極意をつかめ
今年に入って、8年ぶりに弓道を再開したことは前稿で書きました。
巻き藁で練習しつつ,YouTubeで射を見て少しずつ思い出しているところです。
NHK朝ドラ「まんぷく」ラーメン作りの研究、その試行錯誤を見ていて、弓道もこうあるべきだと考えました。
弓道の要諦は・・・
ロボットのような人体に、プログラムを仕込むこと、
どんなプログラムか・・・
そこが難しい
だが、人体は人の心・意識・考え・・・で動く・・・と考える。
その「心・意識・考え」どうするかが分かっていないのです。
会は、10秒の会と決断しました。
10秒の会をどのようにして達成するのか。
今日、現在の会の意識・・・
「腰を入れ、1,2,3(腰を入れ、全身を、縦線を伸ばす)
胸を開いて、1,2,3(胸を、大きく、大きく、大きくと横線を開く)」
下筋、下筋・・・縦横十文字の大きな星形に開いた会を考えています。
離れは「押して、開く」ですが、これを説明すると一本の論文になる。
この、会、離れは毎日試行錯誤を繰り返しています。
そこの所が、まんぷくのラーメン作りと似ていると思います。
離れはその意識の持ち方で矢どころが変わることも分かりました。
前矢が出る人は、押しての押しが不足していると思います。
正しい会とは何か、
その為の正しい引き分けとは何か
それにはインスタントラーメンを作り上げた、試行錯誤が有るのです。
急いではいけない、会で何をしなければならないのか考えましょう。
その前の弓道の要諦(物事の最も大切なところ。肝心かなめの点。ようたい。)を考え、その達成はNHK朝ドラ「まんぷく」ラーメン作り試行錯誤を考えましょう。
その中に「極意」をつかめるのです。
極意とは「学問や技芸などで、核心となる大切な事柄。奥義。「極意を授かる」「極意を会得する」 」
極意をつかむと、いつでもどこででも正しい射ができるのです。
弓道の極意をつかみ、人生の極意をつかむのです。
昔、月刊誌「弓道」の巻頭の言葉に中野慶吉先生が「極意とは」と言う話を書かれていました。このブログでも書いていると思うのですが・・・探してもう一度読んでみたいと思います。
中野慶吉で検索したらこんなのが有りました。
教本の巻末にある 八節図解 以前、中野範士が関与しているような話を聞いた事があるのですが、「いや違う」という話も最近言われて・・・ 詳細お分かりになるでしょうか?モデルは中野慶吉範士です。
弓道教本の第四巻で射技詳説で用いている絵と同じです。
昭和30年代の初め頃から数年間,中野範士の行射を写真撮影したり,スケッチして作成したものです。原図は模造紙大だったそうです。
その後,中野範士が解説をつけて図解を編集し,全日本弓道連盟出版部に提供し,それをもとにして,中野慶吉範士編「弓道八節図解」(6枚一組180円)が印刷され,昭和34年頃に講習会資料・道場掲示用として頒布されました。
猪野嘉久著 弓道範士 中野慶吉 (1993)年 中野慶吉至誠館同門会 発行 p294
自己をならふといふは、自己をわするるなり。
自己をわするるといふは、万法に証せらるるなり。
万法に証せらるるといふは、自己の身心および他己の身心をして脱落せしむるなり。
広く 広く もっと広く
これが 空の心
会 とか 離れとか 残心の形は無くて
全て 引き分け ずーっと引き分け
これこそが 弓道の本質だと思います。
只 会ですが
私の考えは 逆に 会を持とうとしない事です。
会を 持とうとする事自体 雑念だと思います。
的へ 当てようとする事も 雑念
的へ 当てようとせずに 気力 体力 精神力が 充実していれば
自然に 会を持てるように なると思います。
会に入ってから 気力を充実させるのではなく
会に入る前から 気力を充実している状態だと思います。
体力で 引くのではなく 気力だけで引く感じだと思います