arudenteな米

食と映画感想とその他もろもろ個人の趣味と主張のだらだら日記

ベーゼ・モア

2006年02月03日 | 映画
フランス生まれの女性の暴力犯罪映画

ベーゼ・モア(BAISE-MOI)
2000年(仏)

監督 ヴィルジニー・デパント
出演 ラファエラ・アンダーソン カレン・バック デルフィーヌ・マッカーティー

≪ストーリー≫
互いに大事な人を殺し、運命的に出会ったふたりの女の子ナディーヌとマニュ。意気投合し、あてのない逃避行の旅に出る。現金や銃を強奪し、気の向くまま男を誘惑してセックスし、気に入らない男は殺していく二人の行き着く先は破滅か破戒か…

女流作家デパントの自作小説「馬鹿なヤツラは皆殺し」を友人の元ポルノ女優コラリー・トラン・ティと共同で映画化。そのあまりにも過激な内容から本国フランスで上映禁止騒動が巻き起こったという。

内容としては「俺達に明日は無い」と方向が同じの破滅型犯罪映画なのだが自分が男性という事の狭さを痛感してしまった。

女性が人を殺す映画は当たり前のように珍しくは無い。
自分がみた映画だとホラー・スリラー等のイっちゃった気狂い以外の女性の動機は「発情アニマル」や「女囚さそり」シリーズ、新しいところだと「キル・ビル」のような復讐が動機のものが多い。

この映画は復讐が個人にや特定したものに向けられていない。
あえていえば世間や今までの自分に復讐といえない事も無いがそうゆう暗さは空気は感じるが台詞や動きには無い。 
(男を)食いたいときに食って殺したいときに殺す。理由はない。気分次第。金が無くなれば奪うし。車も欲しければ盗る。気に入らなければ捨てる殺す…刹那的な行動で男映画で良く使われる破滅型の典型なのだが主人公の性別を変えるだけでここまで気分が変わるものかと素直に思った。

乾いてた空気の中満たされない飢えた気分が解消されない。
男映画なら昔から本当によくあるのだがこの映画を観た女性が映画館から肩で風を切って出てくるかどうかは自分の性別が男であるから判らない。

これを観た男がいい気分で観終わる事は多分ないだろうが。

この映画 R-15劇場公開版とハードバージョンが収録されたDVDがあり、更に知り合いが酔狂に輸入版も持っていたので見比べたが劇場公開版は映画的に編集があまりよくないのですすめれない。 観るならハードバージョンを観た方がいい。
輸入版はボカシが無いのでセックスシーンが無修正というくらいなので無理に観る事も無い。




最新の画像もっと見る