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白く塗りつぶす――と共鳴したのだろうか?

2014年07月16日 12時01分19秒 | 急行特急TH発2007年→2019年5月1日AM11:59
これまで数回に渡り、紹介した作品でる小泉真理著『ジンクホワイト』。巡る話もまた幾つか書いていて、今更また書くの?と言われてしまうかも知れない。
今の記憶でどんなだったっけ?と言われるとすっかり記憶から離れてしまったが、東急9000系らしき電車に乗るシーンがあったっけ?と電車の事が頭を過ったりする。その辺沿線に美大ってあるっけ?とか思ってしまうが。
この話の冒頭だったと思うが、主人公のマキが部活で描いた絵が気に入らなくて、ジンクと言う名前だったと思うけれど、白で塗り潰して新しい絵を描こうとしていた記憶がある。とは言え、そのやり方では、もと描いた絵の色が時間の経過と共に出て来てしまうことを友人から言われ、見事酷いことになってしまう。ただ、それをみた部活の顧問が、ひどくなってしまった絵をうまくアレンジする方法をマキに教え、その絵が息を吹き返すのだった。たまたま、もとの色との混じりあい方が良かったのが幸いしたようだが。
この作品を見つけた時、私もまた空白時期だった筈で、それが共鳴したのかな、とも思う。白で塗り潰しても、こんな漫画の様に、救われる様な状態ではなかったけれど、そんな繋がって繋がらずのものと共鳴したことは、嬉しい限りである。また古い話になってしまったが。

 ♪古い写真を見つけて、笑い転げているあなたは、少し髪が伸びたけれど―― 篠原美也子『なつかしい写真』1994年 
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