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甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

指宿礼賛 引きはがされた者として

2014年01月22日 22時13分06秒 | あこがれ九州

 何年かごとに鹿児島に行く機会があります。仕事の場合もあれば、お葬式の場合もありました。昔は、父母のふるさとであり、自分が生まれた場所でもあるので、観光と親戚まわりの「旅」をしました。でも今は、やむにやまれずに行くことが多くなりました。それが年をとるということなんでしょうね。

 父母は指宿に生まれたので、どうしても鹿児島というと、指宿に行くことになります。というか、行かないと気が済みません。というか、そこしか行きません。ご先祖様にも申し訳ないです。だから、鹿児島の旅といっても、大隅半島や県北部・船で1時間で行ける屋久島にも行ったことがありません。本当にピンポイントの旅です。


 指宿に行けば、当然、浴場めぐりをすることになります。お気に入りは線路のそばの今村温泉というところで、料金は二百円だったかな? 鉄分たっぷりで少し熱いけれど、本拠となる指宿の家からは歩いていけるので、滞在期間中はほぼ毎日出かけることになります。中もそれなりに古いし、使い込んであって、日常的なそこにある温泉、しかも町中に湧いているという、貴重な体験ができます。

 指宿は、地下に火山帯があるせいか、町のあちらこちらに温泉が湧いています。温暖でそれなりに平地もあるので、クルマのある現代人にはどこを切り取っても観光気分になれる、町全体が観光地のステキな町です。景色はいいけれど、食べ物やホスピタリテイは少し不足しているような気がします。そこは弱点で、もっと都会人の視点で町の魅力を開発するべき点はありそうです。古代の人だって生活しやすかったらしく、いくつもの遺跡も見つかっています。


 今は、あまりに都会から離れているので、少しさびれたような感じになっていますが、実は潜在的にはものすごい魅力があります。だから、2002年のサッカーワールドカップの時に、フランス・チームはキャンプ地にしました。残念ながらジダンがケガをしてしまって、フランスチームは惨敗してしまいましたが、フランスの人にはよさがわかるのだなと思います。フランスの人たちが韓国あたりに500万人くらい住んでいたら、指宿はニースかモナコか、マルセイユになってるんですが、少しフランスの人たちからは遠すぎました。残念です。

 そして、フランスの人たちが見たこともないような山が近くにあって、あの山を見ると、「ここはやはりフランスではない! 何だか南太平洋だ!」と、思うのが、開聞岳やら、その周辺にある山々です。でも、これらは実は指宿からは全く見えなくて、確かにこの方角にあるはずなのだが、と地元の人は思うことすらなくて、みんな鹿児島の方角を向いて、錦江湾ごしに桜島を見るのでした。開聞岳のような山はフランスにはないですね。セザンヌの愛したセントビクトワール山みたいなのがあれば、南仏みたいになるんですけど……。少し難しい。


 だから、フランスになることは考えなくて、「東洋のハワイ」を自称したこともありました。

 でも、もうそんなことはやめてしまい、指宿独自の道を探している。マラソンを企画したり、滞在型の農業体験施設を作ったり、自転車道を整備して町のいたるところに行けるようにしたり、焼酎祭りみたいなのをやったりしたらどうかなと思います。でも、そんなことはすでに出尽くした案なのかな……。がんばってほしいんですけどね。

 さて、この鹿児島には、もっともっと自分たちにつながる大切な物語があるはずなのです。でも、まだちゃんと整理できていないので、いつかちゃんと振り返って、物語としてまとめていきたいと思っています。

 今日は、指宿自慢になってしまいました。それでも、魅力をいっぱい見落としていると思うので、それも発掘します!



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