弓道修行日記

このブログに、弓道修行する中で、学んだこと、考えたこと、試行したこと等を書き残し弓道修行の友とする。

取懸けの方法ー失敗から学ぶ

2009-10-25 | Weblog
 弽の帽子の先の中指を載せているところがすり減って中の木が少し見えるようになってちょっと滑るようになっていましたが、弓具店に行くのも面倒なので、ぎり粉を沢山つけて使っていましたが、しかしちょっと調子が悪かったのです。

 そこで、帽子の先を中指で押さえる取懸けにしました。これで絶対に弦は外れないと思っていましたが、この取懸けは良くないと「弓道」誌に書かれていましたけれど、どの様に悪いのかが分からずに引いていました。

 ところが、筈から弦が外れるのか、何度も空弦となり矢が飛ばないのです。その原因が頭の先を押さえている取懸けのためとは直ぐには分かりませんでした。

 帽子の先は皮で補修し、唐沢先生の指導の鈎の取懸け戻しました。これで空弦は無くなりました。

 このことから親指の先を押さえる取懸けは何故空弦になるのか考えました。
帽子の頭を押さえる引分け・会・離れは弦が帽子を引き抜く感じになっているのです。
 帽子が引き抜かれるとそれにつれて帽子が矢を引き抜くようになっていたようです。(私は深くかけているからかもしれません)

 頭を押さえる取懸けの場合、親指先の向きは矢と同じ方向に近くなりますが、鈎の取懸けの場合は矢とクロスするようにかけることが出来るのです。懸口で弦を引くので矢を押し出すことにはなりにくいのです。そして矢と直角に近づくようになると良い引分けになるようです。
 
 と言うことは、鈎の取懸けは唐沢先生が弓道読本に書いておられるような上腕と前腕の角度は広いV字になりやすいのです。広いV字となることはそれだけ矢尺も引けて、さらに、懸口を後ろ的(仮想の的)の方向に向けられますので、その後ろ的に向けて懸口を転がすような、レールの上を滑らせるような離れをさせることが可能となる気がします。

 今日の研究した離れは懸口を後ろ的に向けその方向に転がすような、滑らすような離れに到達しました。これは懸口を前の的に合わせそのまま真っ直ぐに離すことが出来るのです。巻き藁で中りがよいように思いました。

 


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