波士敦謾録

岩倉使節団ヨリ百三十余年ヲ経テ

波士敦でみる英国風のもの

2005-08-24 23:33:23 | 雑感
 昨日23日は,今回の長期渡米が満6年になった日であった.人間ならば生まれてそろそろ小学校入学ということになる期間だ.そして今日24日は,竣工間近の棟に引越しての最初の勤務日だった.電話番号は引越前と同じものと聞いていたが,電話機自体が,新品が支給された同室の同僚とは違い,かつての仕事場から引き抜かれて他の引越荷物と一緒に運び込まれていたのには驚いた.英国式の各階の番号付けは,一階がground floor,二階が1st floorとなるが,米国の場合,日本同様,素直に一階は1st Floorとなるのが一般的で,偶に例外に遭遇することがある.新しい職場も,そのような例外の一つで,一階がground floorで,二階が2nd floor,そして地下一階はconcourseというものだった.
 波士敦近辺は旧大陸英国との関係が深いのか,英国風の物がそれなりにあり,余所者泣かせの一つになっているのが,円形交差点(rotary,英語ではroundaboutと呼ぶらしい)だ.確かに,信号機等の設備投資と電力供給が不要であり,停電に強いと言えばそれまでだが,慣れないと長縄跳びに飛び込んでいくような緊張感に襲われる.また,出口先の案内が悪いと,とんでもない出口に出てしまうことになるが,出口がはっきり分からない場合は,焦らず,目的の出口が分かるまで交差点中をぐるぐる回って標識等を確認してから出れば良い,というのが経験者の助言だ.即ち,普通の十字その他の交差点では,進行方向を間違って選ぶとそれで終わりだが,円形交差点の場合は,行き先に自信が持てるまでは交差点内をぐるぐる回っていても良い,という御気楽なものという見方もあるのだ.
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