地域密着「力になりたい」 淡路島拠点の社会人サッカー

2022年7月3日、神戸新聞文字起こし

地域密着「力になりたい」　島内拠点の社会人サッカー

FC.AWJ運営会社役員に三上昴さん就任
FC琉球での社長経験生かす


淡路島を拠点にする社会人サッカーチームFC.AWJの
運営会社で、ナンバー2役員に当たる最高執行役員責任者
(COO)に、経営コンサルタントの三上昴(すばる)さん
(34)が就任した。外資系証券会社の営業マンや
Jリーグ2部・FC琉球(沖縄市)の社長だった経験を
生かし、地域密着チームの収益確保と
選手のキャリア形成を支える。(吉田みなみ)


三上さんは筑波大サッカー部出身。同大大学院で
経営学修士(MBA)を取得し、卒業後は外資系
証券会社ゴールドマンサックスに勤めた。
31歳のときにFC琉球でJリーグクラブ史上最年少
の社長に。約2年間、クラブ運営や事業企画に
携わった。

2020年秋に退任し、スポーツチームなどの運営に助言
するコンサルタント会社ヒューマンディベロップ
メントアカデミー(HDA、神奈川県藤沢市)を設立した。
社長を務めている。

HDAは筑波大サッカー部OBらが運営に関わり、現役
Jリーガー、広告代理店やIT企業の社員らがアドバイザー
に加わる。実地かオンラインで研修会を開催。
アスリートが自身のキャリア形成や社会情勢について
学べるよう、所属クラブの収益構造やスポーツ界全体
のビジネス課題なども教える。

FC.AWJは2018年に設立。洲本市五色町にある
運動公園を活動拠点にし、現在、関西1部リーグに
所属する。JFL、さらにその先のJ3昇格を目指し、
正念場のシーズンを戦っている。

三上さんは今年3月から、AWJの役員を兼務している。
「スポーツの力で淡路島に活気を」と奔走するチーム
トップの片山純平代表(30)を支える。協賛企業と
協力者の開拓に力を入れ、「選手の顔と名前を覚えて
もらえるよう努めたい」と話す。

選手向けには新たに、「AWJ University
(ユニバーシティ)」と題する研修会を始めた。
月1回、地域とチームの関わりなどをテーマにし、
「家族を連れて島外から移った人が多い。サッカー
以外に仕事も人間関係も新たに築く。少しでも
力になりたい」という。選手、スタッフ全身写真を
あしらったのぼりも作った。試合の度にグラウンド
に掲げるためで、関心の輪の広がりに期待する。
(吉田みなみ)





10月26日(水)
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