風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「今年も楽しんできました=名古屋市立高校の作品展」

 


名古屋にある市立、県立、私立高校のうち、市立高校14校の第70回名古屋市教育祭・高等学校展覧会が19日、市民ギャラリー栄で「今だから表現できること」をテーマに開幕しました。24日まで。

書道・美術・家庭・写真の各部門に並ぶ作品は、若々しい感性と伸びやかな表現力に満ち溢れ、僕が例年楽しみにしている作品展のひとつです。
といっても、僕には作品を評価する能力はありません。だから、その場の印象や作品に添付されたコメントなどを読み、足が止まった作品が中心になります。

とりわけ書道は、高校時代も不得意科目だっただけに、どの作品からも力強さと繊細さ、一字一字に込めた思いが感じられ、圧倒されます。
例年楽しみにしている山田高校書道部の共同作品の文字は「輝」。山田高校は今年創立40周年なのですね。

美術作品では、ペン画による超高層ビル街に圧倒されました。
懐かしい旧式カメラを描いた絵についての次のようなコメントにも感心しました。
「このカメラはファインダー用と撮影用の2つのレンズを持ち、異なる風景を写す。自分も1つの物事をさまざまな角度から見られるようになりたい」

「日々の毛並み」と題する共同作品のクマ像には驚きました。
コメントには「新聞紙で大まかに形をつくり、新聞紙をねじった毛を一本ずつ貼り付けた。よく見ると色が違う毛並みに注目してください」「日々更新される世の中の情報イメージを重ね合わせながら完成させました」と。

ドレスやバッグなど丹精込めた作品が並ぶ家庭部門の中で、お手玉に目が止まりました。
「なんだ『おじゃみ』(僕は子どものころ、これで遊ぶことはしませんでしたが、こう呼んでいたのです)じゃないか。懐かしいな」と思って見たのですが、コメントによれば、3年生の2学期の授業にある「赤ちゃんとの触れあい体験」で一緒に遊ぶために作ったのだとか。

「ペレットがこぼれないように、二重に縫いました」「糸がほつれないように、細かく本通し縫いにしました」「小さいころ遊んでいたお手玉を作るのがこんなに難しいとは」「こどもができたら、作ってあげたいです」の感想に、うれしくなりました。

写真もアマチュアカメラマンらの作品展では見かけない、ユニークな作品が数多く並んでおり、展示場にもカメラを手にした年配の客が目立ちます。
写真には、高校生ならでは作品や大人では付けそうにない題名も。

「青春の一ページ」と題する作品には「気合を入れるため、円陣を組むクラスの女子にカメラを向けたらピースサイン。それがとても楽しそうに見えて」のコメント。
道路を歩いているカメを見つけて撮った作品名の「亀ですが何か。」、ハトをアップで撮った「わい、ハトやで」には、思わず吹き出しそうになりました。


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