ヴェラ・ドレイク

重いなぁ・・・
でも見ても損はないと思う。

誰にでも優しいおばさんが大罪の妊娠中絶をして娘さんたちを助けていたお話です。これって法律で定められてるしキリスト教からもから悪いことなんだろうけどでも助けを求めている人がいることも確かなんですよね。
だからこそ善悪がつけにくい問題で・・・これがバレた時の家族のあり方も織り込まれていました。
家族はヴェラのしたことを受け入れることはできるのか。
それをメインテーマとしているのだけどどうしても堕胎の方に考えがいってしまいました。
彼女は何の欲もなくただただ困っている人を助けたくてしていたことなので正しいと言えば正しいのかもしれない。でも不衛生な中で処置を施した後はそそくさと去っていく姿はその後のことは一切関係なしと言う姿にもとられられる。
もちろんこういうことをやっている分には長居は無用と言うことなんだろうけどそういうのが気になってしまった。
しかしそんな中でも困って彼女に助けを求める人はたくさんいる。
そう考えてしまうと最近の映画にも多々ある「尊厳死」の問題と同じように正解も不正解もない問題となってしまう。難しいですね。
彼女は最終的につかまる。所の中で「再犯で捕まったのよ」と言っていた人がいた。私はヴェラは出所してからもまた堕胎を続ける気がする。

ヴェラを演じたイメルダ・スタウントンさんがかなり普通にリアルなおばさんだった。鼻歌歌ったりお茶を飲んだりと・・・すごいなぁ。