arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー 

2006年03月19日 | 映画
バカの相乗効果

特捜戦隊デカレンジャーVSアバレンジャー 
2005年 東映

監督 坂本太郎
脚本 荒川稔久

≪ストーリー≫
正体不明の3人組が暴れているという情報を受け出撃するデカレンジャー。なんとその暴れていた人物とはアバレンジャーの3人であった。実はアバレンジャーの3人はヤツデンワニからあまりの凶暴さゆえに封印されていたトリノイド第0号『サウナギンナン』を封印した宝玉を奪ったアリエナイザー『キンジフ星人カザック』を追っていたという。プロとアマの違いでギクシャクする両戦隊の面々。一方カザックとサウナギンナンはジェニオとサキュバスをよみがえらせてデズモゾーリャ復活のための準備を始める。果たしてこの強敵を倒すことを出来るのか!?


個人的な見解だと同じようにふざけを楽しく作っていても比率が全然違うと印象がまったく変わるものがある。
アバレンジャーは味方集団もバカっぽかったが敵のバカっぽさがはるかに上回っていた。
デカレンジャーは敵が犯罪集団という事もあり不真面目ではあったが主役を含めた味方集団がバカっぽかったので敵があまり目立たなかった気がする。

そのバカの部分が全部集まって構成されたスラップスティックで重苦しくない非常に優れた相乗効果が出ている。 もちろんアバレンジャーを最後まで見ていないとわかりにくいものもあるが毎回、最終回を迎えた作品とのコラボなのでファンは全部見ているという事を前提に作っているのでしょうがない。

東映戦隊のVSの基本は昔のヒーローが先輩風を吹かすのが多いのだが今回は権力の裏打ちがあるデカレンジャーがとにかく偉そう。
対してアバレンジャーは最初から暴れていていきなりデカレンジャーと本当に対決して逮捕までされる。

見所の一つの前作品のそれからがあるのですが「カレーの恐竜や」が一大外食チェーンになっていたりシゲさんはヤツデンワニに社長の座を取られていたりではちゃめちゃさがデカレンジャーの世界観と完全にリンクしている。

アリエナイザー、キンジフ星人カザックのも強烈で宇宙人の癖に広域指定暴力団だし白いマフラーで長ドスもって広島弁で暴れるというTV向けで無いコテコテさ。
おまけに事件の目的が「このホシ、しめて『カザッフファミリー』を構成すんじゃけんのぅ」なのだから久々にわかりやす過ぎる目的である
大抵のゲスト敵キャラは意味もなく地球を壊滅させたがるのだが。
アバレンジャーからは死者を復活させる能力を持つトリノイド、サウナギンナン。
サウナと鰻と銀杏というだけでも頭が痛いのにカザッフの事を「アニキ~!」と慕う始末で怪人二人のキャラが立ちすぎて凄い。

当時放送中だったデカレンジャーは全員、もちろんスワンさんもデカブレイクも出演している。 アバレンジャーの方は最終回まで見た人ならどうやって全員集めるか不思議に思うかもしれませんがちゃんと無理やり全員あつまるので驚愕できる。

戦闘もシャッフルタイムやジャッジメントタイムもありデカレンよりだがバランス良く配置されていて笑いどころにまったく困らない。

ラストにちゃんと入浴もあるのとデカマスターの意外な過去等見逃せない要素が多い。

VSシリーズの中ではかなり娯楽度が高い。


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