arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

スケルトンマン 史上最悪の死神

2006年03月27日 | 映画
話以外は安い中では良く出来ている。

スケルトンマン 史上最悪の死神(SKELETON MAN)

監督 ジョニー・マーティン

出演 マイケル・ルーカー キャスパー・ヴァン・ディーン

普段ならストーリーを書くのですがこの映画に対してはあまり意味が無いので省略します。


と、いうのもタイトルの『スケルトンマン 史上最悪の死神』の名前通り、理由らしき物はハッキリしないままフードを被った骸骨に人が藁のように殺されていく映画。

一応、インディアンの伝承みたいなものと冒頭の考古学者が発掘したものがなにか関係しているようには見せているが全然映画に重要でなく謎解きや理屈のいらないジェノサイドムービー。

初っ端から天井を破って登場するスケルトンマン(仮称)の有無を言わさぬ暴れっぷりで引きこまれそれから日数がたち、調査にきた米軍2チームも行方不明。
そして新たに派遣されてきた米軍特殊任務隊の調査が始まるが一人、また一人と殺されていく。

スケルトンマンの造形自体はフードを被った骸骨という旧W☆INGの来日した時のクリプト・キーパーみたいな感じですが馬に乗りワープを繰り返し神出鬼没。近づいてくると電子機器が使えなくなる。弓矢でヘリを落とし、槍で人を突き、斧やナイフも自在に操る。

もちろん米軍特殊部隊の人達は銃で武装してますが撃っても死なない。

軍人対怪物という図式は『プレデター』を思い出しますが騎乗技術の素晴らしさで首無し騎士系の伝承も思い出します。

米軍部隊は女性も多いですが怖がるけど立ち向かうという構図の為、キャーキャー逃げるタイプのホラーと違い、戦争映画のゲリラ戦のような変な緊張感と戦争麻痺した軍人特有の変なユルさが悪くはない。

ストーリーは本当に疑問が多く「何故スケルトンマンが復活したのか?」とか「何故電子機器が場面によって使えないのか?」「「最後に科学施設を襲った理由は?」とかの繋がりが弱い。

しかし編集の巧みさなのか所々に入るカラスや登場人物の後ろを横切るスケルトンマン等不思議なくらい映画として成り立っているし過度の残酷描写もないし女性出演者が多いのに変なお色気も無しで爆発も使いどころを一応考えている。
キャラクターも立っているのでサバイバルホラー系の中では大きな間違いはしていない。

書いているうちに思い出したが無人車が人を襲う映画『ザ・カー』と話の基本、始まりからオチまで構造は同じだ。
あの映画もラスト本当に勝ったかどうか、終わったかどうかをぶったぎった映画だったがコチラのぶったぎり方も凄い。

昔のテレビ東京なら更に編集して台詞追加で考古学者の掘り出した物との因果関係やラスト付近の科学研究所出現理由をでっちあげたと思う。

そう思うとTVで放映してくれないかと願ったりするが最近の流れだと無理っぽいね(苦笑)

しかしアメリカのTVM(TVムービー)は凄いね。アクション恐怖物作るだけでも日本だとあまりないのに、このレベルであってもTVMで作れるんだから。


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2 コメント

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なにがやりたいんだ (ザンディグ君)
2006-03-29 01:31:19
なんだこの輸入版のジャケット(笑)

何がしたいのかまったくわからないまでのスケルトンマンの暴れようが爽快でした。最後の科学プラント襲撃は、たまたまそこにあったからとしか思えません。奴の行動に理屈などないのです多分。

「科学プラントの焼跡から、一個の頭蓋骨が発見された。それはあの考古学者が発掘したものだったが、なぜそれがそこにあるのか説明できるものは誰もいなかった。数日後、その頭蓋骨は保管所から忽然と姿を消した…」

というナレーションでも付け加えるのかなテレビ東京。スケルトンマン役の人はあの視界の悪そうなマスクで、森の中を馬に乗って疾走するのはすごいと思いました。
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謎ジャケット (arudenteな米)
2006-03-30 01:27:48
・ ザンディグ君 様



観始めるまでゾンビものだと思ってました。



そのシメのナレーションは非常にいいですね。

田中信夫の声でやって欲しい

隊長は田中信夫、黒人は内海賢二でサケが飛ぶのを観たかった隊員が石丸博也、最後まで生き残る姉ちゃんは増山 江威子で最初の犠牲者と一人二役で。



騎乗テクニック、特に爆発の中を馬が走るのは凄かったです。
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