

高知にある母校の高知学芸高校同窓会中部支部総会が16日午後、名古屋市内であり懇親会で会員による琴と尺八のパフォーマンスを楽しんできました。
中部支部同窓会は東海北陸地方に就職や結婚、大学に進学して居住する卒業生で7年前に結成しました。
僕が年長者というだけで支部長を引き受けているのですが、同窓会といっても学年単位とかクラス単位、部活動単位の同窓会に比べ、全卒業生単位の同窓会は会員の年齢が20代から後期高齢者世代までと幅があり、世代間格差は少なくありません。
そこで年に1度、高知から校長や同窓会本部長を招いて開く総会の懇親会では、プログラムに会員が講師になって話す「ミニ講演」を設けています。
といってもそれぞれの夢や希望、悩み、子育て、旅行、仕事など何でも結構。世代は違ってもそれぞれの日常や思いが分かり合えば、一体感も深まるというわけです。
これまで国際的なボランティア活動や企業の指導、地域医療に従事している会員らが講師を務めてくれました。
「校史は比較的新しい学校だけど、なかなか人材豊富。これなら公開講座にできる」と冗談も飛び出すほどですが、こうした講演はどうしても固くなりがち。「たまにはエンターテインメント性のあるものを」となったのです。
「お稽古事でよろしければ」と、ひと肌脱いでくれたのは琴が趣味で、岐阜県多治見市に居住する女性会員の武津冷子さん。
彼女は一緒に稽古と演奏を楽しんでいる友人の瀧本加代子さんと後藤晴彦さんに協力してもらい、計3人による演奏を引き受けてくれました。
題して「琴と尺八とトークと」。
まず武津さんが「私が琴を弾くきっかけは高校にあります。音楽鑑賞の時間に聞いた琴の調べに感動したからです」などと語り、まず3人が校歌の「学芸讃歌」を琴用に編曲して奏でるのに合わせ、みんなで合唱。
琴と尺八の演奏に合わせて歌うなんて初めての体験でしたが、戸惑いながらも歌い上げました。
朝ドラ の「あさが来た」の 主題歌「365日の紙飛行機」をはじめ「冬の星座」「春の海」などの曲を、琴についての解説や通訳ガイドもしている武津さんの語りなどを交えながら演奏してくれました。
この間40分。我々は食事をとりながら耳を傾ける贅沢なひととき。ひと足先に新年を祝っているようで、プログラムにこのパフォーマンスを入れたのは成功だった、と大満足でした。

武津冷子さん

瀧本加代子さん

後藤晴彦さん