
先週末、大阪の実家に行きました。どこにも行かないし、お金もほとんど使いませんでした。だから、お小遣いはまだ残っています。いつもなら小遣いをもらったらすぐにスッカラカンになるのに、まだ一週間くらい、一万いくらは持っているんじゃないかな。まあ、すぐにお金はなくなります。
こちらに帰ってきたら、右肩・右ひじを冷やしたのか、酷使したのか、記憶はないのだけれど、五十肩に似た症状で、腕を上げるだけで苦痛だし、鈍く痛いし、さわやかではありません。あれこれ指圧をしてみるけれど、何も解決しないのです。モヤモヤは続いている。
大阪で何をしたのかというと、母と新大阪に行きました。親戚が少し危ないとかいう話で、母がひとりでカゴシマに行かなくてはならないという可能性も出てきたからです。
年末年始、最初からカゴシマに行く計画でした。弟家族と、私は単独で、それぞれクルマで行くつもりでいました。母はその前に高速バスで先に帰るということになっていましたが、親戚の事情で、いつカゴシマに行かなくてはならないのか、まるっきりわからなくなったようです。
夜行バスよりは、お年寄りなんだから、新幹線がいいし、階段がしんどくなった母は、できればエレベーターがある駅で乗り降りして、スンナリとカゴシマに行きたいと思っているようです。
お金よりも、時間よりも、足腰に負担にならないように移動したいというのです。
だから、とりあえず、母にイメージトレーニングをしてもらうために、どんなふうにして新大阪に出るか、階段をどう乗り降りするか、鹿児島中央行きの新幹線はどこから発着するのか、キップはどこで買うのがいいのか。
そんなことを見てきました。

そういうのをしているうち、すぐに乗り気になってしまうのが私の悪い癖で、クルマで行くつもりだったのに、もう電車で行ってみるかという気になってたりします。
18キップと新幹線を織り交ぜながら、九州をウロチョロするのかもしれません。
時間はそれなりにあります。お金はあまりありません。移動するのは私一人で、わりと身軽です。適当に行きたいところを決めて、計画を立てて、正月をイブスキで過ごすというのも、何だか楽しいかもしれない。
もう心は、途中下車したり、鈍行を乗りまくったり、お城見物をしてみたり、電車の写真を撮ったり、あれこれ妄想が広がっています。楽しいのはこういう時なんでしょう。
実際になると、寒かったり眠かったり、電車に乗り遅れたり、トラブルはそれなりにあると思われます。
でも、それも人生の楽しみだから、すべて受け入れて、とりあえず旅してこよう!
まだ、1か月先のことです。せいぜいあれこれ妄想してみましょう。電車でも、ぜひ本を読まなくちゃね。
今年のやり残したことは? いろいろありますね。仕事は、たいしたことはしていないけど、せめて実生活では、何かやれたなあということ、あっただろうか。

新大阪から、母の希望通り大阪城に行ってみました。お城の西北西の天満橋から公園に入りました。入ってすぐのところに大きなイチョウの木がありました。みんな行く人も帰る人も、見上げたり写真を撮ったりしていました。
その前に、一度確認しておきたいと思った軍の施設(レンガ造りで、誰も入れなくなっています)を確認しました。何度か見ていますが、かなり緑に覆われています。日本軍を支えた施設も少しずつ風化していました。
いつかリニューアルして、軍とはどんなものだったのかという展示も行われるかもしれないけど、今は立ち入り禁止のままです。
秋の光と樹々の紅葉で施設は、無言のまま、私が何も言わない方が、それがみんなのしあわせなのかもしれない、というふうに静かにたたずんでいるようでした。
