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甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

国民投票に知恵を! オセロじゃないんだから

2016年06月25日 08時29分12秒 | 空を見上げて
 わりと穏やかだったインドネシアさんは、中国の海洋進出に抗議するようになったそうです。言いなりだし、文句も言わないし、中国としてはどんどん自国の権益をあらゆる海の上で広げていこうとやってたところでした。まあ想定内の反応なのかもしれない。

 これからも、いかに相手がどうこう言おうが、得意の鉄面皮政策でやっていくはずです。そして、いつか自分たちがパンクして挫折するまで進むんでしょう(ものすごく昔、アジアのオッチョコチョイの国が南進政策をやってパンクしたのと似ている気がします)。

 よその国が何を言おうが、中国は独自の道を行くのだという、まるで中国がアメリカになったようなやり方はいけない、と私は思います。でも、壁にぶつかるまで突き進むのです。そこに知恵はありません。ゴキブリだって、陰に潜んだり、あともどりしたりするのに、中国はできないんでしょうね。

 アメリカには国内にある程度の批判の声やら、反省する人もいたりします。けれども現在の中国は十二億の人たち全員が不気味でおそろしいかたまりに見えてしまうし、黒い水牛がネズミを踏みつぶそうと突進してくる感じかな。そして、マズイ関係だけがどんどん海の上で広がっていきます。

 中国の一般の人たちは、そんなことなんか求めていないと思います。トップの人たちだけが、やたら焦って、国益うんぬんで海の自国を広げる南進政策を進めていく。そのうちガダルカナルやシンガポール、ミャンマーも自国の領土だなんて言い出すかもしれない。

 そうだ。もっとストレートに、世界の中国人街は中国の領土だとでも宣言してもいいかもしれない。その理屈で言えば、世界は中国によって統一されてしまうでしょう。でも、すぐに各地で独立運動は起こると思いますけどね……。息苦しいし、あんなトップじゃ、ウンザリです。

 世界は、他の国と関わりながらやっていかなきゃいけないのに、自国の利益だけを優先させる政策って、だれか見直しをしてくれないものでしょうか。



 イギリスが国民投票の結果を受けてEU離脱をすることになったそうです。私は、昨日帰宅して家族から教わり、今朝新聞で改めて知り、つくづく国民投票というシステムもあやういものだなと思ったんです。

 まるで「国民の声は天の声」とか言っちゃって、どこかでそれを利用して大もうけしようと企んでいる人のために仕組んだワナのような気がしてきました。どっちにしろ儲ける人たちが暗躍する。

 ともに千数百万くらいの得票で、51%が離脱賛成、48%が離脱反対だったそうです。そして、投票につきものの無投票の人たちが3割くらいだとか……。100パーセント投票率なんて無理なのだから、3割の人たちが棄権するのは当たり前です。

 だから、この結果は貴重なご意見であるのは確かです。EUの一員であるよりも、せっかく離島にある国なのだから、他のヨーロッパ諸国のような混乱は受け入れたくない、というのは素直な意見です。またそれとほぼ同数の人たちが、やはりこのままEUの一員として、ヨーロッパ全体の混乱を受け入れていこうというのも貴重なご意見です。

 結果は投票をお願いしなくても、両者は拮抗していて、わかっていた。本来なら、それを政治が辛抱して意見の熟成を待てばよく、なるべく混乱のないようにコントロールしていくことこそ政治の使命であったと思います。

 ところが政府は自らの判断を避け、国民にすべてをゆだね、国民も決めかねて、半々の意見を出した。冷静に考えれば、この結果で判断はできないので、政府としては決断を伸ばしていくと宣言すべきでしょう。

 けれども、そうはならないで、離脱は決定され、EUの他のメンバーのことはおかまいなしで、突き進むことになりました。

 ここに政治のゆとりはなく、ただ株価やマネーなど、経済の上でお金はもうかる方向に反応しているようです。英国のほとんどのみなさんは、そんなことは意識せずに、自分たちのことを考えたわけですが、世界はつながっているから、お金はすぐに自分の利益の方にすばやく反応した。



 国民は、いつも正しい判断をできるわけではない。そして、国民は選挙の結果に責任を持たない。いつもあとから退いていった政治家をボロカスに言うだけです。自分たちが選んでしまった結果なのに、自分が決めたことに反省はしない。それくらい選挙って、生活とつながっていないといえるのかもしれない。

 冷静に判断して、あとしばらく猶予期間が欲しかった。性急な判断はいけない。なのに、すぐ手を切ろうなんて、それほどに移民のこわさがあるんでしょうか。

 だったら、移民が起こるもとをたださねばならない。そのためには、ロシアとヨーロッパが集まって、シリアをどうして行くか、時間を掛けて議論しなくてはならないのです。それをしないで、みんながバラバラに自国の思いつき政策を続けているから、移民問題はなくならないのです。

 世界がつながるのは必然です。これだけ世界は統合のみちを進んでいるのに、それに逆流しようなんて、そこがまたイギリス的ではあるけれど、時代遅れのイギリス的要素で、できればそれはもう少し待って、政府が我慢強く耐えて、必然的な統合の流れの方へ少しずつ進んでいけばよかったのです。

 とにかくイギリス政府はそれをしなかった。すべてを国民の責任にして、自分たちの判断はなく、次の人に丸投げしてしまった。



 日本にも、選挙というシステムがあって、参議院はオセロ方式です。1つの選挙区で1人だけ議員を出せて、負けた方は泣き寝入りです。そして、どちらかに染められた政府によって、反対側の意見を無視しつつ、やりたい方へ突き進んでいく。それが民主主義だそうです。

 とてもあぶなっかしいシステムなので、国民がまちがった判断をする時のために、おもしとして、簡単に国の根幹は動かせないように憲法という、イマイチ存在価値のわからない、トンチンカンなルールを作っておいた。これは1つの知恵です。人間なんて、目先のことしか見えないし、歴史も知らない、未来への展望もない、それが人間なのだ、という知恵から生まれたルールです。

 なるべく憲法なんて、関わらないで、とりあえずずっと当時の政治家のみなさんが、ルールに触れないように、または拡大解釈して、または無視するような形で、ルールの下で政治なるモノを行ってきた。これも数十年の政治家のみなさんの知恵でした。

 それをチェンジしようというとんでもない政治家がいますが、本来であれば、そういう知恵を忘れた政治家は、ちゃんと峻別しなければならなかった。なのに、私たちはそれを許してしまった。

 これは日本という国が、今までの知恵を放棄しているのと同じです。これではいけない。選挙をギャンプルにしてはいけない。国民は投票行動に責任を持たなくてはならない。そして、政治家は暴走してはいけない。国民にすべてをゆだねてはいけない。国民も時々判断に困るときがある。

 イギリスに学ばなくてはならないのです。きめられない時は、政治が時間を掛けて解決する。そうでなくっちゃ! 投票行動に知恵を! 私たちはもう少しは賢くならなきゃ!



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