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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「コロナ自粛の日の1枚」

2020-05-31 06:22:10 | アート・文化

 

「この恰好、あいつたちと同じだな」
コロナ自粛で時間を持て余し、ソファーに寝そべっていて浮かんだ1枚を描きました。

「あいつ」とは名古屋・東山動物園のカンガルーです。
カンガルーは軽快に1㍍以上も飛び跳ねるように走る様子とは裏腹に、寝姿には「何だこりゃ」と吹き出したくなります。

絵にしたカンガルー君は優等生的ですが、多くの寝姿は直視するのが憚られるほど。
陰部丸出しで仰向けになり、手足を大きく広げたり、空に向かって突き出したり。太陽が眩しいのか、それとも恥ずかしいのか手で顔を覆っているカンガルーも。
マッチョなボクサースタイルのオッサンであろうが、若い女の子であろうが変わりありません。

ピョンピョンと追いかけっこをする子どもたち。傍らでは数頭が何やら話し中。その1頭が痒いのか体のあちこちをボリボリ。群れを離れ、フェンスに手をかけて遠くを見つめる、ちょっとカッコいい若者も。
時の経つのを忘れさせるカンガルーたちです。

東山動物園のカンガルー舎は昨年場所が変わりましたが、描くために使った写真は以前の園舎で撮ったものです。絵は6号です。

 

 

 

 


楽書き雑記「クレマチス、デージー、サルビア・・・。再開した名古屋市農業セター②」

2020-05-29 06:07:09 | 日記・エッセイ・コラム

 

コロナ閉鎖が解除された名古屋市農業センター。園内では花も野菜も、家畜たちも何事もなかったように咲き、育っています。前回紹介した大型の花が咲く宿根草園では他にも数多くの花々が咲いていました。

開いた花弁が帽子のように垂れる比較的小柄なピンクの花。名札を見ると「クレマチス」とあります。
クレマチスといえば、赤や青、白の大きな花弁がパッと開いて咲くのが僕のイメージ。宿根草園でもよく見かける青いクレマチスが、少し離れたところに咲いています。

草丈の高い白い花が目につきました。「キクの花みたいだな」と近づくと、名札には「チャスターデージー」。キク科の花です。
デージーといえば春の花壇を彩る赤やピンクのこじんまりした花を思い浮かべますが、これらが1年草なのに対し、チャスターデージーは多年草のようです。

セージやサルビアも仲間の多い花。ここでもチェリーセージなど何種類かが咲いています。

ナスタチウム

 

宿根リナリア

 

シャクヤク

 

クレマチス

 

ブルビネ

 

シャスターデージー

 

ガーベラ

 

サルビア・ガラニチカ

 

 


楽書き雑記「ヤマボウシや背の高い花に迎えられました=コロナ閉鎖が解除された名古屋市農業センターへ」

2020-05-27 06:16:39 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市農業センターもコロナ閉鎖が26日に解除され、早速出かけてきました。
自宅近くにあって季節の草花や花木、野菜、家畜など、いつも何かに出会えます。この日も、花木と宿根草の花壇へ行くと、ヤマボウシなどが園の再開と市民の来場を待っていたかのように迎えてくれました。

白い大きめの十字形模様で覆われたヤマボウシ。模様は手裏剣のようにも見えますが、山法師や山帽子と書く漢字表記には頷けます。

白い部分は、中心にある小さな花序を包む総苞片(そうほうへん)というものだそうですが、以前は4枚の花弁だろうと思っていました。樹高が10㍍ほどになる木で、ここの木はまだ4~5㍍といったところですが、広がった枝を含めて樹木全体を覆うようにまとった姿は見ものです。

宿根草園の数カ所に咲くアカンサス・モリスという背の高い花が目につきました。
地中海沿岸が原産地といい、地面に広がる大きな葉の中から赤紫と緑が混じった咢と白い花弁の花穂が勢いよく伸びています。草丈は1・5㍍近くありそうです。

とにかく精力旺盛。地中にゴボウのような根を広げて領域を伸ばすといい、以前我が家の狭い花壇で持て余して栽培を断念した皇帝ダリアを思い出しました。

もうひとつノッポの花が咲いています。
南アフリカが原産のクニフォフィア(別名・トリトマ)。1㍍ほどの花茎の先にオレンジの花穂が目につきます。

これらの花の周りには他にも色とりどりの花が咲いていましたので、次回に掲載します。

 

ヤマボウシ

 

アカンサス・モリス(ハアザミ)

 

クニフォフィア(トリトマ)

 

 

 


楽書き雑記「庭のテイカカズラ属『スタージャスミン』が満開に」

2020-05-25 06:21:42 | 日記・エッセイ・コラム

 

庭の「テイカカズラ」が満開になりました。

蔓性の常緑樹で、花の色や形それに匂いもジャスミンそっくり。何の疑いもなくジャスミンだと思っていたところ昨年、ブロガーさんのご指摘でジャスミンではなくテイカカズラであると分かりましたが、今年も変わりなく梅雨入り前の庭を芳香で包んでくれています。

この花を手に入れたのは10年以上前。
フラワーセンターで「ジャスミン」の文字が入った苗が目に止まり「これだ。これが欲しかった」と即座に買い物かごに入れたものです。直前に出かけた欧州旅行で、真っ白な大きなジャスミンの木が門扉を覆った住家の風景が強く残っていたからでした。

同時に購入した金属製のアーチに設置。数年で蔓がアーチ全体を覆いました。
以来、狭い庭のシンボルツリーとして毎年5月下旬になると上部から下部に向けて花数を増やし、アーチを白い花で覆い香りを放っています。

ブロガーさんのご指摘を受けてネットなどで調べると、テイカカズラはキョウチクトウ科テイカカズラ属、ジャスミンはモクセイ科ソケイ属。
テイカカズラの蔓には小さな突起があり、葉を破ると白い乳液のようなものが出るといい、庭のテイカカズラを調べてみるとその通りです。

だから両者はいわゆる仲間ではありませんが、冒頭に書いたようにそっくり。しかもテイカカズラの中には「スタージャスミン」という品種もあり、我が家の花はそのように見えます。これからは「スタージャスミン」と呼んでいこうと思います。

 

 

 


楽書き雑記「再剪定の効果?庭のチェリーセージ」

2020-05-23 06:15:36 | 日記・エッセイ・コラム

自宅の庭に咲くチェリーセージの花色が今年は鮮明な感じがします。
年が明けてから剪定を追加した結果ではないかと推測しています。

このチェリーセージはホットリップスという品種。筒状の花の先端が唇のような形をしている赤と白の唇形花(しんけいか)の愛らしさが気に入っていますが、庭では他の花木と同様にほぼ放りっぱなしです。

手入れといっても晩秋に丸刈り状に剪定するぐらい。だから古い枝や花が咲き終わった細い枝が残り、全体にボサボサして花数や花色もここ数年ぱっとしませんでした。

そこで、今年は春先に古い枝を取り除くなど剪定のやり直し。切った枝には新芽が出ていたのも少なくなく家内から小言を言われましたが、やがて再生した新芽が勢いよく伸び、開花が少し遅れたものの、ここ数年の花よりも赤と白がくっきり鮮やかな感じがします。

 

 


楽描き水彩画「散歩コースの緑陰」

2020-05-21 07:13:51 | アート・文化


愛知県は新型コロナによる緊急事態宣言が解除されたとはいえ、しばらくは都心歩きは控えて、自宅周辺の散歩が続きそうです。
健診の度に医師から「歩いていますか。とにかく歩いてください」と念を押される身。「猛暑続きなので」「寒くて 寒くて」なんて言い訳できる季節でもありませんから。

いくつかの散歩コースから選ぶのは、今日も郊外暮らしならではのコース。雑木林、竹林、池、川、公園・・・。道端の草花にも目が向くようになりました。
写真を撮り、時にはスケッチ、帰ると水彩画の制作に。この10号の絵もそんな1枚です。

散歩コースには同好の夫婦連れや家族連れ。これまで見かけることがなかった若いカップルの姿も。でも軽く会釈を交わすくらい。「三密」なんてありません。

 

 


楽書き雑記「庭の鉢植えブルーボネットです」

2020-05-19 06:11:56 | 日記・エッセイ・コラム

自宅庭で鉢植えのブルーネットが咲いています。
ブルーボネットはアメリカ・テキサス州の州花。青い花の形が帽子に似ている可愛い花で、名古屋港にあるワイルドフラワーガーデンの愛称になっています。

1年草なので「種を取って苗づくりに挑戦してやろう」と昨年春にワイルドフラワーガーデンに出かけて苗を購入。花後に実った種を採取して大事に保管し、秋になってポットに種を蒔いてみました。

しかし、見事に失敗。全滅でした。初心者にとってブルーボネットの苗づくりは簡単ではないこと、蒔く前に種を水に漬けて芽出しをすることや種にキズを付けておくと良いなど、ネットのアドバイスを読んではいましたが甘かったようです。

再びこの春にワイルドフラワーガーデンで買ってきた苗で咲いたブルーボネット。咲いた花の跡にソラマメの超ミニ版のような房ができています。
種からの苗づくり再挑戦が楽しみです。

 

 


楽書き雑記「名古屋・鶴舞公園のバラ園も見ごろに」

2020-05-17 13:52:05 | 催し


17日午前、名古屋・鶴舞公園のバラ園を見てきました。
愛知県が新型コロナの緊急事態宣言から解除されて初めての日曜日。好天に恵まれ、マスク姿の市民がちょうど見ごろ期を迎えたバラを満足そうに見入り、カメラに収めていました。

園内のバラは約120種1,400本。
色とりどり、大小さまざまなバラが花壇を埋めて華やかに。アーチやポールで仕立ての蔓バラも初夏の日差しを楽しんでいるようでした。

 

 


楽書き雑記「庭のシャクヤクが開きました」

2020-05-16 06:22:18 | 日記・エッセイ・コラム


自宅庭のシャクヤクが咲きました。
シャクヤクはさまざまな色があるけど、我が家のシャクヤクは白だけ。かなり前、ガーデンセンターで見かけた時「気品がある」と選んだのを覚えています。

以来、コデマリ、トサシモツケ、そしてこのシャクヤク、さらにテイカカズラと続く純白シリーズを楽しませてくれています。

ただ、狭い敷地へセージやトマトなんかも欲張って植えているので可哀想なほど。かつては20㌢ほどあったシャクヤクの花茎は15㌢がやっと。花数もめっきり減りました。

 

 


楽書き雑記「庭のシランとグラジオラスが開花しました」

2020-05-14 06:23:29 | 日記・エッセイ・コラム


自宅庭で露地植えのシラン(紫蘭)とグラジオラスが開花を始めました。
シランは白や黄色の花もあるようですが、我が家のシランは名前の通り赤紫だけです。

ランは栽培が難しいと尻込みしがちなのに、このシランは全く逆。半日陰でも平気で、肥料や水も意識してやったことはないほど。とにかく丈夫で時々整理してもすぐに増えています。ただ半日陰ではやや開花が遅いようです。

一方のグラジオラス。さまざまな色、形、姿があって花束のメインになるなど華やかな印象がありますが、我が家のグラジオラスは赤色といっても、全体にこじんまり。花壇でも出しゃばることなく咲いている感じです。

シラン

 

グラジオラス

 

 


楽書き雑記「土佐下野(トサシモツケ)が花数を増やしています」

2020-05-12 06:24:18 | 日記・エッセイ・コラム


我が家の庭のトサシモツケ(土佐下野)が花数を増やしています。
傍らで花期を終えたコデマリからバトンを受け、5月の風と日差しを浴びています。

コデマリと同じくバラ科シモツケ属の低木落葉樹。コデマリが枝ごと垂れる花に対して、こちらは花の枝を横に広げます。

シモツケは下野の国(現在の栃木県)で自生地が見つかって下野(シモツケ)と命名され、その後自生地が見つかった土佐(高知県)のシモツケは、土佐下野(トサシモツケ)と名付けられたようです。

ユキヤナギなどと同様に渓谷の岩場に多く、イワデマリの別名もあるそうです。

 

 


楽書き雑記「種子から育てたワスレナグサも咲きましたが・・・」

2020-05-10 06:22:29 | 日記・エッセイ・コラム

先にこぼれ種から咲いた鉢植えのワスレナグサを掲載しましたが、種子から苗をつくり露地植えしていたワスレナグサもやっと咲きました。
しかし、成長がこぼれ種の鉢植えに比べ遅れただけでなく花茎も小さく、掲載するのが恥ずかしい結果です。

春に苗を買って育てるのではなく、種から苗を作って育てる初めての試みでした。
昨年秋、ホームセンターで買ってきた種子袋の中を見てびっくり。花も小型だけど種も直径0・3㍉あるかないか。小さなものの例え使われる「芥子粒(けしつぶ)のような大きさ」。しかも大量に入っており、種まきプレートへ数個ずつ摘まんで蒔くのが面倒になったほどでした。

翌日、またもやびっくり。
発芽は数日後だろうと思っていたら、数えきれないほどの芽が出ていたのです。直射日光を避けて半日陰に置いていたのですが、事前に種の発芽を促す水漬け時間が長すぎたのかもしれません。

間引きして1本にしたワスレナグサの苗ポットは90個ほど。多すぎるので家内の友人らに引き取ってもらい、残った約30個を露地植えしました。

いつも通りの密植だったうえ、周りの草花が伸び始めると半日陰に。成長はこぼれ種の鉢植えに比べて3週間以上遅く、ヒョロヒョロしています。

それに花のサイズ。5弁の小花4つを四角形に並べた大きさが7㍉前後。ぼれ種で咲いた花よりも一回り小さいですが、己の失敗を棚に上げて言えばより愛らしく感じます。

 

 


楽書き雑記「居場所見つけた斑入りのアマドコロ」

2020-05-08 06:17:49 | 日記・エッセイ・コラム

 

我が家の庭には、気ままな主に見捨てられながらも庭の隅で居所を見つけた草花がいくつか咲いています。

そのひとつが「アマドコロ」です。
クマザサのような斑入りの葉。花はスズランに似ており茎から数㌢おきに直径5㍉、長さⅰ・5㌢ほどの筒状で先端に緑色がちょっぴり入った覆輪の白い花を2個ずつぶら下げています。

主は爽やかさと可愛さが気に入り、何年か前まで鉢植えしていたのですが、やがて露地へ。サザンカなど樹木の下に居場所を見つけています。
その数60本ほど。半日陰ですが、ここの方が鉢植えよりも「所を得た」感じです。

名前を知らないままだったのでネットで調べたところ、ナルコユリとアマドコロという同じユリ科の花が候補に上がりましたが、茎が角型であることなどからアマドコロを選びました。

 

 


楽書き雑記「散歩道で出会う野生化した桑、桐、棕櫚(しゅろ)」

2020-05-06 06:14:18 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋市南東部の散歩コースでは、かつては農村地帯だった名残といえる植物たちと出会います。
養蚕のための桑、農具や生活用具の原材料になった棕櫚(しゅろ)や桐。雑木林の中で野生化して、花を咲かせ実を付けています。

僕は養蚕農家ではなかったので、親戚のカイコに桑の葉を与えたぐらいの記憶しかありません。なのに、今も桑の実を見ると口に入れ、唱歌「赤とんぼ」を口ずさんでいます。

農業センター傍の散歩コースにある桑の古木を最初に見た時は、その大きさに驚きました。桑畑の木は2㍍ほどだったのに古木は10㍍、いやそれ以上あります。
もちろん自然繁殖した若い木もたくさんありますが、古木の実を味わうには垂れた枝を引き寄せるか、ヒヨドリたちが落としてくれたのを拾うしかありません。

雌雄異株。すでに花期は終り、雄の花は萎み、雌の枝には緑色の小さな実が鈴なりです。

桐も野生化して樹高が15㍍を超えていそうな古木が数カ所に。見上げると紫色の筒状の花が塊になって垂れるように咲いています。

桐は成長が早くて軽いので箪笥や箱、下駄など生活用具の原材料として農家の暮らしに欠かせない木でした。とりわけ、女児が生まれると嫁ぐ時に持参する用具を作るためにと桐を植えたもので、祖母が畑の桐を見上げて「○○(僕の妹)が結婚するときには・・・」と話していたものです。

シュロも農家にとってシュロ縄や箒、束子など生活用品を自給するには欠かせず、一部は副業にもしていたでしょう。雑木林だけでなく竹林にも古木や若木が生えています。

 
雌雄異株。雄花の開花が始まっていますが、雌花の開花はこれからのようです。

 

クワ

 

キリ

 

 

シュロ

 

 

 


楽書き雑記「川の堤防にはヤマフジの花も」

2020-05-04 06:23:02 | 日記・エッセイ・コラム


名古屋郊外の散歩コースを少し延したり脇道に入ると、初めて出会う草花や花木の風景が少なくありません。

新築された地域集会所の斜面に緑と白の絨毯が目に留まりました。
近づくと、品種名は知りませんがクローバーのようです。花のサイズがピンポン玉ほどあり、一般的なクローバーに比べてかなり大きめ。白い花の一部に赤系の色が入っています。クローバーのグランドカバーもいいものですね。

いくつかある農業用ため池を生かした公園の斜面には色とりどりの花。
赤紫の花はシランのようです。イタドリの根元にツユクサが咲いていました。
別の池ではアヤメ。青や黄色の清楚な花が日ごとに花数を増やしているようです。

道路脇には、花や葉の形がタンポポにそっくりなブタナがあちこちに。半球形のピンクの花序を頭に咲かせたアカツメツメクサも、他の草花とともに初夏を彩っています。

区内を縦断する天白川に向かうと、対岸の堤防の立ち木を覆うようにして薄紫の大きな花房が何本も垂れていしました。
山間で見かけるヤマフジにそっくりです。なぜ川辺のここに? 散歩の楽しみが増えました。

ヤマフジ

 

アヤメ

 

クローバー

 

ブタナ

アカツメツメクサ

シラン

イタドリの傍にムラサキツユクサ