ブラッド・ピーセス 悪魔のチェーンソー

今、思い返せば内容自体は単純

ブラッド・ピーセス　悪魔のチェーンソー（PIECES）

監督　ファン・ピケール・シモン
出演　クリストファー・ジョージ　エドマンド・パードム　リンダ・デイ・ジョージ　

少年時代、完成間近の金髪美女のヌード・パズルを母親に取り上げられ、逆上し母親を斧でバラバラにしてしまった異常性格殺人者。少年であるがために、捜査線上から外され、ぬくぬくと育って４０年、再び、平和な学園でその殺しの病が再発する…

思えばチェーンソーが恐怖の代名詞なのは「悪魔のいけにえ」の功績が大きいのだがそれ以外で新しい象徴を生み出さないとホラーの歴史に名を残せない作品が多い。
「エルム街の悪夢」のフレディの爪であり「１３日の金曜日」のジェイソンのホッケーマスクであり「チャイルド・プレイ」のチャッキー人形…有名どころは製作者が考えていなくてもアイコンになる
それ以外はマニア的には良くても一般の知名度で弱い
奇をてらったアイテムも多く出たがインパクトが弱いとやはりいけない「バーニング」の植木バサミ（といっても実際使う場面は少ない）「ドリルキラー」みたいな電動ドリルなんてのもでたが痛さが伝わらないのとキャラが弱いのが大きいと思う。
「バーニング」の殺人鬼バンボロなんて覚えている人が稀になった
映画自体は公開までは話題だったのに。ポスターは非常に良かったのになァ

人形物でもチャッキーよりは「パペットマスター」シリーズの人形の方が個性は豊かでおもちゃ人気は高いがチャッキーに知名度では負けている。

この映画も残酷描写等は当時としては優れていて身体の部分が持ち去られる異常性もフランケンシュタインから発想を得ていると思うが現代劇として犯人の理由としては良かったと思う。

しかしチェーンソーを使う限り余程でないと「悪魔のいけにえ」は越せず犯人も特に表面上は普通の姿形言動なので人から忘れられていると思う。

自分の感覚だと最後に誕生した一般知名度がある殺人鬼は「スクリーム」のマスクマントだと思う。

※今回は一応人型に絞りました