アメリカで子供を産み、育てていく中で、特に息子がキンダーカーテンに行くようになって日本とアメリカの子育て、学校事情が違うことに驚かされることが多々あります。
州によって多少異なるところはありますが、12歳までの子供を残したまま外出すること、短時間でも子供を車に残しておく行為は法律で禁じられていて、それを見つけた人は日本でいう児童相談所に通報する義務があります。
日本ではまだ小学校入学前の子どもに「ひとりでおつかい」、「ひとりでおるすばん」なんていうのはよく聞いたし、それを助長する絵本やテレビなんかも見たことがあります。親が共働きの小学生、いわゆる「鍵っ子」は私が小学生のころは周りでも何人かいました。(今はどうなんだろう・・児童館も増えてきてるし)
私の母は大抵は家にいましたが、私が学校やどこかから帰ってもお母さんが買い物かなんかで留守にしていて、家の中に入れなかったときは家の前で待つか、近所のおばちゃんが「お母さん帰ってくるまでうちにおいで」と言っておばちゃんの家で待たせてもらったり、一回、うちの2回のベランダが開いていたので、隣のおばちゃんが「何をさせんにゃな~、誰も見てへんな~?」とか言いながら、うちのベランダに侵入してくれて(笑)、うちんちの鍵を開けてくれたこともありました。(うちんちと隣んちはどんだけくっついてんねん!)
少し話しが脱線しましたが、アメリカに鍵っ子はいません。共働きの親を持つ子は児童館のようなところへ預けられます。もし家に子供だけにしないといけないときはベビーシッターに来て貰う必要があります。
日本でもよく子どもを家に残して外出し、帰ってきたら子どもがいない、子どもがマンションのベランダから転落死、火事などの事件も聞いたことがあります。よく夏に子どもを車に残して熱中症で死亡というニュースや、最近では2歳の子が車で寝ていたのでクーラーをつけた車に残し、ほんの10分程度スーパーへ買い物に行って戻ったら子どもがいなかったというニュースも聞きました。そんな事件を聞くと、日本でも私も子どもを家や車に残せない、しない方がいいと思います。
これはイリノイ州の法律かもしれないですが、他にもクローゼットに子どもを入れる、おしり以外の体の部分を叩く、人前で子どもを怒鳴る・・などは虐待行為の犯罪になるそうです。
日本ではよくテレビでも周りの子どもたちでも「押入れに入れる」というのはよく聞いたし、私も時々そらとはるにしていました。私はこの方法はいい方法だなと思っていたんです。子どもを少しの間(1分くらい)だけクローゼットに入れると精神が落ち着くようで、クローゼットのドアを開けたとき、母の膝に座らせ、なぜ悪かったのか、子どもの意見も聞くようにして、私も子どもも落ち着いて話す事ができるからです。お互い理解したらハグして終わりです。私がガミガミ子どもを怒るより、これは効果的だと思っていたので、それが犯罪だと知り、それからはクローゼットの罰はしていません・・。(でもやっぱりクローゼットじゃなくてもよかったかなと今では反省していますが、はるは怒ったとき自らクローゼットに入って行ってしまうときがよくあります・・。)
私が9年ほど前、教会の宣教師だったとき、教会の教えを聞いてくれていた3歳の男の子を持つお母さんと友だちになりました。そのお母さんは何かある度に、こどもの頭などをバシバシ叩いていました。私は同僚に「あのお母さんよく子どもを叩くよね~」と言ったら、「あれは普通だよ。松井姉妹は優しい家庭に生まれたからそんなことなかったのかもしれないけど、あんなお母さんいっぱいいるよ」と言われました。。いろんなお母さんはいるし、それぞれ子育ても違うと思いますが、今考えてみて、じゃあそれは犯罪になるのか~と思いました。(笑)
私の小学校高学年の担任の先生は女の先生でしたが、よく悪いことをした生徒に頭にぐいぐいとゲンコツしていました。今ではそれは体罰になるかもしれませんが、その先生が学校を転勤になるとき、ゲンコツをされていたやんちゃな生徒が先生に「先生のゲンコツは痛かったー」と言ってみんなワッ八ッハと笑い、いい思い出になっていた(?)ようです。
もう一つ私がびっくりしたことは、そらの学校は幼稚園生から5年生までいる小学校です。バス登校ですが、バスと言っても市バスではなくスクールバスで、アパートや家の前まで来てくれる、そして学校までちゃんと送って行ってくれるバスです。そのバスには大人が送り迎えするというルールがありますが、それは幼稚園生までだけだと思っていたのですが、5年生までみんな親が送り迎えするんです。日本では学校から遠いところに住む子であれ、バスや電車登校する子であれ、小学生からは家を出たら一人で登下校するのが普通と思います。そらは10人くらいの子どもたちと一緒にバスに乗るのですが、みんな同じアパートでバス停まで家を出て1分くらいのところなんです。それを親と一緒に行き、バスに乗るまで親は子どもと一緒にいたり、大きい子の親は子どもを少し離れたところから見てたりしています。これにはさすがに「過保護か!」と突っ込みたくなりました。
私は恵まれて、家から子どもの足でも10分もかからない近くに小学校がありましたが、夫は30分くらいかけて小学校へ通っていたそうです。私は「日本に住むなら学校が近くだと安全だしなるべく学校から近くに住みたい」と夫に言ったら、「学校から遠い方がいいんだよ。足腰も丈夫になるし、自然と触れ合えるし。」・・・ってうちの学校の範囲で遠くから30分くらいかけて登校していた子たちは自然という自然はなく、逆に信号もたくさんある、交通量の激しい道路の脇を歩き登下校していたのに・・。
「日本は平和な国だ」とよく聞きますが、下校途中の小学生が誘拐され、殺されるというニュースや通り魔事件、虐待死など、連日そういった怖い悲しいニュースばかり聞きます。「日本は平和な国だ」ではなく「平和な国だった」という方が適しているかもしれません。
アメリカは子どもを守ることに厳重です。でもアメリカも多くの犯罪があるからこんなルール、法律ができたんだと思うし、『アメリカと日本の違い』ではなく、『日本の昔と今の違い』となりつつあると思います。残念ながら、アメリカにあるような子どもを守る法律が将来日本にもできるかもしれません。今は日本は平和、安全だと感じられず、むしろアメリカの方が子どもを守ってくれる、安全だと考えずにはいられませんが、一番はそんな法律がなくても平和で安全な国になることを願うばかりです。
そやな、言うてる事分かる、アメリカは登下校もなんでも子供1人では行かせられないし ますます車社会の運動不足になる。それだけ危ないんやろな、日本は最近集団下校が一般化、児童館は3年生まで、悲惨な事件も多いけど、まだまだ廻りは平和や思う。日本のいい所は歩いたり自転車に乗り易いこと、アメリカは車の事しか考えてへんな、どちらが住み易いかは難しいけどね、
そやな、うちも集団登下校になったよな。日本はやっぱり住みやすいよな。
ま、私はこんな事言ってるけどやっぱり日本に住みたいって思ってる。笑
住み易さは 好みと言うか、、 けど救急車にお金かかるって聞いて ガックリ、
どこの国も問題あるな~
でも日本は右に倣えの習慣がある国だから、アメリカの子育てのが楽かもってのも聞いたよ。
みんなと同じように出来ないと変わってるとか、おかしいとか目立ちやすい国なのかも。
こうしの幼稚園は制服も体操服も同じ、靴下は白、弁当は一段弁当(これは疑問!!)、いろんな持ち物に決まりがありすぎて、なんかおかしいって本当に思うよ。みんな同じようにして、個性も何もないよね。
日本は出来ない子にはみんなと同じように出来るようになることを教える教育で、発達教育の進んだアメリカとかは苦手なことがあってもそこに目を向けるのではなく、その子の個性や得意なことをとことん伸ばせるようになってるって聞くよ。
一長一短あるだろうけど、家庭の中では良いものを選んでいけたらいいなって思うよね。
私もこうしが小さいときには、お話の部屋=地下ちゃんだったよ(笑)たまに一人で入れることもあったよ!犯罪だね。
そうよね、日本ではみんなと同じようになる教育よね。私もアメリカの個人の能力にあった、個性を大事にするアメリカの教育はいいなって思った。
私もついつい他の子と比較してしまうことがよくあるんだけど、常に子どもの良いところに目を向けて、良いところを伸ばせるような教育がしたいなって思うよ。