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風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

旅人を意味する遊子(ゆうし)のように、気ままに歩き、自己満足の域を出ない水彩画を描いたり、ちょっといい話を綴れたら・・・

楽描き水彩画「木綿織グッズ売り場のおばさん帽子とバッグ」

2019-11-29 07:32:14 | アート・文化

 

知多木綿の里・愛知県知多市岡田地区へ出かけたスケッチ取材で訪ねた「手織りの里・木綿蔵 ちた」での一枚です。

ここは明治初期に築かれたという蔵を活用して、知多木綿の歴史から製品までを理解し、手織り体験もできるところ。たくさんの織機が置かれ、財布やコースターから衣服まで数多くの手織りグッズが並んでいます。

何か描けるものはないか。悲しいかな、いつのもの調子で目を走らせます。古い建物、何台も並ぶ織機、売店の様子・・・。と、目に留まったのが売り場にある中高年女性向きのいわゆるおばさん帽子とバックです。

この帽子とバッグだけでなく、他のグッズも無造作というか、無作為というか、デパートのブランド品とは真逆の陳列風景です。
言い換えれば親近感、ゆったり感でいっぱい。遠慮はありません。同行の女性たちも気軽に品定めを楽しんでいます。

形も色も違い存在感のある両者を一枚の絵に収めるのは絵画の常識からすればピント外れでしょうが、ユーモアを感じて描いてみました。
ただ、木綿織布地らしさをどう出すか、バックの細かな模様をどう描くか・・・。楽ではありませんでした。10号です。

 

 


楽書き雑記「いま、名古屋駅前のイチョウ並木は黄と緑のまだら模様です」

2019-11-27 07:06:49 | 日記・エッセイ・コラム

 

 

名古屋駅正面に通じるイチョウ並木の26日午後の様子です。
郊外の自宅近くにあるバス停のイチョウは「落葉盛ん」の状態なのに、こちらはご覧のように黄色と緑色が混在するまだら模様です。

この大通りの愛称は桜通ですが、街路樹の中心はイチョウ。古木というほどではありませんが、大通りを両側から包み込むような景観です。
黄色と緑色は木によっての違いだけでなく、同じ木の中で黄色の部分と緑色部分があるのもあります。

都心の街路樹のイチョウに色づきの時間差が生じるのは、都市の明るさのせいと言われます。イチョウに限らず植物の多くは日照時間や気温を感じて開花や紅葉・紅葉などをしますが、人工的な灯りが加わってより複雑にしているというのです。 

ビルからの灯り、車のライト、繁華街のネオン、太陽の落日を早める高層ビル・・・。日照時間を複雑にしている要因はいっぱいあります。この季節、光り輝き街を彩るイルミネーションもそうでしょうか。

街路樹の感覚を狂わせているのは、日照時間だけではありません。高層ビルが起こすビル風、車の排ガス、完全舗装された地表の温度、反射熱、日差しを遮るビル、浸透が遮られた雨水・・・。
イチョウたちが何だか可哀想になりました。

 

 


楽書き雑記「早すぎ承知で椿園も覗いてきました=名古屋・東山公園」

2019-11-26 06:47:34 | 日記・エッセイ・コラム

 

  

 

名古屋の東山植物園で、紅葉を見たついでに園内の椿園も覗いてきました。
植栽されているツバキは海外からの品種も含めて250種、1000株。植物園の椿園としてはおそらく国内最大級でしょう。

いくら何でもまだ早すぎだなと思いつつも、数が多いから少しぐらいはと期待して入ったのですが、やはり咲いていたのはちらほら。全体からすれば数㌫でしょう。

それでも、曲がりくねった坂のある見学路の先々で白や赤、ピンクのツバキに出会うことができました。
春先に咲きそろったころ出かけてくるのが楽しみです。

ほとんどはまだ蕾が小さく固いです





楽書き雑記「名古屋・東山植物園の紅葉を見てきました」

2019-11-25 06:29:51 | 日記・エッセイ・コラム

 

名古屋・東山植物園の紅葉を見てきました。
地下鉄だけで訪れることができる一番近場の紅葉スポット。今回は他の花や隣接する動物園も見たかったので昼間のもみじ狩りでしたが、整備された散策コースをゆったり楽しんできました。

広大な園内にはイロハモミジ、ハウチワカエデなど、美しく色づく木は500本以上。とりわけ奥池の周りには60種、200本が彩ります。 

湖面に映る「逆さもみじ」など、幻想的な光景を楽しめる今後のライトアップの今後の予定は、1130日(土)と121日(日)です。

園内のあちこちで目にするツワブキの花




「地球★爆(Earth Attack)10人の画家による大共作展=愛知県美術館で開催中」

2019-11-23 06:30:00 | 日記・エッセイ・コラム

 

 


「地球★爆(Earth Attack10人の画家による大共作展」
「200㍍超。史上最長級絵画」
こんなタイトルを掲げて、名古屋・栄の愛知県美術館で開催されている反・戦争絵画の展覧会を見てきました。

練りに練り、制作に当たった共作者たちの表現に圧倒されます。展覧会は12月15日(日)まで。

チラシなどによると、2001年にアメリカで起きた同時多発テロに呼応してメンバーの中心である岡本信治郎と伊坂義夫が企画。国内で活躍する画家に呼びかけ、10人のプロジェクトチームを結成しました。 

最年長の岡本が大戦下の少年時代に衝撃を受けた東京大空襲や広島・長崎への原爆投下をはじめ、9・11同時多発テロ、イラク戦争、アフガニスタン紛争など、今なお繰り返される人間同士の戦争をテーマにしています。
構想と図案をみんなで検討して共作する方針を決め、2003年に着手。07年から本画の制作に入り、現在も1部の制作が続いているそうです。

核兵器やミサイル、爆撃機、悲惨な戦場、被爆地、無数の遺体、墓標、そして戦争を繰り返す人間の愚かさ・・・。それらを作家それぞれの個性でトンボの眼、飛び散ったチョウやトンボの羽、タコ、さくら、宗教、神話、十字架、スフィンクスなどをデザイン化したりイメージ絵で描き、表現しています。

説明パンフに目を通しながら8室を11に仕切ったコーナーを見て回りました。
作品の多くは数百号大。全長は240㍍を超えるといいます。作品は写真撮影お断りということでしたが、仮に許されても数枚の写真で展覧会のすごさを捉えるなんてとてもできないでしょう。

会場には本画にする前の図案も展示されています。

 

 


楽書き雑記「名古屋市民美術展が開催中です」

2019-11-21 06:23:12 | アート・文化

 

 

名古屋市民美術展が市民ギャラリー栄で開かれています。日本画、洋画、書、彫刻、工芸、写真の作品が並んでいます。24日(日)まで。

各部門とも秋に各区で催された区民美術展で市長賞と区長賞を得た作品。
僕の通う水彩画教室からも2人の市長賞、1人の区長賞作品が展示されています。




楽描き水彩画「第63回日本水彩名古屋支部展=の愛知県美術館ギャラリーで開催中」)

2019-11-20 06:30:44 | 催し

 

第63回日本水彩名古屋支部展が、名古屋・栄の愛知県美術館ギャラリー8階J室で開催されています。24日(日)まで。

風景、静物、人物など20号大の作品がJ室全体を使って展示されています。入場無料。




楽書き雑記「庭のツワブキ」

2019-11-19 06:36:09 | 日記・エッセイ・コラム


冷え込みが始まるとともに、名古屋の我が家でもツワブキが花数を増しています。

ツワブキには白やオレンジ色もあるようですが、我が家は黄色だけ。放りっぱなしなのに、この時期になるときちんと咲いてくれる可愛いヤツです。

日陰に強いのも半日陰の多い我が家の庭むき。植え込みの下など3ヶ所に2~3株ずつ、まるで陣取ったように咲いています。

 



楽書き雑記「高校の同窓会総会で琴と尺八の演奏を楽しみました」

2019-11-17 07:28:28 | 日記・エッセイ・コラム

 

高知にある母校の高知学芸高校同窓会中部支部総会が16日午後、名古屋市内であり懇親会で会員による琴と尺八のパフォーマンスを楽しんできました。
中部支部同窓会は東海北陸地方に就職や結婚、大学に進学して居住する卒業生で7年前に結成しました。

僕が年長者というだけで支部長を引き受けているのですが、同窓会といっても学年単位とかクラス単位、部活動単位の同窓会に比べ、全卒業生単位の同窓会は会員の年齢が20代から後期高齢者世代までと幅があり、世代間格差は少なくありません。

そこで年に1度、高知から校長や同窓会本部長を招いて開く総会の懇親会では、プログラムに会員が講師になって話す「ミニ講演」を設けています。
といってもそれぞれの夢や希望、悩み、子育て、旅行、仕事など何でも結構。世代は違ってもそれぞれの日常や思いが分かり合えば、一体感も深まるというわけです。

これまで国際的なボランティア活動や企業の指導、地域医療に従事している会員らが講師を務めてくれました。
「校史は比較的新しい学校だけど、なかなか人材豊富。これなら公開講座にできる」と冗談も飛び出すほどですが、こうした講演はどうしても固くなりがち。「たまにはエンターテインメント性のあるものを」となったのです。

 「お稽古事でよろしければ」と、ひと肌脱いでくれたのは琴が趣味で、岐阜県多治見市に居住する女性会員の武津冷子さん。
彼女は一緒に稽古と演奏を楽しんでいる友人の瀧本加代子さんと後藤晴彦さんに協力してもらい、計3人による演奏を引き受けてくれました。

題して「琴と尺八とトークと」。
まず武津さんが「私が琴を弾くきっかけは高校にあります。音楽鑑賞の時間に聞いた琴の調べに感動したからです」などと語り、まず3人が校歌の「学芸讃歌」を琴用に編曲して奏でるのに合わせ、みんなで合唱。
琴と尺八の演奏に合わせて歌うなんて初めての体験でしたが、戸惑いながらも歌い上げました。

朝ドラ の「あさが来た」の 主題歌「365日の紙飛行機」をはじめ「冬の星座」「春の海」などの曲を、琴についての解説や通訳ガイドもしている武津さんの語りなどを交えながら演奏してくれました。

この間40分。我々は食事をとりながら耳を傾ける贅沢なひととき。ひと足先に新年を祝っているようで、プログラムにこのパフォーマンスを入れたのは成功だった、と大満足でした。

武津冷子さん

瀧本加代子さん

後藤晴彦さん


 


楽書き雑記「サクラとススキと紅葉と=名古屋の庄内緑地公園」

2019-11-15 07:08:38 | 日記・エッセイ・コラム

  

ほぼ満開のサクラを背に揺れるススキ、紅葉の向こうにも咲き誇るサクラ。
名古屋の庄内緑地公園で見てきた晩秋の風景です。

サクラは正門から入ると、来園者を迎えるように左右の散策道沿いに合わせて30本ほどが並んでいます。
十月桜や子福桜といった寒咲桜。花期は10月末から3月中旬までと長く、見ごろは12月から2月かけてだそうです。


花図鑑などによると花蕾の3分の1が晩秋を彩り、残りの3分の2が春に咲くとか。花の混み具合は春に比べ少なめですが花弁は春より大きいように感じます。

比較的暖かかった
名古屋も冷え込みが始まり、サクラも縮こまっているのではと思いつつ出かけたのですが、予想以上に多い花数に迎えられこちらもご機嫌でした。

 





楽書き雑記「キラキラ輝くガラス絵展」

2019-11-14 07:01:24 | アート・文化

 

光を受けてキラキラ輝くガラス絵展が、名古屋市民ギャラリー栄で開かれています。
愛知県豊明市で絵画教室を開く安藤哲也さんが豊明市や名古屋市内で指導する「光輝流ガラス絵」と水彩画の教室展。17日(日)まで。

安藤さんは水彩画教室を開いてきましたが、ガラス板に絵の具で絵を描き裏から見るガラス絵の世界に興味を持ち「従来の手法とは違ったガラス絵を」と研究を重ねたそうです。

その結果生み出したのが、光輝流と名付けた技術。「ラメなど5種類の新しい画材と開発した新しい技法で、光り輝く美しいガラス絵を作り出しました」と安藤さん。

教室展には3つの教室の計約40人のガラス絵と水彩画約100点を展示。
とりわけガラス絵はギャラリーの室内照明に光を増やすなどして並べられ、見る位置や光の当て方によってネオンサインのように色が変わる楽しさを味わってきました。

 





楽書き雑記「愛知県立旭丘高校10期生の傘寿展」

2019-11-13 06:39:41 | 催し

 

名古屋市にある愛知県立旭丘高校を昭和33年(1958年)に卒業した10期生たちが80歳になったのを記念して、名古屋市民ギャラリー栄で作品展を開いています。

題して「傘寿の現在(いま)」。老いに負けず作ったり、描いたりしている「80歳の元気」を持ち寄っています。17日(日)まで。

会場いっぱいに並ぶのは、まさに「思い思いの品」。

写真、書、水彩画、水墨画、七宝焼き、絞りの布、衣服、草木染、テーブルクロス、こうもり傘・・・。大好きなゴルフのクラブの飛距離をテーマにした「研究」も。さすが旧制愛知1中の流れをくみ「名門中の名門」と言われる学校らしく、傘寿の今も多士済々です。

会場に詰め掛けた同期生たちは、作品鑑賞はともかく「互いの元気」を確認しあう談笑に包まれていました。





楽書き雑記「名古屋駅に早くも巨大なクリスマスツリー」

2019-11-11 06:29:30 | 日記・エッセイ・コラム

 

名古屋駅のJRゲートタワー1階エントランスに、早くも巨大なクリスマスツリーがお目見えしました。

「光り輝く名古屋駅周辺を」と名古屋駅地区街づくり協議会が、2016年から始めた「メイエキイルミネーション」のシンボル的ツリー。真昼間でも存在感のある姿を写真に収めてきました。

高さ12㍍。周りをメリーゴーランドの飾りが囲んでいます。
周辺のビルや街路樹がイルミネーションやサンタクロースのデコレーションなどで彩られ、12月25日まで駅周辺の夜を演出します。


 


楽書き雑記「戦後まもなくスタートした名古屋城菊花大会へ」

2019-11-09 06:29:30 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋城の西之丸広場で開かれている恒例の名古屋城菊花大会を見てきました。
今年で72回目。名城菊の会の愛好家らが丹精込めて育てた傑作が並んでいます。23日(土・祝)まで。

愛知県は菊の出荷量が全国の3割を占めるとされていますが、名古屋城下では趣味としての菊作りも江戸期から盛んで、とりわけ尾張名古屋の菊人形の制作技術は明治中期に全国に広がったそうです。

こうした名古屋の菊に対する歴史と思いがあったからでしょう。この菊花大会を大戦の傷跡が癒えない時期に始めたことが頷けます。

テント張りの会場に展示された大菊、山菊など約450点。
用土づくりから植え付け、水やり、摘芯、病害虫からの防除・・・。手をかければかけるほど見事な花を咲かせる、といわれる菊栽培に打ち込んだ愛好家たちの1年を思いつつ鑑賞しました。

菊人形は毎年、歴代の名古屋城主らの人形が登場しています。ことし正門側で拝見した人形は初代藩主で尾張徳川家の始祖である徳川義直と正室の春姫。
傍に立つ説明板によると、根の部分に水苔を巻き毎日水やりをしていますが、菊の花の寿命は2週間ほど。大会は4週間なので途中で菊の衣を着替えるそうです。

 

 




落書き雑記「ことしはカラスウリをたくさん見つけました」

2019-11-07 07:19:35 | 日記・エッセイ・コラム

名古屋南東部の自宅近くの散歩道で、たくさんのカラスウリが生っているのを見つけ、カメラに収めてきました。

ここは小さな池を包むように雑木や雑草が覆ったところ。ひと昔前はカラスウリなんていくらでも見かけたのですが、いつのまにか姿が消え、1昨年秋にわずか1個だけ生っている朱色の実を見つけて小躍りしたものです。

昨年は全く見ることができず「やはり消えてしまったのか」と思っていたのですが、今年は雑木の一本に巻き付いた蔓の葉の奥を覗くと7個のカラスウリ。すぐそばの木を巻いた蔓にも数個の朱色が見えました。

カメラのズームでよく見ると、上から2枚目の写真のようにまだ色づいていない縞模様の入った実(ウリ坊)もあります。

地域の自然観察園として、むやみに立ち入らないように囲いがしてあります。この調子なら秋の散歩の楽しみになりそうです。