2023年令和5年11月29日(水)高知新聞文字おこし
高知U 来季新体制へ
J昇格へ経営基盤安定化
宮地オーナー1月勇退
「『高知にJ』が間近になった。高知Uにさらなる応援を」
と呼びかける宮地貴嗣オーナー
「高知からJリーグ」の悲願に向け、サッカーJFLの
高知ユナイテッドスポーツクラブが運営体制を強化する。
四国リーグ時代から経営を担う宮地貴嗣(55)が今季限り
でオーナーを勇退。寮母の山本志穂美・取締役(58)が
トップを引き継ぎ、地域密着で経営基盤の安定化を図る。
宮地氏は28日夜、高知市内でのサンクスパーティーで
「『高知にJ』が間近になってきた。さらなる応援を」
と呼びかけた。
クラブは2016年、高知Uトラスターと宮地氏が代表だった
アイゴッソ高知が統合して誕生し、19年にJFL昇格。
14、13、11位と3季連続で順位を上げ、4年目の今季は
10勝8分け10敗の勝ち点38で、
過去最高成績となる7位に入った。
Jへ前身する一方で経営は厳しく、1年以上前から改善策を
模索。筆頭株主の宮地氏は来年1月末でオーナーを引き、
山本氏が同2月から社長としてかじを取る。商店街や
市町村も巻き込んで高知の活性化に貢献し、ファンの
裾野を広げる。
宮地氏はこの日、約100人のサポーターや株主らを前に
「天皇杯ではJ1勢2チームを破り、国体は県勢初優勝。
『来年こそ』と夢を描ける1年になった」
と今季を総括。「皆さまの応援で『高知にJを』」
とクラブ愛をにじませた。
バトンを継ぐ山本氏は「高知のために、多くの選手が
短い選手生命を懸けてくれている。毎試合2千人を
目指し、皆さまと一緒に戦いたい」と決意表明。
吉本岳史監督(45)は「選手たちのおかげで、初の1桁
順位で終えられた。これまで以上に高知Uを愛して
もらい、夢の後押しを」と語った。(横田幸成)
11月30日(木)
760PV ｜477人
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