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ムサシヤ 1/5 ホシノ・ルリ 16才 (メイド) さくらVer.

2007-12-14 17:26:36 | ルリ レビュー

流石に拡大するとアラが目立つなぁ・・・。
2005年9月に発売されたメイド さくらVer.の再レビューです。
これはTJ GrosNet Yahooショップで販売されていたものですが、現在では扱ってないようです。
つまり存在自体が黒歴史。
ムサシヤルリの完成品として初めて購入したのがコレなのですが、あまりの出来の酷さに半トラウマ化しています。
とは言っても懲りずに買っているんですけど。
その後届いたメイドⅢを見てどれだけ感激したことか・・・。
コレに関しては天羅blogさんでもレビューされていますが、やはり相当酷かったようで。
いや、実際酷いんですけど。
自分にはある意味でいい勉強になりました。
ただ、購入した以上そのまま放って置くのも忍びないし、文句ばっかり垂れているのも飽きたので少し手を加えてみました。
無ければ作ればいい、気に入らなければ直せばいい。
ってことで修正したら大分見れるものになったのでこの機に再度取り上げてみました。

以下詳細です。




パッケージと。


これは購入した直後の製品の状態。
全く手を加えていません。
問題点としては塗装精度の低さ、パーツ処理の甘さなど盛りだくさんなのですが、一番の問題は顔です。


パッケージと製品の比較です。
これは無いよなぁ
根本的な問題点としては顔の輪郭が違う(パッケージの方が丸みを帯びている)のですが、それが些細なことに見えます。
何よりの問題はいい加減なアイプリント目の塗装。
「ギョロ」って感じで怖いです。
2万円払ってこの顔じゃあトラウマにもなりますよ・・・。


左は昨年行ったペイント後の顔。
リペの詳細に関しては前回のレビューで記しているのでそちらを参照してください。
製品と比べて大分マシになった気がします。

そして、そのリペイント版にさらに手を加えたものが右のもの。
左のものの目元を修正しました。
色々と拙い部分がありますが、それでも製品と比べたら大分マシになったのではないでしょうか。
ここまで酷いと1から塗り直したほうがいいのかも知れませんが、さすがにそこまでの技術が無いので・・・。
以下の写真は全てこの修正後のものになります。



さて、ようやくここからが本題。
現在まで発表されているメイドシリーズの原点、のカラバリです。
ノーマル版と比較すると、カラーだけでなく首の向きが異なっています。
ノーマル版は少し横向いているんですが、さくらVer.は正面向いてます。
ノーマル版の完成品も情報が殆どないのですが、偶然見つけた萌えブログ聖槍さんのものを参考にして下さい。
これにより受ける印象がかなり変わっています。

さくらVer.は正面向いた立ちポーズなので動きが無く、面白味には欠けます。
ですが、1/5(全長32cm)という大きさはそれだけでも十分なアドバンテージではないかと。
存在感はなかなかのものです。
但し、スケールに見合う情報量ではないのが残念なところ。
塗装精度の低さ、パーツ処理の甘さがかなり目立ちます。



4方向より。
正面からだと分かりにくいのですか、お尻を後ろに突き出したポーズとなっています。
これがノーマル版だったら・・・。


ツインテールはグラデーションは入っておらず、青単色です。
ここのメリハリの無さが全体の印象に大きく影響していると思います。


後ろから。
穿いてないように見えたり。
いや、実際穿いてないんですけどね。


目元修正で大分マシにはなってますが、全体の作りの荒さは隠せません。
どちらかといえば、原型の問題ではなくパーツ処理の問題です。




スカートがその例で、立体物としての情報は多いのに仕上げで損をしています。
写真では伝わりにくいでしょうけど、実物を手にとって見ると結構気になります。


メイドⅡ、Ⅲなどと比較すると、頬のラインが微妙に異なっています。
個人的にはこのラインは結構好きなんですけど。
また前髪を見ると、パーツを型抜きした後に整形していないことが容易に見てとれます。


あしゅら男爵。
リペイント前(右側)と後(左側)の比較。
黒を入れた以外は変更していません。


ツインテールの根元のリングは別パーツではなく塗り分けによる処理。
なんですが、塗り分けも酷いもので思いっきりハミ出してます。


ボディです。
エプロンはグラデ、シャドウ無しの白単色。
スカートは濃淡2色のピンクで塗られているのですが、キッチリ塗り分けられている訳ではありません。
全体として塗装に塗りムラがあり、逆にそのムラによって陰影をつけているという・・・。
実はムラじゃない?


その最たる部分が胸。
塗装のムラのせいで、まるで肌が透けているようにも見えます。
いや、ただの塗りムラでしょうけど・・・。


しかし、この皺は明らかに張り付いているようにしか見えなかったり。
胸は意外とボリュームがあるように見えます。


スカートとか。
パーツ処理が一番いい加減な部位です。
左手首の造形がダル目なのは目をつぶりましょう。




一番の問題点はスカート内部の処理。
えーと、・・・白スク?
とりあえず白く塗っておきましたとでも言わんばかりの手抜きっぷり。
スカートがそれなりに短いので、角度によっては容易に見えてしまう部位なのにこのザマ。
だったらいっそ塗らずにそのままで良いじゃない!
なお、メイド ゴスロリⅡでは改善されています。


下から。
一応、白く塗られています。


横から見ると腹の上あたりまで中のパーツが独立していることがわかります。
それはそうと右の写真、尻の部分にクラックが入っているようにしか見えないんですが・・・。


脚。
これ以降のものと比較すると、肉付きはおとなしめ。


靴はツヤ有りの小豆色(とワインレッドの中間?)。
ここの塗装に関してはまったく文句無いんですけどね・・・。


司令官と。
この身長差は相変わらずです。


メイドⅢさくらVer.と。
同じさくらVer.ということで配色は同じですが、服の色の濃さは異なります。
何よりも異なるのはその情報密度。
こうして並べてみると、メイドさくらVer.はただデカイだけにも思えてしまうのが残念。
ツインテールだけ見てもかなりの差があります。



まとめ
多分、これを見て買ってみようというチャレンジャーは居ないとは思いますが、一応。
買ってはいけません。
これが発売されたのが'05年9月。
とするとその時期のムサシヤ商品は、購入に際して覚悟が必要かもしれません。
工場がネルガル極東工場(愛称)に移ってからは高いクオリティを保っているんですが、それ以前だと・・・っていう例ですね。

全体を通して苦言ばかりになってしまっていますが、原型が好きだから余計に言いたくなるのでしょう。
仕上げのショボさが残念でなりません。
今回、目のリペイントで大分マシにはなったんじゃないかとも思っているのですが、まだまだ気になるところは多いです。
個人的には首の角度も変えたいのですが、PVCみたいに暖めて接着が外れる訳ではないので・・・。
やろうと思ったら殺るしかないもんなぁ。

ルリのメイドタイプが欲しいのなら、ゴスロリⅡを選ぶのが無難かと。
更に技術があるのならキット版を買うべきかと(現在、入手は難しいでしょうけど)。
原型は悪くないのになぁ・・・。


以上、ルリ メイドさくらVer.でした。




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(Last Update 2008/02/20)