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現実っていうやつは。

図書館から借りて読んだ本。一冊は読了、一冊は途中で挫折。
まずは読了本から。

誰にも書けなかった戦争の現実
4794207662

ポール ファッセル Paul Fussell 宮崎 尊

草思社 1997-07
おすすめ平均
starsけっして古くならない戦争の現実

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著者は戦時下の「単調で抑圧的で批評精神の欠如した文化状況」がだいっ嫌いで、
その視点から、第二次大戦中の色々な「戦争の現実」を拾ってきます。

例えばイギリス軍歩兵のズボンの腿の所についているポケットは
「ペリカンシリーズ」という書籍を入れるのにピッタリなので
「ペリカンポケット」と呼ばれていたのだが、では彼らがどんな本を好んで読んでいたかとか、
戦場での歩兵の死傷の原因で
「バラバラになって吹っ飛んできた仲間の体の一部が当たった」
などというオソロシイ例なんか日常茶飯事だったとか、
軍隊はイジメ、退屈、出鱈目が慢性化していて、精密爆撃なんてナンセンス、
「味方の誤爆で屍累々」「味方同士で殺し合い」
などというのは当たり前に起きていることだとか・・・。
そして、前線兵士のストレスの原因は「後方がこの悲惨な状況を全く理解していない事」で、
どんな兵士でも200日から240日で必ず精神に異常をきたすとか。
(馴れたり、タフになったりすることは、無いそうです。)
にも係らず前線兵士に比べて管理部門の兵士が桁違いに多かったこととか。

「キャッチ22」、再読したくなりました。

4150401349キャッチ=22 下

ジョーゼフ・ヘラー 飛田 茂雄
早川書房 1978-03
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