arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

「アタック・オブ・ザ・キラートマト」シリーズ

2005年01月30日 | 映画
画像は「リターン・オブ・ザ・キラートマト」に出演していたジョージ・クルーニ

アタック・オブ・ザ・キラートマトは最低映画として有名ですが自分の評価としては出来の悪いB級コメディ映画というところです。

第1作(1978)は冒頭でヒッチコックの「鳥」の事件の引用が出てきますが何故トマトか?という説明も無くタイミングのズレたスラップスティックのオンパレードです。
ですが微妙に光るモノもあり目指す場所はわかります。
個人的にはベタだが群集が左右に動くだけであちこちがパニックになっている説明や「トマト」と呟くだけでパニックになるシーン、軍隊がミュージカルになるシーンは好きです。
主題歌は当時覚えて口ずさんだりしました(頭に残るんだなこれが)
主人公がさえない中年なのも多分ジョン・ベルーシの線を狙って外したのでしょう
自主製作のような手段で撮られた映画にしてはよく作り上げたと思います。

この第1作、後に「完全版」(1995)と銘打って本当にいらないシーンを後撮りして出たのは吃驚しましたがその中でも「市民ケーン」のパロディや映画風刺が入っていてなかなか楽しめるものになってました。

第2作「リターン~」(1989)ではそのコメディ・パロディ路線が強化(狂化か?)され今後のシリーズに繋がるマッドサイエンティストと毛むくじゃらのトマトF・Tが登場して更に前作のキャラも縦横無尽に活躍し、そして映画作りの裏側である資金難パロディまでやってます
この作品、パロディコメディを斜めに見ると凄く良くできています。
女たらしのナンパ男のジョージ・クルーニーも準主役として最後まで活躍します。

第3作 キラートマト決戦は金曜日(1990)は残念な事にシリーズのなかで一番志が低く記憶にあまり残りませんがメインテーマのアレンジが結構よくできていてこれも頭に残ります
あとミュータントトマトとFTの扱いがかなり変わりトマトは一つのキャラクターとして認知されています。

第4作 キラートマト赤いトマトソース伝説(1991)これはB級パロディとしてはかなり良くできてます!(断言)
主人公がマイケル・J・フォックス…
が役名! この辺で既に虚脱する人もいるかもしれませんがメインテーマのオーケストラアレンジや鉄仮面の引用の意味の無さ、フランスで撮影された場所以外全編フランスロケ等細かな遊びも多くフランス人絡みのパロディも多くなかなか見応えがあります。

しかしデベロ監督には悪い癖があり基本的に面白いギャグはどの作品でも毎回使ってしまうところがよくない
シリーズ通してのお約束と割り切る事もできますが全部のシリーズを通して観た人間には厳しいものがあります。

いまは沈黙しているデベロ監督だが今に又トマトを引っさげてひっそりと帰ってくる事を私は実は望んでいます。
なぜかって?
だんだん上手くなっているから。

公式サイト(実はある!)
http://www.killertomato.com/


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