My Little SkySpring's

United States 6 1/2yrs→Japan 2yrs→ now in Mexico!

みんなちがって、みんないい。

2008年03月14日 | 
 普段何気なくあったものを失ってみて、離れてみて初めて気づくありがたさなどってよくあると思います。
 その一つの話です。

 私が生まれ育った京都の、私の住んでいた町はとても便利で住みやすい所でした。と思えたのは、実家を離れて住んでからです。
 私の実家の町は徒歩と自転車でどこへでも行けるのです。地下鉄とJRの駅も近くにあって、電車ですぐに町へ買い物も行けます。
 
 私が独身のころ、私がお母さんになったら自転車の前や後ろに子供を乗せて走るんだなと、ただ勝手に憧れ、想像していました。それはどこでも見る光景だったからです。
 でもそれはその町だからそんな自転車に乗ってる人がいっぱいいたことに後で気づきました。
 
 私が高校を卒業してアメリカのユタ州に留学したとき、とても広い町で徒歩や自転車では行けるところが限られる、車が必要だなと思いました。
 そして何もない田舎だなと思っていました。
 
 でも一昨年、アラバマ州のこの小さな町に来てびっくりしたのは、ユタにはあった歩道やバスもないし、アジア食品店もいろんなお店も何もないのです。。
 あんなに田舎だと思っていたユタがとても都会に思えたのです。車を15分ほど走らせたらいろんなお店もアジア食品店もたくさん行けたのです。ほんとに祝福されてたなあとアラバマに来て、ユタが住みやすいところだったと感じました。

 でもアラバマはユタにはないとてもよいところがたくさんあります。
 砂漠のユタにはない森林がたくさんあります。雨もよく降るし、湿気もたくさんあります。(私は湿気が好きです。)気候はとても日本に似ています。
 人々は優しいし、同じ会社の日本人の奥様たちはみんないい人ばかりで、お茶に誘ってくれたりよいお友達でいてくれます。そして先輩ママもいて頼もしいです。
 もしこの町から離れることがあったら、きっと寂しくなると思います。

 
 金子みすずの「わたしと小鳥とすずと」という詩が好きです。その中に「みんなちがって、みんないい」という言葉があります。
 みんなそれぞれ違うけど、みんなそれぞれよいところがあります・・どの場所もよいところがありますね。