『男泣き』という言葉に反応できる人は絶対観るべき
マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾(800 BALAS)
http://www.cqn.co.jp/800/
≪ストーリー≫
かつてはマカロニ・ウエスタンのロケ地として栄えたスペイン・アルメリア地方の撮影所“テキサス・ハリウッド”。今は、数少ない観光客相手のウエスタン村となり、元スタントマンたちがしがない実演ショーで細々と食いつないでいた。
そんなある日、ウエスタン村の座長を務める元スタントマン、フリアンのもとに、彼の孫だと名乗る少年カルロスが現われる。少年は、やはりスタントマンだった父の事故死の真相を知るためやって来たのだった。最初は戸惑うものの、やがて少しずつ心を通わせていくフリアンとカルロスだったがウエスタン村が地上げによって取り壊される事になった…
この映画、公開時に観れなくてDVD発売まで指折り数えて待っていました。
そして何本も指を折ったかいがありました。
思わず連続して5回も観てしまいました。
自分的には大傑作です。
また、マカロニウエスタンや少々古い映画ファンには要所要所くすぐられる部分もあり、始まりから中盤までの笑いと音楽と物語展開の上手さ、後半の男泣きな台詞と映画的見応えとのバランスが非常に素晴らしい。端役まで凝っておりラストは本男泣きで「どーーん」とやってきます。
ネタバレがまじる感想は下に…
・
・
・
・
・
ネタバレという程のものも書きたくない程「観ろ!」といいたいのですが(苦笑)
自分のツボにはまったのが設定の負け犬具合。
昔、クリント・イーストウッドのスタントをやったのが唯一の自慢の男が人生に挫折して同じ位みじめな人間達と昔の夢にしがみつつも振りきれない。
そして最後の生き場を無くしそうになった時、英雄になるのを選んだ。
彼は西部劇でしか生きられない時代遅れの男
テーマパークが潰されそうになった時、仲間と篭城して西部劇と死ぬ事を選んだ。
それも地上げしたのは自分のミスで死なせてしまった息子の嫁、いま側で慕ってくれている孫の母。
彼は生き場所の為に孫と別れる決心をしたが既に事は手遅れだった。
そして退職金で大量の弾薬を買いこみ西部劇ショーと映画で培った腕で警察を退散させ機動隊と渡り合う。
この展開でじめっとしないで乾いた暑さと陽気を保っているのが凄い。
物語後半の棺桶職人役の男の台詞「何時も端役だった 一度くらい主役になりたい」
恋人に逃げられた男が彼女に悪態をつく電報を電話で頼む場面。
そしてラストの電話と参列者の台詞
どれをとっても泣ける。
大人はうそつきばかりだったが最後におじいちゃんは嘘をつかなかった。
このラストは男の号泣もの。
凄い男臭く男泣きできる映画だった。
公平を考えると物語自体ははスティーヴン キングの『最後の抵抗』に代表されるような追い詰められた男の立て篭もり物の変形で目新しい訳ではない。
この映画の着眼点の勝利は西部劇、メキシコ映画界、年齢、男、生活人生、人生等などの全ての追い詰められ存続の希望もなく消えていきそうものが上手く組み合わさっている部分だと思う。
マカロニ・ウエスタン 800発の銃弾(800 BALAS)
http://www.cqn.co.jp/800/
≪ストーリー≫
かつてはマカロニ・ウエスタンのロケ地として栄えたスペイン・アルメリア地方の撮影所“テキサス・ハリウッド”。今は、数少ない観光客相手のウエスタン村となり、元スタントマンたちがしがない実演ショーで細々と食いつないでいた。
そんなある日、ウエスタン村の座長を務める元スタントマン、フリアンのもとに、彼の孫だと名乗る少年カルロスが現われる。少年は、やはりスタントマンだった父の事故死の真相を知るためやって来たのだった。最初は戸惑うものの、やがて少しずつ心を通わせていくフリアンとカルロスだったがウエスタン村が地上げによって取り壊される事になった…
この映画、公開時に観れなくてDVD発売まで指折り数えて待っていました。
そして何本も指を折ったかいがありました。
思わず連続して5回も観てしまいました。
自分的には大傑作です。
また、マカロニウエスタンや少々古い映画ファンには要所要所くすぐられる部分もあり、始まりから中盤までの笑いと音楽と物語展開の上手さ、後半の男泣きな台詞と映画的見応えとのバランスが非常に素晴らしい。端役まで凝っておりラストは本男泣きで「どーーん」とやってきます。
ネタバレがまじる感想は下に…
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ネタバレという程のものも書きたくない程「観ろ!」といいたいのですが(苦笑)
自分のツボにはまったのが設定の負け犬具合。
昔、クリント・イーストウッドのスタントをやったのが唯一の自慢の男が人生に挫折して同じ位みじめな人間達と昔の夢にしがみつつも振りきれない。
そして最後の生き場を無くしそうになった時、英雄になるのを選んだ。
彼は西部劇でしか生きられない時代遅れの男
テーマパークが潰されそうになった時、仲間と篭城して西部劇と死ぬ事を選んだ。
それも地上げしたのは自分のミスで死なせてしまった息子の嫁、いま側で慕ってくれている孫の母。
彼は生き場所の為に孫と別れる決心をしたが既に事は手遅れだった。
そして退職金で大量の弾薬を買いこみ西部劇ショーと映画で培った腕で警察を退散させ機動隊と渡り合う。
この展開でじめっとしないで乾いた暑さと陽気を保っているのが凄い。
物語後半の棺桶職人役の男の台詞「何時も端役だった 一度くらい主役になりたい」
恋人に逃げられた男が彼女に悪態をつく電報を電話で頼む場面。
そしてラストの電話と参列者の台詞
どれをとっても泣ける。
大人はうそつきばかりだったが最後におじいちゃんは嘘をつかなかった。
このラストは男の号泣もの。
凄い男臭く男泣きできる映画だった。
公平を考えると物語自体ははスティーヴン キングの『最後の抵抗』に代表されるような追い詰められた男の立て篭もり物の変形で目新しい訳ではない。
この映画の着眼点の勝利は西部劇、メキシコ映画界、年齢、男、生活人生、人生等などの全ての追い詰められ存続の希望もなく消えていきそうものが上手く組み合わさっている部分だと思う。
結局劇場に観に行かなかったのが悔やまれる一本ですが、なんでこれが単館上映なんだこういうのを全国公開しないと嘘だろって(怒)とも思います。でも、意外とこれ観てる人少ないみたいですね…みんな観てほしいのに。
多分、担当者がこの世代でないんでしょうなぁ
これだけイカして泣ける映画は多くない。
自分もあんな爺になるかもしれないがあんな生き様は出来ないですよ そこが個人的に「どーーーん」と来る部分です
でもああいう男たちと
お近づきにはなれませんです。
結構いるんですよぉ。ああいう職人やその世界でしか生きられない種族が。映画の大部屋とか芸能界とか古い伝統物の職人とか…キリないですね。
深くはまらなければ面白いのですが一度ずれると醒めてしまうというか…
男は何時でもああいう風に年を取る可能性が高いので男性にとってはドキっとする映画でもあります。