風の遊子(ゆうし)の楽がきノート

楽書き雑記「名古屋学芸大学メディア造形学部・大学院の2019卒展へ」

 

知県美術館の8階ギャラリーで開かれている名古屋学芸大学メディア造形学部と大学院の卒業・修了制作展を見てきました。
2002年開校と歴史は浅く、美術・芸術系だけの学校ではありませんが、斬新な創作意欲あふれる映像メディアやデザイン作品が並んでいます。27日(日)まで。

まず着想の面白さに魅かれました。
例えば「名古屋の色」。かつての名古屋は白くてデザイン性の乏しいビルが建ち並び、名古屋を歌った石原裕次郎の「白い街」をもじって、「色の無い白い街」と言われた時代もありましたが、近年はカラフルな街になりました。
作品は、建築物だけでなく街中にあふれる様々な色を写真に収め、色ごとの冊子を作って紹介しています。

一方、白をテーマにした作品も。結婚1周年の「紙婚式」を楽しみませんかと、白い用紙で作った温かみのある装飾作品が展示されています。

雨傘の下に入ると聞こえてくる雨の音、収容時も活用できる車いすなども。
「贈り物を考える時間こそ、最大の贈り物」と、父母や友人へのプレゼント選びに思い巡らせたプロセスをイラストなどで表現した展示も楽しめました。

自分が映画・オリエント急行の寝台車のセットを担当したら、という作品にも出会いました。
ベッドの上に上着や帽子が架けられています。「私なりに作ってみました。中へ入って楽しんでみてください」と作者の学生に促され、ちょっとした俳優気分に。

「卒業後の就職先もあこがれだった東京の舞台関係の会社に決まりました」と学生。「それは良かった。頑張ってください」と僕。こんなやり取りも卒展鑑賞の楽しみです。





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