
ジャック・モリスというピッチャーがいました。借りてきた画像はミネソタ・ツインズ時代(1991)のもので、たったの1年しかここにいなかったから、貴重な1枚なんでしょう。
とはいうものの、ここでも大活躍して、ツインズはワールド・チャンピオンになります。翌年の1992・1993年のシーズンはトロント・ブルージェイズに移籍し、トロントでも二年連続ワールド・チャンピオンに貢献するわけですから、優勝請負人といわれてもしょうがないくらい実績のある人でした。
キャリアの初めは、デトロイト・タイガースにいたそうで、ここで14年間活躍します。そして、ワールド・チャンピオンにもなったりするし、野球の殿堂入りもして、タイガースで彼の背番号の47番は永久欠番になっているそうです。
タイガースで活躍していたのは見たことがありません。私は1990年からBSアンテナをつけましたので、そこからのお付き合いでした。
私のMLB付き合いも1991年からの数年でしたけど、ちょうど1985年に日本のタイガースが優勝してから、掛布さんがいなくなったり、バースさんもいなくなったり、日本の野球もつまらないなあと、心に穴がポッカリ開いたころ、MLBになじみ始めたんでしたね。
その最初に出会った大御所投手がジャック・モリスさんでした。キャリアは申し分ありません。でも、現役時代から、投球もしゃべりも、挑発的だったり、ビンボール的だったりしたみたいで、それから30年近く経ちましたけど、大谷くんの中継の時(彼は住み慣れたデトロイトで野球解説の仕事をしているようです)、彼らしい危なっかしいことをしゃべったみたいです。
ネットから借りてきたものを載せてみます。
2021.8/19(木) 5:00配信
THE DIGEST
「誰かを不快にさせる意図はなかった」と説明も……。名投手モリスの中継での解説が物議を醸している。(C)Getty Images
事の発端となったのは、現地時間8月17日に行なわれたデトロイト・タイガース戦で、試合中継を担った米放送局『Bally Sports』の解説者であるジャック・モリス氏が放ったひと言だ。
6回に大谷が打席に立った際に、実況アナウンサーから「オオタニに対してどのように投げますか?」と問われたモリス氏は、アジア人特有のアクセントで、「ベリー・ベリー・ケアフル(非常に慎重に)」と返答したのだ。
これに視聴者から批判が殺到。事態を重くみたモリス氏は、「私の発言で誰かを、とくにアジア人コミュニティーの方々を傷つけてしまったなら、真摯に謝罪します」と丁寧に謝罪。そのうえで「オオタニを含めて誰かを不快にさせる意図はなかった」と説明した。
ジャックさんは、オッチョコチョイなところもあったんだろうし、現役時代なら、こんなふうに相手を挑発しても、世の中は取り上げなかったのかもしれません。
THE DIGEST
「誰かを不快にさせる意図はなかった」と説明も……。名投手モリスの中継での解説が物議を醸している。(C)Getty Images
事の発端となったのは、現地時間8月17日に行なわれたデトロイト・タイガース戦で、試合中継を担った米放送局『Bally Sports』の解説者であるジャック・モリス氏が放ったひと言だ。
6回に大谷が打席に立った際に、実況アナウンサーから「オオタニに対してどのように投げますか?」と問われたモリス氏は、アジア人特有のアクセントで、「ベリー・ベリー・ケアフル(非常に慎重に)」と返答したのだ。
これに視聴者から批判が殺到。事態を重くみたモリス氏は、「私の発言で誰かを、とくにアジア人コミュニティーの方々を傷つけてしまったなら、真摯に謝罪します」と丁寧に謝罪。そのうえで「オオタニを含めて誰かを不快にさせる意図はなかった」と説明した。
ジャックさんは、オッチョコチョイなところもあったんだろうし、現役時代なら、こんなふうに相手を挑発しても、世の中は取り上げなかったのかもしれません。
でも、放送業界に身を置いてしまったら、彼の当てこすりは、アジア系の人たちには腹立たしいものだったんでしょうね。
アジア系の人たちは、彼のキャリアの話を聞きたいわけではなくて、大谷くんの活躍を見たいわけです。彼がどれほどの人であろうとも、彼が大統領だったとしても(そんなわけはないけど)、そんなのはいいから、人を小ばかにするような発言はやめてほしい、と素直に思うだけです。

放送って、今何が起きてるかを話してもらえたらいいだけで、別に過去のヒーローに活躍してもらう場面ではなかったみたいです。彼はそれをわかってるつもりなのに、踏み外してしまったようでした。
だったら、当たりさわりのないことをダラダラ言うだけでいいのかよ! となりますが、それもある意味OKで、時には実績者としての思いやりとか、苦労を知る者としての知恵みたいなのを話してくれたらいいのに、ついつい調子に乗ってやってしまったみたいです。
93年のあと、別のチームでそれなりに働くのに、94年には引退させられてしまうんだから、彼だってギリギリのところも歩いてきたはずなのに、そういう苦労を乗り越えた、やさしい大人を見せてもらいたかったんでしょうね。
それを踏み外して、余計なギャグをしてしまうのは、何だか憎めないんだけど、世の中的には認めないし、彼は仕事がなくなるかもしれない。
久しぶりに昔の雄姿を思い出したんだけど、すぐに忘れ去られてしまうんでしょうか。

私は、ずっと彼は敵側にいた人だったので(91からずっとアトランタ・ブレーブスの応援をしていて、ずっとあと一歩のところで敗れていたので、彼は敵そのものでした)、あんまりいい思い出はないけど、そんなにすごいわけじゃないのに抑え込まれるから、もどかしい敵役でした。でも、憎めない人ではあったと思います。