輝け、世界を目指して ベンチャースポーツ フットゴルフ 文字起こし 後

2021年令和3年1月17日、日曜日
神戸新聞朝刊、スポーツ面、文字起こし

いわく、フットゴルフは「メンタルスポーツ」。
蹴る位置がずれてもポジション取りや味方のカバーで
ミスを防げるサッカーとは異なり、1本のミスキックで
スコアが大きく変わってしまう。コースによって条件
も異なり、ラウンドが終わるまでは3～4時間を
要する。阿漕は「自分との戦いです」と笑う。

練習は仲間とゴルフ場へ出向くが、日々の空き時間
には地元の公園を活用する。穴を掘る代わりに
「ゴールホール」と呼ばれる用具を目標に、近距離の
パット練習に汗を流す。「飛距離を求めるか
コントロール重視か。会場に合わせてボールも
使い分けるんです」。自然と向き合い、戦略を
立てる。こうした駆け引きも競技の妙味だ。

日本フットゴルフ協会は自国開催のW杯に向け、
定期的に有力選手を集めた強化合宿を実施している。
阿漕もメンバー入りし、本番と同じ会場、同じコース
で芝の感覚を体にたたき込む。「コースを知り
尽くして挑めるW杯。出場して優勝したい」と阿漕。
「みんなが普通にやったことがある、というレベル
まで普及できたらうれしい。日本代表も
狙えますよ」と呼びかける。(長江優咲)

フットゴルフ
サッカーボールを使い、ゴルフコースで9または
18ホールをラウンドする。ゴルフと同様、コースに
設けられたホールにいかに少ない打数でボールを
入れられるかを競う。2009年にオランダでルール化。
12年以降、各地でワールドカップ(W杯)が開かれるなど
欧米中心に40以上の国で親しまれる。日本協会は
14年創設。24年パリ五輪の正式種目化を目指している。


注
今年9月に栃木県さくら市のセブンハンドレッドクラブで
開催予定だった『FIFGフットゴルフワールドカップ日本2021』は
2020/2/3に、中止が決定。



2月24日(水)
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