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天空の寺と臍の小学校 (清水)

大きいといえば清水寺もなかなかに大きなお寺である。
本堂は懸造の舞台で余りにも有名であるが、
ここの見どころは日本のカルナック神殿というべき本堂の列柱である、
・・・というのはプラナリアの創作ではなくて、
昔々建築史演習という科目で京都奈良を巡った際の担当教官の発言。



う~ん、確かになかなかの迫力ではあるが、狭窄物が多くて
なんかど~んと並んでる感がイマイチしない・・・。

ところで、写真の堂内部分も断面図を見ると崖の上に建っているようなので
舞台だけが懸造、という訳でもないようだ。
ただ、奥の内陣部分(平地に建っている)に対しての増築のようにも見える。
本堂は徳川家光による再建、ということなんで徐々に崖側に迫り出した、
という事ではないとは思うんだけれども、
見上げた際のダイナミックさも含め、天空への思いが半端ではない建築な気がする。



ところで清水でどうしても見たかったものが他に二つあって、
それは一つが左の清水小学校、もう一つが武田五一設計の清水順正(旧松風嘉定邸・右)である。
清水小学校は今でも現役の京都市立の小学校。
京都の戦前のRC小学校は旦那衆が競って寄付をしたのでとにかく非常に立派である、
いうことは、以前芸術センターに転用された明倫小を見て心底実感したのだけれども、
できれば現役の小学校として使われているのが見たい、という希望があったのだ。
もちろん中には入れなかったけど、清水の臍みたいな場所に建つ雄姿を見ることができて満足。

旧松風邸は現在順正が経営する喫茶店、おかべ屋・五龍閣カフェになっているので、
リーズナブルな値段で五一建築がまったり堪能できます。
許可を貰って勇んで写真を撮ったのだけれども、
暗いのと興奮しているので出来上がりが最悪なのが涙。。
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