:00:56 | Weblog
いやいや、とんだことになった・・・
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、髪の毛かき乱して記事を書いている、フジでございます。

先日の23日、『ヘアリキッド』『ジャンパー』『チャック』の和製英語についてコメントいたしましたが、『チャック』の項について誤りが発覚いたしました。

『チャック』というのは純然たる和製英語なのですが、私は答えをfastenerと書いてしまったのです。しかしながら、fastenerは飛行機で「Fasten your seat belt」と言う時に使うように、2つのものをくっつける時の総称なのです。ぎざぎざタイプのものはzipperを使うのが正解。恐らく締める時zipという様な音が下のが語源だろうといわれています。

間違えました。本当にスミマセンでした!

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

『電車男』涙の卒業式・・・

2005-09-23 17:38:37 | ドラマ
おはようございます!そして金曜日にご覧の皆さま、こんばんは。『朝刊フジ』編集長は、缶コーヒーのロング缶って、量が多いのはいいけれど、どうしてあんなに甘いの?のフジでございます。

さ~て、先日の木曜日の夜10時から、フジテレビにて『電車男』最終回が放送されました。もちろん先週の展開から、今週の内容は大体予想はついたものの、ここまで視聴者をグイグイ引っ張ってきたこの番組、最終回に私、期待最大級でありました!

先週の最後で、山田くんは例のビルの上、かつて沙織と訪れた秘密の場所へとやってきたのであります。

沙織は、Aちゃんねるを開きます。そこには、沙織が酔っ払いに絡まれているところを、勇気を振り絞って助けた時のことからが、ずっと綴られています。初めて沙織に電話する時。「オレ、何だか泣けてきた。お前らの優しさに・・・オレ、変わりたい!」と、ネット住民に励まされながら電話した、あの時のこと・・・

夜になっても山田くんは待ち続けます。沙織は来る気配がありません。

電話が来ます。
同志たちです。「山田氏、ミーナの初回限定版DVDが明日発売なのをお忘れですか?」
なんと、山田くんがいるビルから見えるすぐ下に、彼らが列を作っているのです!
「すいません。それより、大事なことがあるんです」
そして彼は陣釜さんの電話まで断ってしまうのです!

沙織は涙を見せます。「この掲示板は、オレの誇りです」と書いてあるところです。涙が止まらないのです。

「明日、『2人だけの秘密の場所』で、待ってます。来るまで待ってます」

沙織は出かけようとします。
しかしそこへ桜井和也の陰謀が・・・

「沙織が倒れた」と、和也は山田くんに電話します。「近くの病院に収容された・・・お前を呼んでいる。駆けつけてやってくれ」
「すぐ行きます」と山田くん。しかし「・・・今の、誰だ?」。

沙織は出かけます。しかし和也が「急用か、だったら乗れよ」と車を出します。

タクシーの山田くん。和也の車の沙織。聞いているラジオから「Aちゃんねるで話題の電車男への応援歌だ!」
サンボマスターです!
「あんたの顔も知らねえ。あんたの過去も知らねえ・・・世界はそれを、愛と呼ぶんだぜ!!」
ここ、鳥肌モンです!すごいです!
『おい』と阪神ファン。『ニッポン放送を聴いてみろ。電車のために作ったという歌が流れてるぞ!』
『ええ曲だなあ。最近涙腺弱くて困る』
私もです。涙腺弱くて困ります。

しかし、タクシーと和也の車は正反対の方向にすれ違います!

「止めて」沙織です。「ありがとう」
和也は「さあ、いよいよクライマックスだ!」

ビルの屋上に来た沙織。しかし山田くんはいません・・・
でも、置き忘れたものはすべて「山田さんのもの・・・」

山田くんは病院に。でも沙織はいないと言われました。啓介に電話すると「血相変えて出かけたよ」とのこと。「掲示板見たよ。姉貴のこと、マジなんだって分かった。殴って悪かったな」

沙織はドンキホーテなどを探します。走る沙織。
そこへ和也から電話。「山田の居場所が分かったぞ。駅のホーム。すぐ来てくれ」
今回の和也の作戦は、最終回にふさわしく緻密です!
しかし、やっぱり妄想してしまうのです。「山田は、沙織にふさわしくないと去っていった」とか何とか・・・
ほとんど妄想通りに行ったのです。沙織は和也のそばに来て・・・すれ違います。
なんと山田くんがホームに!
かっこ悪く去る和也。車はレッカー移動されるし、最悪です。

「やっと、会えましたね・・・電車男さん」
「えっ」

電車を待つネット住民たち。なんとキングコングの梶原くんがゲスト出演です!
「ただいま戻りました」と山田くんです!
色めきたつ住民。
山田くんは語り始めます。
「2人は秘密の場所に来ました。それまでエルメスさんは黙ってました・・・

「掲示板を、読みました」と沙織。「・・・嬉しかったです」
「えっ」
「掲示板の人たちも、いい人たちですね」
「はい!」
「山田さんの思いをちゃんと聞かせてもらおうと思ってここに来ました」
「・・・・・・」
「聞かせてくれますか?」
「はい」

キターーーーーー!

「大事な話があります・・・青山さんといると、全てが輝いたんです。一瞬で。青山さんが僕に光を与えてくれたからです。青山さんから大切なものをいっぱいもらって・・・でも僕は何も持ってない。だけど、青山さんを思う気持ちだけは、誰にも、誰にも負けません!僕、僕、ああ・・・」
「頑張って」
「うう・・・僕は、僕は、青山さんのことが、うう、大好きです!」
両手を握り合う2人。
「私も、山田さんのことが、好きです」

キターーーーー!
私も涙です。
山田くんはなおも沙織に思いを伝えます。
「・・・もらい泣き、しちゃいました」と沙織。

そして、沙織から、キス。
夜景がきれいな秋葉原です。

「好きって言って」と沙織。「もっと好きになっちゃいました」

思い思いの言葉を発するネット住民たち。時間にして4~5分くらいでしょうか。彼ら彼女らの言葉は続きます。

「まだ続きはありますが、ここでミーナの時間なので」と山田くん。
これにはみんなガクッ。「アニメ待ちかよ!」

お休みの日なんでしょうかね。陣釜さんがおしゃれして歩いています。「山田の奴、今度会ったらぼこぼこにしてやる・・・でもいいなあ、あんな運命的な恋したいなあ」
そこへ・・・
まるで昼間から酔っ払ったような男が絡んできます。
それを見かけたのは・・・桜井和也!!
「やめろ、その子が嫌がってるじゃないか!」
本当は一人で一撃できた陣釜さんですが・・・和也に泣きつきます。
「前にもお会いした・・・」
「私も同じことを・・・」
「これってもしかして」
「運命・・・」
なんとまあ、結ばれちゃいました。

アニメを見終わった山田くんが、ふたたびパソコンへ。
あの夜、公園に行ったふたり。ベンチへ座ったのですが・・・

「これほど密着したことがあったでしょうか!」
仕事でイタリアに行ったお土産をくれた沙織。「開けてみてください」
ネックレスです。付けてみると・・・沙織とおそろい!

「あれ」とパソコンに向かう山田くん。「おそろいキターとか、反応無しですか?」
『思考が追いつかなかったって言うか』

その後、ふたりは色々と話すのです。そして山田くんはコンタクトを片方なくしたことに気付きます。「探しに行きましょう」という沙織に、「使い捨てだから、大丈夫ですよ」。
「何にも、見えなくなっちゃいました」という山田くん。「私の顔も、見えないですか」と沙織。本当は見えていたのに「見えないです」。そこへ顔をグッと近づけた沙織。

『この策士があーーー!』
『エルメスさーん、こいつウソついてまーす!』


「今度は、山田さんから」
おそるおそる、頬にキスする山田くん。
「ここですよ」と、唇に触れる沙織。

「世界に、こんな柔らかいものがあったなんて、って思いました」

『爆撃、キターーーーーー!』ネット住民が壊れていきます!

「最後は、大人のキスまでしちゃいました!」
なんとここ、唇のところにモザイクです。

「報告は以上です」
倒れる山田くん。
そしてバタバタ倒れるネット住民たち。

「付き合えないってどういうこと!?」と、沙織の友達です。山田くんの同志がお金持ちなのを知って、交際を迫っていたのです。
「足首が萌えないっていうか・・・」

「お兄ちゃん、こんなところにフィギュア置いとかないでよ」と山田くんの妹です。
マチルダ中尉です。
「早く座りなさい」と突然フィギュアが・・・しかもガンダム当時のマチルダサンの声です。
「ちょっと何してんのよ」なんと奥から出てきたのは、戸田恵子さん。初めて出てきたお母さん役です。ちょうどガンダムの時マチルダさんの声を当てていた人ですね。

のろけのスレを書く山田くん。案の定、『そういうのはカップル版でやってくれ』とスレが。
阪神ファンが『お前は毒男じゃなくなったんだ。もうこのスレから卒業するときなんだ』。
「オレは、みんなと別れたくないです」
『お前の居場所はない』
「何でですか。せっかく仲間になったのに。そんなの、寂しいですよ・・・」
『仲間だから言ってやってんのが、分からねえのかよ』
『強くなれ!お前が守らないで、誰がエルメスさんを守る!』

山田くんは、秋葉に貼られたチラシを見ています。

「分かりました。おれ、旅立つよ」

沈黙のまま見守る住民たち。

『よく言ったぞ、電車』
『お前なら、俺たちがいなくても大丈夫だ』
『さあみんな、電車に思いをぶつけろ!』
毒男の卒業式だ!

『終電、終電、電車とエルメスに幸あれ』などと、一人一人の言葉が続きます。
『おい、あと200レスしかないよ』
『若者よ、人生を謳歌せよ』
『奇跡なんかじゃない。お前は自分の力でエルメスの心を動かしたんだ』
『ここに帰ってこないことが、オレの何よりの励みになるんだから』
『やばい、100レス切った。速すぎるぞ』
『電車もお前らも大好きだ!』
「オレも、お前らが、大好きだ」
『さよならは言わないぞ。電車よ。また会おう』
『電車ともお別れのときが来たね』と、陣釜さんです。『実は応援してるうちに、あんたのことがちょっと好きになってたかも』
『電車よ』阪神ファンです。『彼女の手を離すんじゃないぞ。どうか幸せに。そして住民のみんな。かけがえのない時間を、ありがとう・・・だめだ、ちくしょう。涙がとまらねえ』

「お前ら、本当にありがとう!オレ、みんなのこと、忘れないよ。お前ら、大好きだ」
『残り50レス切った』
『みんな書き込むのやめよう。そうすれば・・・』
『967。もうすぐスレがおわっちまうよ!』
『968。電車とはこれっきり。そんなの嫌やわ』
『970。あと少しで、電車のいない日々が始まる』
『972。1000レス目は電車、お前が埋めろ』
「985。メッセージ、考えました。オレが、ずっと思ってたこと」
『986。気になる・・・でも見たくない!』
『990。さらば友よ』
『996。終わるんだな、ついに・・・』
『998。発車ベル鳴りまーす!』
『999。卒業、おめでとう』電車が走っていく壮大な絵文字が書かれています。

「1000。このスレ、マジで魔力ありすぎ。おまいらにも、光あれ・・・」

沙織と山田くんを乗せた汽車が、秋葉原を出て行きます。
たくさんの仲間に見送られて・・・

__________

私、いろいろ書こうと思ったのですが、もう言葉はいらないでしょう。
さようなら、電車男。
さようなら・・・

フジでした。

『へアリキッドをつけた青年がジャンパーのチャックを閉める』さ~て、和製英語はいくつあるでしょう?

2005-09-22 00:00:45 | 英語
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、日曜日から更新しなくてすみません!のフジでございます。

先日終了した『女王の教室』最終回は25%を越えたらしいですね。最初は阿久津先生の厳しさだけが目に付きましたが、最後の方は正論になってきて、PTAも一安心といったところでしょうか。なんと映画化の話もあるそうですが・・・そんなに何回も使いまわしできるストーリーではないと思うんですけどねえ・・・

さて、本題。
記事の題名に書いた3つのカタカナ語、和製英語はいくつあると思いましたか?
正解は、3つ全てなのです。但し一つには注がつきます。

ヘアリキッド。これ、ある外国人英語教師が昔、母国から日本に戻った時に、いきなり「ヘアリキッド」という言葉を聞き、意味が分からなかったそうです。一番近い発音の「hairy kid」(毛深い少年)だとしか聞こえなかったそうです。
では本当は何と言うか?これが問題。実は日本で発売されている和英辞典では、大体「hair liquid」が使われてるのですね。和英辞典の品質の悪さは悪名高いですが、最近は改善されてきているようで、私、正解が分かりません。どなたか分かっていらっしゃる方は、是非教えてください。

ではジャンパー。これも初めて聞く英語圏の方には「jumper」(ジャンプする人)にしか思えないそうです。これ、普通にはjacket。冬用にはwindbreakerと言います。ジャンパーをジャケットと呼ぶには抵抗がある方も多いと思いますが、これが正解。

「だってjacketにはチャックがないじゃん!」というあなた。チャックこそが完全に和製英語なのです。正解はfastener(ファスナー)です。チャックといっても絶対通じません。ではなぜチャックというのでしょうか。
日本語で「巾着」(きんちゃく)というのがありますね、紐を引っ張るときゅっと口がすぼまって、締まる物です。アレのようにきっちり締まるという意味でチャックとつけたんだとか。

まだまだ和製英語が幅を利かせてますね。これからもどんどんご紹介していきます。和製英語をうまく利用すると、語彙が増えますから、チャレンジしてくださいね!

それでは今日はこの辺で。
フジでした。
明日は電車男最終回だよ!!

英語でシャベリオーネ7

2005-09-18 23:12:01 | Weblog
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、夜8時半に寝てしまったものの、やはり眠れずこの記事を書いている、フジでございます。

さ~て、今日は『英語でシャベリオーネ』のねたを仕込んできたのですが・・・実は3問中2問が、以前記事に書いたものなんですよね。皆さん、覚えていますか?
それでは行って見ましょう!

(1)しおり
   (パソコンで言う『お気に入りです』)

(2)カバー
   (英語では全く違う言葉を使います)

(3)表紙
   (英語では「カバーをつけて下さい」とは言わないんです!

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

     ↓

できましたか?それでは答え合わせです。

(1)a bookmark
これ、お気に入りのヒントが全く生きてないですねえ。もっとちゃんとしたヒントを出しなさい!

(2)a bookjacket
これは以前記事にしたものと一緒です。本にジャケットを着せるのでしたね。

(3)a cover
これも以前記事にしました。日本語のように「カバーを外す」というと、表紙を剥ぎ取ることになってしまうのですね。

さ~て、今回はパーフェクトが出るかも!
またの機会をお楽しみに!

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

これまたスゴイ!『週末に読む極上ミステリ#11』

2005-09-17 00:00:21 | 
おはようございます!金曜の夜にご覧の方はこんばんは!今日は都合によりいつもより早く投稿しています。『電車男』の記事はこの下にありますので是非読んでくださいね。『朝刊フジ』編集長は、今日は『ドラゴン桜』最終回を見なきゃ!のフジでございます。

さて、土曜日です!土曜の朝は『極ミス』であります。先週に引き続き、今週も本をご紹介できることになりました!(国際弁護士 湯浅卓さんのマネ)

今週は、いろんな意味でスゴイ小説を読みましたので、ご紹介させていただきます。
鯨統一郎『ふたりのシンデレラ』(光文社文庫 590円+税)です。

鯨さんの本は、私2冊目です。『タイムスリップ森鴎外』(講談社文庫)を1年前くらいに読みました。あの森鴎外が昔の道玄坂に逃げる途中、現在の渋谷にタイムスリップしてしまい、出会った現代の女子高生と一緒に謎を解く、という、なかなか面白そうな話でしょ?ちょっとゆるいところもあるのですけれど、これは映画化したら相当面白くなるぞ!と思ったのを覚えています。いずれ『極ミス』でもご紹介いたします。

そして新刊として平積みされていた本書。まずすごいのは本のカバーにかかれた宣伝文句です。
『事件の証人であり、犯人であり、犠牲者で、探偵役で、ワトソン役で、記録者で、そして共犯者でもある・・・一人八役の「わたし」が語る驚愕の真相とは!』
これ、読むべし!という声が聞こえてきそうですよね。わたし、迷わず購入致しました・・・

*ストーリー*

いままさにブレイクの予感を秘めた劇団〈O-RO-CHI〉のメンバー8人が、芝居の稽古のために、汽船に乗ってスポンサー国友広史の持つ無人島に向かっている。
今度の芝居は、看板女優の天野川夕華がテレビドラマに抜擢されたばかりと言うこともあり、劇団を一気にメジャーにするきっかけとなるはずのものであった。
しかしもう一人の女優、夏川芽衣は自分が主役と意気込んでいた。
島についてからも、主演は誰か、演出の坂山は決めかねていた。しかし芽衣が自分の身体を捧げることを条件に主役を懇願した。

脚本家井ノ口すら「俺は夕華を想定してこの芝居を書いてたんだ」と思っていた作品。しかしある朝、食事の席で坂山は「夏村芽衣にやってもらうことにした」。

そんなある日、島にあり、国友が医師として所有している病棟から火が出た。発見した若手俳優たちは、皆を起こして回り、国友らは現場に急行した。
煙の中、天野川夕華が倒れていた。そして夏川芽衣は黒焦げになって死んでいた。
メンバーの中で所在が分からないのは夕華の夫でもある看板俳優、天野川敬介だけだ。

そして、島からモーターボートが一艘なくなっているのを発見。運転できるのは国友、夏川、そして天野川敬介。敬介が犯人なのか?そして夕華はなんと・・・

*編集長フジの眼*

今どき、主役を争って演出家と寝る、なんて劇団が実在するかは置いといて、作者の細かな描写は劇団の様子を活写しています。
そして事件。分かっている事実はほんの2~3行で書けるほど少ない、シンプルなものです。しかしその解釈をめぐって本書は突き進んで行きます。抜群のリーダビリテイーです。本書は章立てがないのですが、どんどん読めてしまう面白さです。

そして天野川夕華に襲いかかる運命。じつは私、これを読んでいるうちに(大体200ページ目当たりでしょうか)「ああ、これなら一人八役って一応言うことは出来るな」と、ちょっとなめてかかったのです。
しかし、最後の数十ページに込められた、誰も予想だに出来ない結末!これを看破することはほぼ不可能といっていいでしょう。しかし作者は本書のあらゆるところに伏線を張り、トリックを成り立たせています。このトリックなしでは、一人八役は絶対達成されないでしょう。考えれば考えるほど、よく書いたなあ、と感心しきりです・・・

*私的採点*

★★★★(★5個で満点)

この採点、迷いました。これは読む方の個人差で、★3個にも5個にもできる気がします。私の場合、本書のような大どんでん返しは、正直言って苦手です。「本当にそんなことできるのかよ!」と言いたくなってしまうからです。しかしこの本、読めば読むほど周到に書かれており、単純だった事件が一変する様は見事とというほかはないのです。
私がこの本を人に薦めるとしたら、迷います。本格推理を読みなれていて、少々のことでは驚かない人には是非薦めます。でもいきなり初心者が読むと「何、これ?」てな具合になってしまいかねません。
皆さまも、是非本書を手にとって見ることをお薦めします。少なくとも、読みやすさと全編を貫く興味は絶対的に保証いたします。
是非ご覧あれ!!

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

『電車男』最終章はいかに!

2005-09-16 00:00:47 | ドラマ
おはようございます。『朝刊フジ』編集長は、いやあ、泣いた。泣きはらしたあ、のフジでございます。

さて、昨日夜10時から、フジテレビで一週置いて『電車男』が放送されました。
見出しには『最終章』とありましたが、放送は来週が最終回で90分スペシャルのようです。

先週の最後で、沙織の弟、啓介が「山田にだまされた」と息巻いていました。
「姉貴のこと日本中のにばらして馬鹿にしてたんだよ。オヤジとお袋のことも・・・あのやろう!」

そこへ山田くんが訪問してきてしまいました!
「おはようございます」
「掲示板のこと、聞きました。私のことを・・・」と沙織。
「いや、それは・・・」
「本当だったんですね」
「そのことでお伺いしたんです」
「楽しかったですか、私の話をおもしろおかしく話して」
「違うんです。女性とどうお付き合いしたらいいか分からなかったから・・・」
しかし啓介が門を閉ざしてしまいます。
「姉貴とお前じゃ、住む世界が違うんだよ!」

阪神ファンがパソコンを直しました!
「帰ってきたぞ!」

しかし山田くんは・・・
「エルメスさんに完全に拒絶されました」

『掲示板をばらすなと言ったろう!』
「既に掲示板のことがばれていました」
『エルメスがここを見ているって事か』
『俺、着替えてくる』
「弟さんも怒っていたようで」
『なして拒絶されたんだべな』
『誤解を解けば』
『ここで引き下がってどうする』
「もう無理です。俺なんかがお付き合いしちゃいけないんだって思いました」
今までの努力は彼女に嫌われないための努力で、好かれる努力でない、と。
『それでいいとか?』
『がんばれよ』
『応援してっからよ』

『もう充分だ。最初は電話かけるのにすらウジウジしやがって、って思った・・・しかし、ここまで、よく頑張った。乙』

『もう一回がんばれよ』
『w杯級の興奮をありがとう』

「もう、2度と書き込むことはないと思うけど、ありがとう」

掲示板を読んで泣いてる陣釜さんです。

電源を切る山田くん。
エルメスとの写真を伏せます。
泣く山田くん。
こうやってすぐにうまく行かせないところが、ドラマ作りとしてとってもいいです!何だか振り出しに戻っちゃったみたいですね。うまいなあ・・・

山田くんの同志(劇団ひとり)が実は金持ちの子供だった!沙織の友達が、3人のイタリア旅行から帰ったら会う約束をしていました。
「もう、山田さんとは会わないことにした」と沙織。
「どういうこと?」

啓介の店で。
「山田と沙織が別れた?」と桜井和也。
「別に付き合ってたわけじゃない」と啓介。
しかし色めく桜井。
そこへ陣釜が啓介に「掲示板のこと、何て喋ったの」
しかし応えない啓介に本性を現して「ちゃんと読んだのかよ!」

陣釜さんが山田くんの家に来ます!
「振られたんだって?」もともと、あんたみたいな人が付き合えるような人じゃなかったんだし。
「嫌いなのよ、湿っぽいの・・・私にも、責任あるんだし」
とっととやらせろ!と脱ごうとします!
でも・・・
「あんな素敵な人、他にはいないです」
そんなことない!「身体で教えてやるよ!」

イタリア。
沙織たち3人で旅行です。
果歩が、みんなに黙って山田くんが書き込みしていたスレを読んでいます。

『やっと話が繋がった』と遅れてきた阪神ファン。
『電車は失恋した』
『どうして途中下車させたんだ!』
『俺たちは誰もが電車の恋愛の成功を願ってたんだろう』
『電車はこの掲示板には姿を表わさない』

『俺だって本当は悔しいよ』
『お前ら、ホント馬鹿ばっかりだぜ!』
『秋葉潜入計画!!』
『俺は秋葉の中心で電車に叫ぶ!』
『改札で待ち伏せする!』
『路上ライブを秋葉でする!』

『おれ、引きこもりだけど・・・張り紙貼るよ』
『必ず電車をこの掲示板に戻してやるぞ』
引きこもりクンが『はあ・・・張り紙作るか』

パソコンのスイッチを入れようとする山田くん。
でも入れられない・・・

秋葉です。
改札で待ち伏せ男が”電車男、掲示板を見ろ”

”電車男、掲示板を見ろ”の張り紙を貼るひきこもりくん。外の光が眩しいです。

路上ライブでは「電車さん、負けないで」と歌っています。

山田くん。
『手、つなぎませんか』を思い出して手をゆっくり上げると・・・
同志です。

テイッシュに「電車、告白しろ」
電器店のテレビに映っているのは、阪神ファン「電車!」

桜井和也の写真が母親に渡ります。
母の強い勧めに抗しきれずにお見合いで結ばれる・・・って、また妄想の桜井。

果歩が「沙織聞いて」
「?」
「私、山田のこと腹立って・・・でもこの掲示板、読んでみて」
「私には耐えられない」
「沙織!」

演技の勉強でアメリカに行っている女性アイドルが、秋葉のサテライトスタジオと中継で繋がります。「私には恩人がいます。掲示板で知ったので、顔は見たことがありません。
電車で酔っ払いを追い払った男の人。
電車男さん、あなたにはやり残したことがあるはずです
掲示板を見てください!」

張り紙が一列に貼られているのを見る山田くん。
看板にさえ彼へのメッセージが書いてあります!
ビラも巻かれています。
あっちにも。
こっちにも。
テレビで阪神ファンが訴えています。
感動です!私、泣きそうになりました。というか泣いてました。
このドラマ、いつも私の想像よりスケールが大きいです。これほどいい脚本なら、ビラなどを作る費用も無駄ではないと思います。

イタリアの沙織に友達が。
「山田もさ、悪気があってやったことではないし・・・許さなくていい。でもあいつがどんな思いで書いたのか知っておいたほうが。
果歩があいつのこと見直したって・・・心に響く何かがあったんじゃないのかな」

山田くんがパソコンに復活します。
『電車。俺は足を怪我して、バスケができなくなってた。でも今はリハビリ中。きっとコートに戻る。毎日が楽しいよ。お前と出会ってよかったよ。俺たちのためにも、告白してくれ』

『もうおれはお前の背中は押さないよ。最後くらいお前の勇気で突っ走れ」
『俺たちがついている!!』

「みんな!!」

電車のメッセージが全国に届きます。

「本当にみんな、ありがとう!。このスレ、出会えてよかった。俺、もう一度だけ、頑張るよ」

日本全国が「キターーーーーー!」

帰国する沙織たち。

山田くんは会社に行きます。
「部長・・・及川さん?」
「及川部長だ」昇格です。
「いつ来るか分からない人を待つことになりまして」
「有給使え」

『エルメスだって、電車のことを気にしてるはず』
電話をかける山田くん。
「掲示板を見てください。最後まで見てください」と留守電に録音しておきます。
「これからは、彼女あてのメッセージを書きます」とパソコンに向かう山田くん。
「彼らは僕にとって本当の友達です。
彼らと出会えたから、僕はあなたを諦めませんでした。
明日、二人だけの秘密の場所で待ってます。
あなたを苦しめてしまったことを許して下さい」

「これから、家を出ます」
『全てをぶつけて来い!』
『結果なんてもうどうでもいい』
『この日がやっと来たか』
『何か、もう泣いてるんですけど』
『俺たちは電話線で繋がってるんじゃない。心で繋がってるんだ』
これ、名台詞ですねえ、いい!

「みんな、3ヶ月間ありがとう。
今日は自分の人生を左右する日。
みんなの気合、しかと受け止めました」

パソコンに電車の絵が。
『世界は君たちのためにある』
私、また泣いていました。いいなあ、本当。

「行ってきます」
皆がうなづきます。

沙織の家。
母が「離婚したら人生がパーっと開けるの・・・沙織、愛があれば、何もかも乗り越えられるのよ」

午後1時です。
山田くんはあのビルの屋上で彼女を待ちます。

和也が日本間で「電車、悪いな・・・これから、大どんでん返しが起きる」。
沙織の母が来ます。
「沙織さんは?」
「来ませんよ」
「だって今日の見合いは・・・」
「私です」

沙織は、留守電のメッセージを聞きます。
「掲示板を見てください・・・」
Aちゃんねるをクリックする沙織・・・
__________

いやあ、いいわ。実にいい。
正直、もう引っ張るネタがないだろうとタカをくくっていましたが、ネット住民の熱い叫びがまた1時間見させてくれました。
このドラマが終わったら、私、何を見て過ごせばいいのでしょう?

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

英語語法クイズに挑戦!

2005-09-14 00:00:35 | 英語
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、なぜ今『タッチ』ブームなの?のフジでございます。映画に主題歌が大ヒットらしいです。でも甲子園シーズンでもないのに、なぜ今?・・・でも長澤まさみちゃんがかわいいから、いいか!

さて、今日は皆さんの英語知識をテストする『語法クイズ』に挑戦していただきます。問題は全部で4問です。あなたはいくつできるかな?それでは、どうぞ!

1.A:How about rescheduling the golf tournament to July 10th?
B: That ------ me fine.
①keeps ②accepts ③suits ④hits

2.A:I was going to show a TV documentary program to the staff, but it
seems my home DVD system doesn't agree with the one in the
office.
B: I had the same problem. Mine is also ------ with the one in the
office.
①indispensable ②inscrutable ③incompatible ④invariable

3.A : John is excited to have received a bonus for his completion of a
big project.
B : That was a tough project. He ------ it.
①accepts ②abuses ③deserves ④demands

4.A:You should do something about the pile of papers stacked on your
desk.
B:Well, I know. I'll ------ the old stuff this Friday before I go
home.
①tie-up ②spin-off ③pitch-in ④deep-six

          ↓

          ↓

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よろしいですか?それでは答え合わせです。
1.はゴルフのコンペの日程を変えてもいいか、という問いに対し「大丈夫です」と答える場面です。少しかしこまった表現ですがsuitが「合う」という意味でぴったりです。ちなみに答えはFine.だけでも正解。

2.は「相性が悪い」と言う意味の単語を入れればOK。正解は③incompatibleです。with とついて「相性が悪い」と言う意味になります。ちなみにindispensableは「不可欠な」、inscrutableは「不可解な」です。

3.はプロジェクトにcompletion(完成)したのだから、ボーナスは当然だ、と言う意味です。③deservesを入れて「・・・に値する」になります。ちなみにabusesは「乱用する」。

4.は難しかったのではないでしょうか。私は消去法と勘で解きました。④deep-sixは動詞で「処分する、破棄する」になります。死体を6フィート埋めるところから来ているのだそうです。

さて皆さんは何問解けたでしょうか?これからも語法クイズはやって行きますので、是非チャレンジしてご自分の英語力を試して見てくださいね。

それでは今日はこの辺で
フジでした。
 

『スローダンス』がようやく終わりました。

2005-09-13 00:00:42 | ドラマ
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、実乃の訳分からない話をカットすれば、15分延長する必要なかったんじゃないの?のフジでございます。

さて、毎週お送りしてきた『スローダンス』も、昨日最終回を迎えました。良かった!いや、最終回が良かったのではなく、終わって良かった!です。

先週の最後に、理一が衣咲のところへビデオを届けにいきました。
「一番最初に衣咲さんに見てもらうって」

理一は、衣咲がキッズをやめたんじゃなくて、やめさせられたのをどうして言ってくれなかったのか、と問います。
「だって格好悪いじゃん」
これがなぜ理一が衣咲を好きなのか分からない理由です。
「今更格好つけてる」と理一。

二人で話していると、車で梶くんが来ます。
「牧野の移動の話が決まりそう」

本社です。
「正式な移動先は・・・大阪」ジャーナルスタンダードという名前の店に店長として招かれるのです。でも、勤務地が大阪です。

余計なことしちゃったかな、と梶くん。
「梶くんには、感謝してる」と衣咲。

家での衣咲。かばんの中には「犬とおじさん」
見る衣咲。

映画の中で少年のセリフです。「ため息つくと幸せが逃げていくんだよ」いいですねえ。ゆるい設定なのに、いいセリフを言います。

翌朝、理一の家。
衣咲が訪れます。ビデオを返しに来たのです。
「感想。おもしろかったよ、本当に」
「ありがとう」
「考えさせられたよ」

上映会です。
「こんな立派なところで上映できるなんて」と理一。

「ただいま」と理一。
「お帰り」と出てきたのは、実乃です。
「実乃ちゃん。どういうこと・・・そういうこと?」
「お騒がせしました」
「フフフ」と二人。

実乃は英介のバーへ行きます。「こんばんは」
「いらっしゃい」
店内では、歩美と仲間が3人で飲んでいます。
「合コンでもみんな歩美とばかり話したがって」
3人が去るとき、英介は3人のうち一人に「今度ジンギスカン行こうね」と言われます。
「行くの?ジンギスカン、今約束してたでしょ」と実乃。「私の前で約束することないじゃん」
なんだ、まだこの二人はこんな事やってるんですか・・・全く!

その時、英介の電話が鳴ります。
「誰から?」
「仕事の話・・・銀行に戻ってこないかって・・・そういうこと、全部言わなきゃいけない?」
そうだ、英介!よく言った!

衣咲の母は、再婚の新婚旅行に行くのです。
急に言われたって「突然ハワイなんていけるわけないでしょう」と衣咲。
母は突然衣咲に「私、お嫁に行くことになりました。31年間本当にありがとうございます。幸せになります・・・ウフフ」
あなたも、仕事頑張りなさいよ、と母。
お母さんの時代は外で働くなんて少なかったけど、今は違う。
結婚なんて50過ぎても出来るんだから。

衣咲が飲み屋にいると理一が来ます。
「どうだった、映画の試写」
「好評だった」
「・・・異動の話があってさ」
プロポーズされちゃったもんね・・・丁重にお断り致しましたけど、と衣咲。
「大阪なんだよね・・・いくことにした」
「そうか」
「とめないの?」
乾杯!
ついでに免許に乾杯!

「この間の彼だろ、牧野の好きな奴」と梶。
うなづく衣咲。
何だか、理一と衣咲がくっつく理由って、ただ主人公だったというくらいしか思い浮かびません。
梶と衣咲は固く握手して別れます。

また一坂さんの店に戻る理一。
『大阪に・・・行くことにした』という声が忘れられません。

矢島が英介のバーでひとり飲んでいます。

一方、いつもの居酒屋では西山さんが「彼って手も握らないって言うか」

それでもって矢島は「陰謀に巻き込まれそうな・・・」

西山さんには実乃と衣咲が「流れだよ」
「うっかりAして、Cして」という二人に「うっかりBはないんですね」となぜか落胆。

「衣咲さん、嫉妬ってしたことあります」と実乃。
「実乃ちゃん、ないの?」
「はい」
「素敵な人生ねえ」
「正確には”なかった”」
「やきもちか・・・磯辺焼き下さい」と西山さん。

実乃は英介の部屋で「英介さん・・・私、この間お店で・・・」
そこに、英介の電話が鳴ります。
元カノの雪絵です。
「おなか痛くて死にそうなの。ほかに頼る人、いないの」
「分かった、すぐに行く」(と、決然としていう英介が、なんだなかあ)
「行くの?」と実乃。
「ほっとけないでしょ」
「私も行く」
ああ。うざい!

衣咲の家に実乃が来ます。
引越しの荷物整理中(教育実習生あての寄せ書きが見つかるのですが、理一は「10年後は映画監督」と書いています。そんなこと実習生への寄せ書きになんて書くかよ!と思っていたら、後で衣咲が理一にこのことを指摘していました)。
「英介さんに電話したら」と衣咲。
「わからない・・・何事もないか」
理一くんと離れちゃうこと、寂しくないんですか?と実乃。大人になると、恋愛もドロドロで。
しかし衣咲は「私は人を好きになる気持ちは、キラキラしていたい。いつまでも」

一坂さんのところで働く理一のところに実乃です。
もう、実乃の話はつまらないので、省略!
要は”追う恋”をしたことがないっていうおめでたい人だったというだけのこと。
最終回でこれではねえ。
まあ、電話で実乃と英介は仲直り。「オレと結婚してください」といきなり英介。
実乃は泣きます。先週のラストの実乃の涙同様、私には何も感じさせません。全部相手に言ってもらってばかり。
「私と結婚してください」
「はい」と英介。

フィルムフェスタの一次選考結果。
木田「ありました!」
”犬とおじさん”が通過ですか・・・ゆるいけど、いいですわ。

理一は英介に「兄貴が映画に興味なかったら、オレも映画なんて撮ってなかった」。
「俺がいなくても、理一はずっと映画撮ってたよ。オレが銀行へ行っても、バーをやっても、お前はついて来なかった」
これ、結構いいセリフです。

2次選考は代表に電話が来ることになっています。
待つ理一。
しかし・・・
ダメ。
「そうか、残念だったなあ」とスポンサー。

ヘミングウェイカフェで、衣咲と理一。
「明日からまた撮るんでしょ?何撮るの?」
「あなたすごいね、衣咲さん悩んだりしないんだろうなって」
「悩んだよ、悩んだ。31にもなって、また一から始めるなんて。さすがに悩んだ。でも、回り道しながら、自分の行き方見つけるのもいいかな。あの映画見て、そう思った
「とりあえず同じ日本にいるわけだし・・・一生衣咲さん、そのままだから。離れたから終わりってわけでもないんだよ。ずっとずっと続いていくものじゃん」

大阪です。
かに道楽の前を通る衣咲。今日から出社です。「今日から一緒に働くことになりました、牧野衣咲です」

一坂さんの奥さんによると、ご主人がパソコンにはまって「萌え」とか言ってるらしいです。やっと『電車男』とのコラボが実を結びました!

映画を撮る理一。

そして・・・
「また落ちたの?」と衣咲と電話です。
「うん」
「で、また撮ってるの?」
「うん」

しかし・・・
東京フィルムフェスティバル、2次選考に通ったのです!

2006、初秋
実乃ちゃん、お嫁に行くのです。
結婚式です。
そしてパーテイー。
理一の姿はありません。
東京フィルムの最終選考結果を待っているのです。
車で駆けつけようとする理一。

結婚式場でひとりたたずむ衣咲。
過去の理一とのことを思い出しています。
さまざまな画面がフラッシュバック。
いいシーンも、べたなシーンもありましたねえ。

木田がパーテイー会場で「準グランプリ取りました!」
大歓声です!

理一が結婚式場に着きます。
「衣咲さん」
一歩一歩近づく二人。
「グランプリとは行かなかったけど」
「・・・・・・」
「本当はこんな事、一番最初に言わなければならなかったのに」
あなたのことが好きです。衣咲さんが好きです。
「そうだよ・・・順番、守ってくださる?」
これ、あの名作漫画「タッチ」の最後と妙に似てるんですよね。そう思いませんでした、皆さん?
抱き合う二人。
ゆっくり踊っています。
だからスローダンス・・・なのかあ!?

とにかく、11回に及んだゆる~いドラマが、終わりました。
皆さん、どう思われたでしょうね。私は理一と衣咲の二人が主人公だからという理由だけで無理やりくっつけちゃう、強引な展開に納得できませんでした(でも”スロー”なので強引に見えない所はままありましたが)。まあ、私見てない回もありますから、楽しんだ方もいらっしゃるでしょうね。

それでは今日はこの辺で。
フジでした。

ついに最高傑作か!?『週末に読む極上ミステリ』#10 

2005-09-10 00:00:36 | 
おはようございます!『朝刊フジ』編集長は、『恋するハニカミ』昨日は要潤さんと内山里名さんがキスしたのかなあ、してないって言うんだろうなあ、でもしてたよなあ・・・の、フジでございます。何のこっちゃ!

さて、土曜日です!土曜日と言えば『週末に読む極上ミステリ』です。今日で10回目を迎える『極ミス』。なんと今回は10回目にして、なかなかいいぞ!という一作に出会えることが出来ました!

吉村達也『富士山殺人事件』(講談社文庫 552円+税)です。

吉村達也さんと言えば、推理ファンなら一度は読んだことがあるのでは、というくらい、それはもうたくさんの著作が存在します。この方、元ニッポン放送の方(たしかディレクターだったと思います)で、『Kの悲劇』というケネディー大統領暗殺にモチーフにした作品でデビューしました。吉村さんの特長と言えば、何と言っても”早書き”です。ワープロ時代からとにかく早打ちで有名で”早書きのタッチャン”と呼ばれていました。作品の方も非常に凝ったものを多く物してきており、例えば全2巻で、どちらから読んでも最後にどんでん返しがあるものや、文章が横書きに書いてあり、その横書き自体にちゃんと意味があるというもの。例を挙げればきりがないくらい新機軸に挑戦しています。中には失敗作もあるらしいのですが、それはまたご愛嬌で。

私は吉村さんの作品は1作『邪宗門の惨劇』というものを読んだことがあります。1993年の作品で、角川文庫のキャンペーンでいくつも作品がエントリーされていて、人気投票をするというものでした。これが非常におもしろかったのを覚えています。いろんな人に「おもしろいよ」よと薦めまくった記憶があります。この方は本格推理をしっかり踏まえている方で、主人公がある屋敷に閉じ込められるのですが、その設定自体はよくあるもの。しかし違うのは、閉じ込められなければならない、きちんとした意味があったのです。唸りました。

そして今回の『富士山殺人事件』は、書店で平積みされていたのですが、帯に「なぜ日本一高い場所で殺人は起きたのか」というフレーズに出会い、迷わず買ったものです。
早速読んでみました・・・

*ストーリー*

事件は八月最後の日曜日、29日の夜明けに発生した。
場所は富士山頂。
大勢の観光客が、朝のご来光を楽しみに待っていた。
そしてついにご来光。歓声が飛び交う中・・・閉鎖された山小屋の裏で、山本という男が、たまたまそこに座り込んでいる男を発見。その男の帽子を取ると、下から白眼を向いた顔。そして首には赤い紐が。
「大変だあ!人が殺されているぞ!」

警視庁捜査一課の志垣警部と部下の和久井刑事は、8月28日、土曜日の午後六時半、富士山五合目のレストハウスから、いよいよ登山のスタートを切るところだった。
和久井が用を足しに行っている最中、駐車場のどこかから「ウォーッ!!」という咆哮が聞こえた。
トイレの方角に走る志垣。40代半ばの男を発見。
「一体何があったんです?」という志垣の質問に「なんでもない、なんでもないんだ」と男。しかしその動揺は傍目から見ても隠し切れるものではなかった・・・

時を同じくして、こちらは静岡県富士宮市のアパートの一室。17歳の女子高生、栗原由里が、遠く東京に住む姉、美紀子との電話のやり取りをテープに録ったものを熱心に聴いていた。頼るものが姉しかいない由里。姉との会話を聞くのが何より楽しいのだ。
しかし、会話中に姉の部屋に「ピンポンピンポン」と激しいチャイむの音。そして姉が対応しようとする前に、まるでドアの開いたような音が・・・
姉は富士宮と同じように、東京の夜でもドアを空けたままで寝る癖があった。もしかしたら、何かあったのでは?
その後いくら電話しても姉は出ない。おかしい。由里は思った。もしかしたら、もう姉には会えないかも・・・

三杏ボトラーズという飲料メーカーで、営業第三部の『箱崎スピリッツ』という部署では、自販機の設置で他の群を抜いていた。メンバー5名も『いい男』と『いい女』ばかりが揃っていた。この最優秀な5人を表彰して、小旅行などに行こうかという話が出た。
それが、トップを取ったのだから、日本でトップの富士山に上ろうという企画へ変わったのだ。
部長を入れて6名が、志垣警部と和久井刑事の前を歩いている。一番年上らしき男が、昨日レストハウスで咆哮を上げた男だ。仲の良さそうな6名だったが、まだ志垣たちにはこの6名の複雑な人間関係を知らなかった・・・

志垣と和久井が富士山の山小屋で睡眠を取り、起きた時刻が午前4時50分。二人は山小屋でご来光を眺める予定だったのである。
同じ頃、富士山頂。殺人者は思わぬ成功に興奮していた。
山頂にいる者たちが皆、もうすぐのご来光で湧いていた中、犯人は部長を呼び出した。
「なんだね、折り入っての話とは」
「最後に教えてください。部長、あの叫び声はなんだったのですか?」
最後に?
「もう、部長はご来光を見ることができません」今日だけでなく、もう二度と・・・
犯人は咽仏をグイっと押さえ、それから赤い紐で部長の首を締めたのだった。

富士宮市のアパートでは、栗原由里が、夜通し電話をしたが、受話器を取る気配はなかった。
朝一番の新幹線で行かなくちゃ・・・
由里は東京へ行く身支度を始めた。

*編集長フジの眼*

なんだかスゴイでしょ?富士山頂での殺人は、いきなり容疑者が断定されてしまっています。それでもおもしろいから、スゴイんです。楽しそうに山に登る6人は、実は複雑な人間関係が。人間関係を描写した部分は、しおりでもはさんで、いつでも戻れるようにしておくといいと思います。

まず、志垣と和久井の人物設定。この二人、仕事では志垣が和久井に怒りっぱなしで、和久井は風采が上がらないようでいて、なぜか私生活では一緒に富士山に登ったりしてしまう仲のよさなのです。
「警部う~」などと甘えた声を出してしまうのです。この人物設定、あの赤川次郎さんの『大貫警部シリーズ』を彷彿とさせます。行き当たりバッタリな捜査でお馴染みの大貫と、部下の井上が破天荒な推理で犯人を捜すこのシリーズ。お勧めです。講談社文庫で出ています。
志垣と和久井はそれほどまで破天荒ではありませんが、楽しく読ませます。「富士山のてっぺんって、どこの所轄なんでしょうねえ」などと話す二人は、呑気な親子みたいです(しかしこれが呑気どころではない展開になってしまうのですが)。また志垣は志垣で、登山ですれ違った子どもに「げんきでちゅねえ、おいくちゅでちゅかあ」などと聞いて、和久井を苦笑させたり。いいです。

容疑者の尋問から、意外な事実が明らかにされます。ある人がアリバイを偽っていたのです。でもなぜその必要が?これが捜査陣を悩ませます。
また、なぜ犯人は富士山の山頂で部長を殺さなければならないか。ただ富士山を選んだだけでは、ミステリとしては失格です。これも意外な形で提示されます。

そして栗原由里の姉、美紀子の行方は?これ、本の後ろに書いてあるんですけれど、あえてここでは書かないでおきます。とにかく、富士山頂殺人と無関係に見える、ある出来事が起こるのです。しかし実は意外な接点が・・・ここが事件を解く鍵になります。この接点が完全に発見される時の快感がたまりません!

*私的採点*

★★★★2/3 (★5個で満点)

私、これは5個あげてもいいんじゃないかなあ、と思います、本当は。でも実は私、部長がウォオーと声を上げた理由、分かっちゃったんです。もっとも私はすれっからしですから、作品の価値を弱めるものでは絶対にありません。ただ一応気持ちとして、1/3減らしておきました。

さあ、今回は強気で行きますよ!
552円でこの内容。これは買いだ!
買いだ!買いだ!買いだ!
気合だ!気合だ!気合だ!

というわけで、講談社、吉村氏に成り代わりまして、私が宣伝させていただきました。
それでは今日はこの辺で。
フジでした。