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甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

指宿の眠れない夜

2019年01月03日 21時07分32秒 | あこがれ九州
★ 指宿通信 第10稿  ……2019.1.3 Thu 3:44am  今日もくもり?

 こんな時間にまた起きてしまいました。まあ、仕方がありません。家でならコテッと寝れる時もありますが、旅先なのであれこれ考えてしまって、眠れなくなりました。まるでうちの奥さんみたい(と、ふざけていいる場合ではないのかもしれません。実は深刻?)。

 1:46amにトイレに起きました。「なあんだ、これくらいしか寝れていない!」と、自分の体に残念な気持ちで起きたものでした。もっとトコトン眠れたらいいのに、オシッコやら、つまらない妄想で眠れなくなってしまう。まあこれも贅沢病というやつで、もっと寝ることに貪欲な人とか、必死になって眠ろうとする人もいると思われます。それなのに私は、「ああ、眠れない!」とのん気な不満をもらしているだけです。ちっともかわいそうではなくて、お気楽なオッチャンの贅沢な悩みです。そんなヤツはもう二度と寝なくていい!

 そんなこんなで、この夜二度目のトイレをきっかけに起きることにしました。朝まで起きているのか、途中で少しだけでも寝るのか、それはわかりません。5時くらいまで起きているようだったら、もうそのままゴハンを食べて、6時の電車で隼人に行き、鹿児島神宮にお参りしてくることにしましょう。あと1時間くらいです。

 寝転がってモンモンとしている間、従姉の奥さんの言葉のリズムがずっと耳で鳴り響いていました。それくらい耳に着いてしまうしゃべりだった。中身は大したことは言ってないし、何も心に残らないしゃべりなのだけれど、ワンワンと耳に鳴り響くあのリズムと圧力は大したものでした。久しぶりに人の話を聞いて疲れを感じました。

 本当にあの人は、ただ相手に自分の話を聞かせたくてしゃべっていて、ちっとも相手のことを考えてくれない話者で、それがとても残念でした。母が何かしゃべろうとしたりすると、少しだけ止まる姿勢も見せていたけれど、大半は相手のことお構いなしのしゃべりで、それがこの人へのまわりの人からの評価にもなるようで、残念な気がしました。自分さえ語ればいいという、ものすごい独善的なになってしまうから、相手との対話も何もないのだから、さんざんしゃべって相手との溝ができてしまうわけで、損をしているはずです。でも、本人はたくさんしゃべったら満足するわけだから、これは仕方がないのかもしれない。



 他には何を考えたかというと、定型についてでした。
 たとえば、「海」です。どんな海かというと、定型の海です。
うみはひろいな おおきいな(七・五)
  つきがのぼるし ひがしずむ(七・五)
  うみにおふねを うかばせて いってみたいな よそのくに 
  うみはおおなみ よせるなみ ゆれてどこまで つづくやら
 こんな言葉で海のすべてを表現できているとは思わないけれど、それでも単純な繰り返しと、海への畏敬・憧憬も表されていて、定型の伝える伝播力が隠されている。ツユ子さんの百万言は何も相手に伝わらないのに、こんな単純なリズムとことばが、相手にもそれを発する人にも、静かに広がる力があるのではないかと思うのです。

 それで、紅白で見たユーミンだと、「やさしさに包まれたなら」だったら、
  ちいさいころは かみさまがいて(七・七)
  ふしぎにあいを とどけてくれた(七・七)

 歌詞が間違っているかもしれないけど、やはり定型になっていた。そうなのです。定型は相手に届けることばとしては、強い力があるような気がするんです。今の歌はそうした定型でない、くどくどしいものが多い(私の偏見だと思われます)気がするけれど、いつかまた定型にもどったり、見直したり、新しい定型を作っていったり、そうした工夫が必要になると思ったりしました。

 なあんだ、大したこと考えたわけではなかった。残念です。私もくどくどしいオッサンで、大したことが語れていない。残念だなあ。


★ というのを今日未明に書いていました。それから、少し寝て、指宿から隼人、隼人から吉松・人吉・八代と乗り継いで、やっと熊本に着いたと思ったら、地震に遭遇しました。

 でも、大丈夫。私みたいなのん気者がやってきたんですから、何も起こらないでしょう。そう思って寝ることにします。


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