伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
議会、市民ネットワーク千葉県、さくら・市民ネットワークの活動あれこれ、お知らせします

県議会報告 「化学物質過敏症問題について」予算委員会質疑から 

2023-03-24 11:36:27 | 議会
伊藤とし子 県議会報告 最終章No.1

3月10日 県議会閉会日を無事終えました。 
2月議会では3回登壇しました。
まず、自民党提案の「不登校児童生徒支援条例案」が急遽出てきた
ため、その質疑。
予算委員会では、質疑答弁たった12分間に、化学物質過敏症問題と
教師の性暴力問題というヘビーな内容に取り組みました。
閉会日には議案の反対討論を行いました。
討論を行うのは、いつも共産党と市民ネットワークだけ。
反対理由を明らかにすることは議員の責任です。
賛成するだけなら、楽ですが。

〜予算委員会から~ 
化学物質過敏症問題について


私たちの生活の中では化学物質がたくさん使われています。
洗剤、柔軟剤に含まれている香料もその一つです。
消毒と称して散布される殺虫剤や、消臭剤、タンスに入れてある虫
よけ剤などもです。
たばこの煙もそうです。
その化学物質で体調不良になる人は日本で100万人以上もおり、
2009年10月に病名登録されました。

佐倉市の取り組み
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私は佐倉市議1期目の時、「佐倉市の公共施設を農薬・殺虫剤などの
薬剤を使わない総合防除(IPM)で管理してほしい」と議会質問
で提案してきました。
佐倉市も「これは必要のことと」と理解を示し、2011年4月「佐倉市
総合防除指針」「管理マニュアル」を策定。
現在、市役所、街路樹、公園はもちろん、学校、保育所、幼稚園、
公民館等、すべての市有施設でできるだけ殺虫剤などを使わず建物
管理を行っています。

千葉県の場合
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千葉県の学校や子どもたちが使う施設の薬剤使用状況調査を10年以
上行ってきました。
その結果、子どもの脳に影響がある「有機リン系殺虫剤」などを定
期的に室内で散布していたり、と驚くべき実態が分かり、改善を求
めてきました。
私が県議になってからも議会質問などで取り上げ、少しずつ改善し
てきましたが、最後まで頑強に拒んだのが、子どもの健康を一番に
考えるべき「健康福祉部」でした。

予算委員会では児童相談所、養護施設の子どもの居住する場所で噴
霧式殺虫剤を使用しています。危険性を指摘しましたが、最後まで
平行線でした。
教育委員会では6月の私の議会質問時に「総合防除を取り組むため、
リーフを作ってすべての県立学校に配布する」と答えています。

県警の場合
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12月常任委員会で、運転免許センターの男子用トイレでトイレボー
ル(パラジクロロベンゼン)を使用していることを指摘。
発がん性物質で1個置いてあるだけで建物全体が汚染するので、撤去
を要望したところ、早速パラジクではないトイレボールに置き換え
たとの事。
どうも、建物が古いのでトイレボールは使いたいようです。

2月常任委員会で「県警の建物の管理を総合防除で行ってほしい」と
要望したところ、「取り組む」という素晴らしい答弁がありました。

縦割り行政、事なかれ主義の県政に喝
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県管財課に「総合防除の指針」「管理マニュアル」を作ってほしい、
と要望しても「管財課は情報を提供するだけ。それぞれの管理責任
者が判断すること。」と責任逃れに終始しています。
委託事業者へは「総合防除で実施すること」と明記している仕様書
「病害虫等の防除について」を示しているのですが。
その資料も管財課が作った資料なので、県民への情報提供を目的と
していないので、公表できない、という答弁でした。

佐倉市の場合、「この役割は管財課なので、(ちょうど夏休み前で)
私費で岐阜市に話を聞きに行きます」と答えてくれた当時の担当者
には改めて頭が下がります。
伊藤とし子の市議3期、県議1期16年間で実現したことの一つです。
「健康福祉部」へは引き続き、川口えみと一緒に改善を求めていきます。


議場に設けられた質疑席


我が家はクリスマスローズが満開です。





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