arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

マインドハンター

2006年03月24日 | 映画
思ったより面白かった

マインドハンター(MINDHUNTERS)
http://www.mindhunter.jp/

≪ストーリー≫
FBIプロファイラーとなるべく厳しい最終試験に挑む7人の訓練生たち。そんな彼らに教官が与えた課題は、ノースカロライナ沖の無人島にある特殊訓練施設で、限られた時間の中、連続殺人犯をプロファイリングし、その正体を暴くというもの。そして、訓練生7人は試験のオブザーバーとして送り込まれたゲイブとその島にやって来た。ところが翌朝、仲間の一人が何者かによって無惨に殺されてしまう。しかも犯人はさらなる殺人を予告していた。動揺する訓練生たちは、生き延びるため、協力して犯人の割り出しにあたるのだったが…



監督があまり好きではないレニー・ハーリンだったので見る前はあまり期待はしていなかったが思った以上に楽しめた。

最近また流行の複雑怪奇な先読み仕掛けと犯人探しの映画だが演出の過剰さがいい具合に面白くなった気がする。
アラは多いが時間一杯飽きずにダラダラせず堪能できてまぁ満足

ネタバレまじる感想は下に







『羊達の沈黙』や『SAW』みたいな作品を期待していた人はご愁傷様です。

この手の話の古典はアガサ・クリスティーの『そして誰もいなくなった』なのですがそこにプロ未満の解析能力を持ちこみただのボンクラでない若者達の仲間割れや犯人の割り出しが荒っぽいが面白さを出している。
中途半端に能力があるだけに自分たちでなんとかできそうに思ってどんどんハマっていく。

正直、あれだけ心や言動に欠陥人間が多いと誰もFBIなんかにゃなれんだろ!とか犯人の犯行時間は何処?とか下準備は何時したとか色々ありますがまぁこの手の犯罪映画の犯人は常人では計り知れない迅速さと手際を誇っているので多めに見ましょう。
小説だったら許せませんが犯人の正体は登場人物の中にいるという原則だけは守っています。

演出的な部分も見栄えが良く凍結殺人や銃の暴発、煙草での殺人等意味がなくても見せてくれるあたりは非常にサイコパス殺人らしく良い

突っ込めば凍結はなんで足からとか煙草は毒だけで十分で溶ける必要ないとか張り付けの意味無しとか本当にいっぱいありますが。

最後の水の中の我慢比べや黒人との格闘の派手さ等等、映画的な見せ方は意味は無いが面白いと思います。特に我慢比べは息が続かない方が負けるというのを大真面目に撮ってるので笑いの一歩手前で観ていて腹が苦しかった。

プロファイリングといってますが全員百戦錬磨で無いので実際にプロファイリングでなんとかしてる場面が殆ど無いので設定だけと割り切って連続殺人犯人探しと割り切れば充分、娯楽としては合格作品だと思います。


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2 コメント

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こんばんは! (猫姫少佐現品限り)
2006-09-28 01:58:03
いつもありがとうございます!

1つ1つの殺人とか、アクションは良かったのですが、全体的に、、、

中途半端なプロというのも、全くのど素人にしか見えなかった、、、

とにかく、FBIの質が、悪すぎ、、、でした。
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FBI (arudenteな米)
2006-09-28 07:20:28
・ 猫姫少佐現品限り 様



FBI見習という肩書きだけで基本的に、この手の映画に出てくるボンクラ大学生とかわりませんでしたね。



しかしエリート意識が強い分だけエゴ丸出しだったので普通の映画のときに感じられる「もっと協力してよ」とか「一人で動くなよ」な部分が思ったよりすんなりしていた気がします。



中途半端なプロは馬鹿より始末に悪いという事で。
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