そらとはるの学校で『母の日コンサート』がありました。小学生と幼稚園児の発表会のような物でした。そらはずっと「歌って踊ってる」と言っていたのでコンサートでは歌とダンスの出し物があるんだろうなあと予想はしていましたが、はるはずっと聞いても「分からない」ばかりで、日本の幼稚園のときは「~する」といろいろと言ってくれていたのに、今回は本当に何をするのか分からないようでした。それもそのはず、『はるは白いドレスを着てくるように』と先生から連絡を受けていたのに、はるはゾウになっていて、ゾウの子はグレーの格好をしていて、白い服の子はクマの子でした。途中で変わったのか・・・それもはるが出てきたと思ったら台に乗ってすぐにいなくなってしまい、もう舞台には出て来ませんでした。「え?」という感じであっけなく終わってしまいました。はるもこれが出し物だとはきっと思っていなかったはずです。
そらはクラスのみんなと出てきて、音楽に合わせて踊っていました。といってもそんな大した踊りではなく、その場で行進してちょっと動くくらいだったので、これまた「あれ?」という感じで終わりました。
そらの3年生までが学年かクラスみんなで出し物をするのいうのでしたが、4年生から6年生はみんなでする出し物ではなく、個人のタレントショーみたいな感じで、一人でべらべらしゃべったり、手品をしたり、縄跳びを跳んだり、何人かで一緒に踊ったり、踊るといってもその場で自由に踊るという感じで、はっきり言って大したことはしていませんでした。幼稚園児たちもかわいい格好をして舞台に立ってちょっとへらへら動いているだけでした。
日本の発表会、運動会を知っているだけに、拍子抜けしていました。日本の子どもたちができるんだから、この子たちももっと高度なことをできるのになあと思ってしまいました。日本の先生たちの指導も高度なんだなと思いました。
でも日本では見られないことは一人、二人、または数人で自作ダンスを踊ったり、べらべら舞台の上で大勢の前で喋ったりするのはメキシコ人らしいなと思いました。それから一番びっくりしたのは、観客の親たちがそんな大したこともしてないのに「フー!」「オー!」「ヒュー!」「ブラボー!」とめっちゃ大きな声を出していて、その親たちの声援にびっくしてしまいました。
でもまあアメリカには発表会がなかったので、あるということに感謝しました。