goo blog サービス終了のお知らせ 

ポスドク夫婦の海外珍道中:ヨーロッパ生活あれこれ日記

4年3ヶ月の週末婚(イギリス&ドイツの2カ国4都市)を経て、現在ブレーメン在住。旅行、子育て、日々の生活など。

ハイキング in スイス: プロローグ編

2012-07-30 15:16:57 | 旅行


どーん、とマッターホルンで久しぶりのご挨拶です。



夏休みでスイスに行ってきました! 今年のテーマは「ハイキング in スイス」。去年のイタリア&オーストリアアルプスでは物足りない感がありありだったので、今年は迷うことなくスイスアルプスをチョイスです。


半年くらい前からずーっと楽しみにしてきた我が家の一大イベント。今年は9泊10日の日程です。


ハイキングコースを含む現地情報の収集に勤しむのはもちろん、久しぶりに大好きな山岳関係の読書熱に火がつきました。もともと計画をたてる所から楽しんでしまう質なので、いろいろと考えるだけで脳みそがスイスアルプスでいっぱい。


本編に入る前に、今回の旅行で準備したこと、参考にしたサイトなどを覚え書き。


<交通手段>

航空券:ブレーメン~チューリッヒ

スイスパス(フレキシーセーバー):ドイツ国鉄(DB)の駅カウンターで購入。ドイツの旅行代理店ではパスだけの購入はNG。ついでにチューリッヒからのIC・ICEは座席予約も購入(4ユーロ/人)。スイス国鉄のパスや座席予約をDBでできるとは知らなかった。実際には、途中で車内がかなり混んできたので座席予約しておいて正解。スイスパスにするか半額カードにするかでいろいろ計算しましたが、結果的にパスにしてよかったです。


<ハイキング情報>

Hiking in Switzerland
http://www.wanderland.ch/en/welcome.cfm
スイス全土のハイキング情報を網羅。多彩なコース情報、所要時間、高低差、さらには好きな縮尺で地形図をダウンロード&印刷できるのが素晴らしい(無料)。印刷して持っていた地形図が大活躍。


夫婦で歩くスイスアルプス
http://www.geocities.jp/otokaoru/
ハイキングコースを写真入りで紹介。愛読サイトとなりました。実際どんな感じのコースでどのような風景が見られるのかがよくわかり、コース選びをする際に非常に参考にさせていただきました。上記サイトの地形図と見比べながら読むと、コース全体像がわかり、イメージトレーニング?に最適。


<現地情報(天気予報含む)>
ツェルマット:http://www.zermatt.ch/en/index.cfm(英語、日本語あり)
ユングフラウ周辺:http://www.jungfrau.ch/en/tourism/places-to-visit/jungfraujoch-top-of-europe/experiences/(英語あり)


<現地でのリフトパス>

ツェルマット:Peak Pass (4days) 162CHF(スイスパスで半額)。現地購入。

ユングフラウ周辺:Jungfrau Centenary Pass (3days) 170CHF(スイスパスで半額)。現地購入。

両方ともリフトパスを購入していて大正解。毎回チケット売り場に行く手間がはぶけ、どういう状況でもすぐに乗れるのはやはり楽。ツェルマットのPeak Passに関しては、予定した行程だと個別購入の方が24CHFほど安くなる計算だったが、それを加味してもパスを購入してよかったと思う。


<海外旅行保険>

今回はほぼ毎日ハイキングを予定していたので、山で足をくじくとか、なんらかのケガがあるかもしれないので海外旅行保険に加入。HISドイツ支店を通してDIE EUROPÄISCHEという保険会社の「疾病」だけのプラン(自己負担なし。ケガや救援費用も含む)というものに加入。ひとり21ユーロ。出発数日前にHISに電話で問い合わせ、クレジットカード決済でスムーズに加入。まさか後で役立つとはつゆ知らず。。。



<気分をもりあげた山岳関連本>


狼は帰らず(佐瀬稔)
青春を山に賭けて(植村直己)
グランドジョラス北壁(小西政継)
凍(沢木耕太郎)
氷壁(井上靖)
神々の山嶺(夢枕獏)
Scrambles amongst the Alps (Edward Whymper)

昔ほとんど読破した大好きな新田次郎の山岳小説を日本においてきたのが悔やまれる。。。

「寝る前にちょっとだけ」と読み始めると、どんどんワクワクしてきて脳みそギンギンになり、まったく寝付けるどころじゃなくなることほぼ毎回。気分はたしかに盛り上がりました。

最後のScrambles...は原著を読んでいたのですが、いまいち文章に引き込まれず中断。スイスから帰って来た今、現地の様子がわかるからこそ面白くなるかもと思い、再チャレンジ中。



さてさて、長いプロローグになってしまいました。つぎはいよいよ本編スタートです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バルセロナ週末旅行

2012-07-05 20:54:00 | 旅行
6月のあたまのこと。

初めてバルセロナへ行ってきました。目的は中高時代からの仲良しさん、Sちゃんの新婚旅行に乱入するため(笑)。旦那さまとも初めましてのご挨拶がようやくできました。


金曜の夜に合流し、さっそくスペイン料理をばっ!


4人いるから、いろいろ食べられて楽しい☆


土曜日はみっちり観光DAY。朝一番に向かったのはこちら。



Sちゃんのアドバイスどおり、朝一番に行って大正解。入場待ちの行列に並びながら、行きがけに買ったパンを食べ終わらないうちに中に入れちゃいました。

一度は来たかったサグラダファミリア、中は広々としていて、思っていた以上に新しさを感じ、なんといってもステンドグラスの光のすごく綺麗なこと。




もちろん塔の上までのぼり(エレベータがあって驚きました)、あちらこちら見て回って満喫です。


その後、通りにでている屋台をプラプラのぞきつつ、イベリコ豚の生ハムをGETしたり、タコ食べたり。


そして行き着いたのが、マーケット。




マーケット内は非常に混雑していたので、時間を決めて一旦解散。と思いきや、おいしそうな屋台の前でばったり。お互い、お鼻が利きますこと!




というわけで、一緒にマテ貝とエビを堪能。おいしゅうございました。




その後、ガウディ建築のグエル邸を見に行ったら中に入りたくなっちゃった我々。Sちゃんご夫妻は前日にすでに見ており、見る価値ありとのことだったので、再度別行動。



グエル邸の礼拝室天井。


さすがに日々生活するお家なだけあって、サグラダファミリアのように遊び心を感じる内装は少なく、グエル氏はどれだけお金持ちな方だったのだろうと思うくらい贅沢な構造&装飾が多かったです。自然をモチーフにした遊び心満載のガウディデザインの方が好きかも。



グエル邸屋上。


港近くで再合流し、ショッピングモールでアイスを食べつつ休憩。直射日光が少しやわらかくなったころ、本日最終目的地へ。


グエル公園。




この公園、すばらしくよかったです。自然たっぷりのゆったりとした空間に、曲線に富んだユニークなデザイン、あちこちに散りばめられたタイルの芸術。ガウディさんは天才ですね。

もともとは自然と芸術が融合した住宅地になる予定だったとかですが、一般人が出入りできる公園になってホントよかったです。


公園の上の方まで散策し、最後はベンチでのんびりとおしゃべりタイム。

街中に戻った後、デパ地下で生ハム、スペインのお惣菜、パン、魚介系缶詰を買い込み、夜はおうちご飯。短期のアパートメントを借りたおかげで、ダイニングでごはんを食べながら、いろいろとおしゃべりができ、週末だけの短い再会を満喫することができました。お部屋はきれいだし、場所は公共交通機関を使わないで済むようなパーフェクトなところにあるし、大家さんもいい人だったし、大当たりでした。


さて、最終日の日曜日。午前中はゆっくりめに起きて、お昼まで自由行動。我々は旧市街でアマチュア古楽器バンドとその音楽に合わせてダンスしてる一般人をしばし鑑賞。路地裏巡りで地元民の休日を垣間見ながらブラブラしました。

お昼はSちゃんのお知り合いスペイン人夫妻の案内でパエリアです!待ってました~。

と、その前にまず一服。



ランチ前にバールで一杯やるのがスペイン流とのこと。軽めのアルコールとひとくちサイズのピンチョスをこれまたスペイン風に立ったままいただきました。このあと控えているパエリアのことを思うと、いろいろなピンチョスを試したいのに我慢しなくちゃいけないのが辛いところ。


地元カップルに案内されて路地裏散策中。どこを歩いたかはさっぱり。。。


さぁ、いよいよパエリアタ~イム。地元の人が「ここが一番おいしい」というオススメのお店なので、期待大ですっ。




じゃーん!




期待通り、いや期待以上のおいしさで「超~うま~い」と叫びそうでした。魚介のダシがたっぷりでていて、こんなにおいしいパエリアがあるんだと一人感激。もうひとつ、パスタタイプのパエリア(存在すら知らなかった)も注文したのですが、Kapi的には普通のお米パエリアの方が断然おいしかったです。


おいしいスペイン料理を食べながら、楽しいランチタイムとなりました。エスター、オスカル、ありがとう!






この日の夜に夜行列車でパリへと旅立つSちゃん夫妻。一旦宿へもどり、最終身支度をしていよいよおさらば。。。また日本で会おう!と約束し、あっという間のバルセロナ再会がおわり、、、ませんでした。


我々は部屋のデポジットを返金してもらうため、大家さんとアパートで落ち合う約束があったのですが、大家さんが時間通りに来てくれ、何の問題もなくすんなりと終わったので、Sちゃんたちが出発する駅まで急いで向かいました。もちろんお見送りをするため。


駅ですぐにSちゃんを見つけられたのはよかったのですが、、、予想外のてんやわんやとなり、はからずもドタバタ劇場が開幕。ま、最終的には無事にパリに送り出せたのでめでたしめでたしです。


さ、気を取り直して(!)我々のバルセロナ最後の晩餐へ。やはりドイツではなかなかおいしく食べられない魚介系をということで、港の近くのレストランへ。


Kapi注文の魚介盛り合わせ~。これでもかっていうくらい盛りだくさん。スペイン万歳!


翌朝はなんと4時起きで空路ドイツへ戻りました。いやぁ、バルセロナすごくよかったです。街は楽しいし、なんといっても食べ物がおいしい!今まで南ヨーロッパにくる機会がなかなかなかった(他に優先する行き先が多くて)のですが、これからはスペイン料理を食べにこなくちゃって思いを新たにしました。


久々の友との再会、楽しいおしゃべりに美味しいごはん、ユニークな見所の多い街、バルセロナに行って本当によかった~。




さいごに、お土産で買ってきたものたち。


魚介系缶詰各種(タコ、ホタテ、エビ)、イベリコ豚の生ハム、パエリアセット。


缶詰は塩こしょうを少々足してパスタをからめて食べたのですが、めちゃうまです。そして、パエリアセットも簡単なわりにかなり本格的な味がして、「さすがスペイン!」とうなりました。


スペイン、また行くぞ~。待ってろよー!

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イースターホリデー その2

2012-04-16 17:39:25 | 旅行
イースターの真ん中でミュンスターからブレーメンに移動し、日曜日にブレーメンから日帰りドライブへ行ってきました。

行き先は以前にも行ったことのあるお気に入りの街 Celle。ブレーメンから1時間15分くらい。



かわいらしい木組みの家が並んでいて、観光地としても有名ですね。



今回は日曜日の訪問だったので、お店はほとんどお休み、人もまばらでした。少しだけ街中を散策後、スイス風パブレストランでランチ。






ビーフストロガノフ。スイス風のお店なのにロシア料理をチョイス(笑)とってもおいしかったです。

ランチ後、ふたたび散策。


お城


お城周りの公園

写真をみるかぎりでは、ポカポカ陽気のように見えますが、風が冷たくて寒い寒いっ。

というわけで、カフェへ避難することに。


レトロ風なカップが素敵です。コーヒーと一緒についてきたビスケットがとってもおいしかったため、お土産用としてお買い上げ。


カフェの窓から


前回来たときは人が多くて非常に賑やかな街中でしたが、のんびり散策ができる日曜日の訪問も悪くなかったです。
しかし、もう少し暖かければもっとよかったなぁ。。。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

イースターホリデー その1

2012-04-10 22:46:55 | 旅行
今年のイースターは遠出をせずに近場でのんびりと。

4日間の連休中、前半をミュンスター、後半をブレーメンで過ごしました。

連休初日の4/6(金)。天気は晴れ時々曇り。でも寒い!少し前の小春日和がウソのように寒い日が戻って来てしまいました。

ミュンスターをお昼頃に出て向かったさきはBielefeldという街。車で1時間15分。特に観光名所があるような街ではありません。。。

そんな街に行った目的はココ。


入園無料の動物園!自称”世界の動物園フリーク”の我々、しかもタダで入園できるとあらば行かない手はございません。

どうやら広大な自然公園の一部が動物園となっているらしく、園内も自然の地形を大いに利用しています。



ドイツではおなじみのシカ。



イノシシ、ビーバー、カワウソ、銀ギツネ、フクロウ、オオカミ、その他もろもろ。鳥類が結構充実していたかな。



そして一番人気はこのお方。



どの動物も日本に比べれば格段に広い敷地を自由に歩けるようになっていました。

園内には子供が遊べる場所も多く設置してあり、子連れファミリーが非常に多かったです。

しかし何と言っても寒くて、ひとつのところでジッとしていると体の芯が冷えました。いつもならば、おそらく一般人の動物園平均滞在時間の2.5~3倍くらいじっくりと過ごす我らですが、寒さにはかないませんでした。

もう少し暖かくなれば、お弁当持参でピクニックがてら来園するのがいよいかもしれません。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヨーロッパで初スキー

2012-01-23 20:47:58 | 旅行
ここ最近のブログで書いていたように、お仕事で非常に忙しく過ごしてきたこの数ヶ月。

この忙しさを乗り切るため、ずーっと心の支えとなっていたのが.....


アルプスでスキー!!!



というわけで、1月初旬に行ってまいりましたっ。






場所はフランスのメリベル。

メンバーはロンドン時代の友人女子2名&Rota氏。Rota、ハーレム状態。


「この冬にスキーに行こう!」というのはだいぶ前から決めていて、当初は年越しスキー旅行にしようと言っていました。しかし、いざいろいろと情報収集をしてみると、クリスマス休暇から年末年始にかけてはお値段が非常に高い!そこそこ高いだろうなと思ってはいたのですが、そこそこじゃなくてすごく高い!


インターネットでいろんなサイトを訪れ、スキー場、宿泊、交通の便、リフト、レンタル用品、諸々。「もう見たくないっ」と思う程調べ尽くしました。ホテルに泊まるか、シャレーに泊まるか、ご飯付きにするか、などなどいろいろと比較しなくてはいけないことがいっぱい。


で、結局年越しスキーは諦めて、12月から2月の中では一番安い時期であることが判明した1月初旬、Kapi知人のおすすめであったメリベルで1週間のスキーホリデーと相成りました。


ロンドン組は飛行機でビューンとひとっ飛びで最寄りの空港グルノーブル入りしたわけですが、隣国ドイツからだと近すぎて飛行機がないため、電車で行く事に。冬場の電車旅は雪による遅延など、心配の種がいろいろとありましたし、ちょうどジュネーブにKapiの中高時代の友人がいるということで、ジュネーブに前泊することに。それでも、ジュネーブまで12時間の電車旅です。飛行機で日本に帰れちゃう長さです。時間はかかりますが、なんとこの往路の電車運賃、たったの30ユーロです!ま、かなり前に予約したからなのですが。


ジュネーブで友人と久々の再会をし、その後ジュネーブ空港からスキーバス(Ben's bus)でいざ現地へ。2時間半の行程です。ジュネーブ空港ではスキー客&スキー客を迎えに来ている旅行会社の人々でごった返していました。我々がお世話になったBen's busはイギリスの会社なので、スタッフさんもイギリス人。おかげで、言葉の問題を心配しなくてすんでよかったです。


無事に宿に到着し、ロンドン組とも合流。宿は夕食付きのハーフボードで、しかも3コースフレンチ。


というわけで、日中はまるまるスキー、夜は毎晩フレンチを堪能という素敵すぎるホリデーがスタート。




広大なスキーエリア。ヨーロッパアルプスを見ながらのスキーだなんて贅沢!






初日は少々雪が降り、いい具合にパウダースノーがゲレンデを覆い、翌日からは毎日これでもかっというほどの快晴に恵まれました。我々が行く前の週は毎日天気が悪かったらしいし、我々が帰った後も曇りが続いていたようなので、なんてラッキーだったんでしょう。今回もKapiの晴れ女パワーは健在でした。




ビュースポットには必ずこんな椅子が。映画みたい。



毎日、朝10時頃からリフトが終わる夕方5時ギリギリまで滑り通した我々。来る前は「一日くらい休養日を作ってもいいかな」なんて思っていましたが、実際にはそんな悠長なことは言っていられず、「もうあと何日しかない!」と常に強迫観念?的な焦りを感じていました。というのも、このメリベル、両脇に大きな谷があり、3つの谷を合わせると世界最大のスキー場となるすごい所なのです。3つの谷共通のリフト券を購入していたため、行ける場所が多すぎて「今日はどこに行こうか」と作戦会議が開かれるほど。せっかくのスキー、いろんな所に行ってみたくなるわけで、スキー以外で遊んでいる暇は全くございませんでした。


ちなみに、宿からスキー場までは毎日ゴンドラで30分!このゴンドラも世界一長いゴンドラとのことです。


スキー場までゴンドラで30分なんて信じられない!と思ったお方。たしかにホテルを出たら目の前がゲレンデというわけにはいきませんが、高級スキーリゾート地として知られているメリベルでいかにお財布の負担を軽くするかを検討した結果、最適だったのが麓にある村からゴンドラで通うという方法でした。そんなに悪くなかったと、私個人は思っております。


お世話になったホテル。



部屋からの眺め。



あれはたしか、3日目。隣の谷でスキーをしていた時。お昼を食べた後、リフトでたまたま乗り合わせたおじさんが実はスキーレッスンの先生をやっているとのことで、ちょうど時間が空いたらしく、「一緒にすべろう」と言ってきました。レッスンの押し売りだったらいやだなぁなんて思いつつ、おじさんに押し切られた形となった我々4人。


しかし、さすがはスキーの先生。ちょっと滑っただけで4人の力量を瞬時に見極めていました。その後、一番下手っぴ(初級~中級レベル)のKapiに個人指導が入り、まずはストックをとりあげられ「ついて来なさい」と。結果的には、アップダウンのデコボコが作られている面白いエリアや、初めてのTバーリフト体験、行ったことのない上級コースに連れて行ってくれたり、ヨーロッパアルプス最高峰のモンブランがどれかを教えてくれたり、となかなか有意義なひとときとなりました。


かれこれ1時間弱おじさんと一緒に滑り、「まだ時間的に滑れるよ」というおじさんのアドバイスを「メリベルまで戻らなくちゃいけないから」といって丁重にお断りし、おじさんとさよならしました。レッスン料の押し売りもなし。Kapiは結局ずっとストックは取り上げられたままでした。(最後はもちろん返してくれましたよ)


これがモンブラン4810m!ばっちり見れて嬉しい。




週後半はKapi&専任コーチのRota組と上級レベルのロンドン組とにわかれて行動。メリベルのスキー場、もちろん初心者用から上級者用までいろいろなコースがありますが、本当の初心者でヨロヨロしている人は全くといっていいほど見かけず、基本的に日本よりもレベルが高い印象を受けました。小さい子でも上手な子が多かったです。


ところで、宿の食事もまた毎日の楽しみの一つでした。メイン料理は毎日肉、魚と交互。子羊のクリーム煮、スズキのポワレ(?)、ラム、マスのソテー、ムール貝などなど、毎日こんなにフレンチを食べ続けて大丈夫か?と思うくらい。そして毎日日替わりのデザート。宿に帰るゴンドラの中では「今日のデザートを当てようクイズ大会」が繰り広げられました。


そんなこんなで、よく遊び、よく食べたホリデー最終日の夜。この日の夕食は初めてビュッフェ形式。デザートももれなくビュッフェ形式!


じゃーーん。

全種類を4人でシェアしながら制覇。おいしかったー。

毎晩、ごはんを食べながらおしゃべりに花が咲き、トランプ大会も一度だけ、DVD鑑賞会は時間がなくて出番なしとなるくらい楽しい夜を過ごすことができました。


帰りは早朝5時半出発でスキーバス&電車を乗り継いで、夜10時半ブレーメン到着という17時間コース。帰りにも乗り継ぎで立ち寄ったジュネーブ空港では、これからスキーに出かける人がワンサカいて、このままメリベルに戻りたーいという衝動に駆られました。17時間の帰路はさすがに途中で若干飽きましたが、飛行機で長時間過ごすよりも比較的楽ということが判明しました。


天気にも、宿にも、食事にも、スキーコンディションにも、メンバーにも恵まれて、非常に楽しいスキーホリデーとなりました。


通常生活に戻ってからは、筋肉痛よりも脳みそのリハビリの方が重症でした。。。


メリベル最高!!
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋のパリ旅行

2011-11-28 22:07:14 | 旅行
10月最終週の週末。Kapi州が飛び石連休だったこともあり、週末を利用して2泊3日でパリへ。

ブレーメン早朝出発~アムステルダム経由でパリはシャルルドゴール空港へ。アムステルダムで乗り継ぎの飛行機に乗り込むまではよかったけれど、待てども待てども出発しない。。。嫌な予感的中で、エンジン不調のため別の機体に乗り換える事に。となりで爆睡していたRotaを起こし、状況を説明。まだアムステルダムとわかりショックを隠しきれないRota。

結局約2時間遅れでパリに到着。もともと午前9時半に到着予定だったのがお昼に到着ということで、まだ半日十分にあるので、二人ともショックからはすぐに立ち直りました。空港からはバスでパリ市内へ。バスではKapiが爆睡。

飛行機が遅れたおかげでホテルではすぐにチェックインでき、荷物を置いて早速お昼ご飯へ。

ホテル近くで見つけたカフェにて。

クロックムッシュ。Rotaはステーキ。

デザートにクリームブリュレ。

これ、かなりおいしかった!


今回のパリ旅行の目的のひとつは靴を買う事。ドイツでは小さいサイズ(22.5~23cm)の靴はほとんど売っていません。パリなら小さいサイズもあるし、センスのよいものも置いてあるということで、我々にしては珍しくお買い物からスタート。あちこちお店をまわるのは大変なので、デパート(プランタン)へ。ワンフロア全てが靴売り場となっていて、さすがはパリです。本当は最低2足くらい欲しかったのですが、なかなか気に入ったのが見つからず1足だけ購入。Kapiサイズよりも小さいものもあって驚きました。ドイツとは全然違う!


その後、ユニクロinパリに寄ってから、第二の目的地 Salle Pleyelへ。本当はオペラ座でオペラかバレエが見たかったのですが、いい演目がなかったので、それならばコンサートはどうかと探していたところ、なんとライプツィッヒゲヴァントハウスのパリ公演があるとのことでチケットをGETしていたのです。コンサート情報を見つけた私、エライ!


会場のSalle Pleyel。レトロな雰囲気が素敵でした。


指揮:リッカルド・シャイー
演目:ベートーベン交響曲8番&3番「英雄」


素晴らしい演奏でした。重厚なジャーマンサウンドを聴けて大満足(場所はフランスだけど)。ゲヴァントハウス&シャイーのコンビがとてもよかったので、後日このコンビのベートーベン全集のCDを購入しちゃいました。


コンサート後は気分よく夜のパリをお散歩。少し遠回りをして凱旋門やエッフェル塔を見ながらホテルへ戻りました。






翌日。


クロワッサン@カフェ。

外からみた雰囲気が良くて入ったけれど、クロワッサンはベストではなかった。


朝食後、まずはオルセー美術館へ。前回のパリ旅行のときにはオルセーに来る時間がなかったのです。ある程度の予想はしていましたが、入り口は長蛇の列。週末だけの限られた時間でパリ滞在を満喫する事を考えた結果、近くのお店でミュージアムパスを購入し、長蛇の列を回避して中へ入場。


最近、ギリシャ神話と宗教画を少し勉強しはじめたので、ただ眺めていたこれまでの絵画鑑賞とはちょっと違う視点で観られた気がします。


その後、オルセー近くのカフェで休憩。

まったくわからないフランス語ですが、メニューのなかに「モンブラン」という単語を見つけ、まよわず注文しました。スウィーツの街パリですから、ロンドンやドイツではなかなか食べられないモンブランが食べられる♪と胸をはずませながら待っていたKapiですが。。。




上の写真の右にあるのが『ホニャララホニャララ「モンブラン」ホニャララ』とメニューに書いてあったものです。全然「モンブラン」じゃなかったー。と若干ショックをうけつつも、ひとくち食べてみると、めちゃくちゃおいしい!!クリームチーズの上にマロンクリームが乗っているデザートだったのですが、想像以上においしくて、あっという間に食べちゃいました。さすがおフランスです。未知のモンブランと知り合えました。


ミュージアムパスを購入したからには、元は取らねばということで、予定変更で(ま、そもそも「予定は未定」というプランだったのですが)、次に向かったのはギュスターヴ・モロー美術館。最近読んだ本にでてきた絵の本物を観たいということで行ってきました。





もともとモロー氏が住んでいた家を美術館として公開していて、家中に絵が飾られていて圧倒されました。閉館時間が迫っていてゆっくりできなかったのですが、もっと勉強してから、もう一度来館したいです。


その後、コンコルド広場へ。




最後の観光はオランジュリー美術館。ここは目的が「モネの睡蓮」だけだったので、まっすぐに睡蓮の間へ直行。



有名な絵であるにも関わらず、本物がこんなに大きな(細長い)ものだとは知らず驚きました。今まで観たことがあるモネの睡蓮は作品の一部分だけだったのですね。しかも楕円形の部屋で絵もカーブしていて、どこを向いても睡蓮の絵が観られるというアイデアが新鮮でした。





一日で3つの美術館をまわるという意外とハードな日程をこなし、いざディナータイム!

カルチェ・ラタン周辺を歩き、たまたま見つけたレストランへ。


サーモンもおいしかったけれど、付け合わせのちょっとアジアン風ベジタブルがすごくおいしかった。店構えとは違い、料理は思っていたような「ザ・フレンチ」ではなくてアジアンテイストを取り入れたフュージョン料理という感じでした。思ったのとはちょっと違いましたが、おいしく食べられたのでよかったです。

その後、デザートは別のカフェへ。




以前のパリ旅行で唯一心残りとなったのがタルトタタン(りんごのタルト)が食べられなかったこと。今回は、その雪辱?を晴らすため、タルトタタンが店頭に置いてあるお店に入り、迷わずメニューにタルトタタンとかかれたものを指差しながら注文。

しかーし、店頭で見かけたのとは違うケーキが出てきました。。。Kapiの顔に「これ違う...」という表情がはっきりと現れていたのでしょう。お店のおじさんが慌てて「これでしょ?」みたいなことを言ってきました。店頭を指差して「あれだと思っていたんだけど」と英語で言った所、おじさんはメニューを見せながらこれが「タルトタタン」だと主張してました。メニューをよく見ると、『ホニャララ「タルトタタン」』と書いてあります。たしかにリンゴという単語pommesはどこにも書いていませんが、タルトタタンと書いてあるからにはリンゴだと思い込んだKapiが甘かったです。どうやらホニャララの単語は「ザクロ」だったようです。まぁ、メニューを指差して注文したのは自分なので仕方がないですね。でも、このザクロタルトタタン、結果オーライですんごくおいしかったです。


そんなこんなで、今回もりんごのタルトタタンには出会えずじまい。。。次回に持ち越しです。


最終日、荷物を預かってもらったままホテルをチェックアウトし、最後の観光へ。

ルーブル美術館。



長蛇の列を横目にサッと入館。ミュージアムパスの真価発揮です。観たい絵があるエリアだけ狙い撃ち。


そして、パリ最後のランチへ。今回、唯一事前に調べていたお店へ。たまたま見つけたパリ旅行者ブログでおすすめされていたレストランです。





オードブル:ナスのグラタン。


メイン:牛肉の串刺し?


お店の雰囲気(庶民的)も味もスタッフも良くて、値段もリーズナブルだし、また行きたいお店となりました。


帰りの飛行機の時間があるので、ランチ後はすぐに荷物をとってシャルルドゴール空港へ向かい、今回のパリ週末旅行終了です。



シャルルドゴールにて。


パリはやっぱり楽しいです。街を歩くだけで楽しいし、買物もできるし、(フランス語に惑わされても)食べ物がおいしいし。いつも「まだ帰りたくない」と思える街ってそうそうないです。いつになるか全くの未定ですが、次のパリ行きがまた楽しみです。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み:ヨーロッパアルプス その7

2011-09-12 21:56:42 | 旅行

7/16.

今回の旅行も終わりが近づいてきました。昨晩インスブルックへ戻って来た我々、3000m級の山々ばかりを見てきて満足したおかげで、周囲の2000m級の山へはあまり魅力を感じず、この日はのんびりとすることに。

行き先に選んだのは動物園。

実は、なにげに世界の動物園フリークでもあります。

山の中腹にあるアルプス動物園。



アルプスで見られる動物が数多くいました。


イタリアでハイキングしているときに見られるかと期待していたアルプスマーモット。巣穴はいっぱいあれど、姿は見えず残念と思っていたので、ここで見られて一応よかった。




アルプスには関係ない動物もいました。


気持ち良さげに泥んこの中でお休み中のブーさん。



すんごい立派なニワトリさん。


向いの丘にはオリンピックのジャンプ台。



ひととおり動物園で遊んだ後、駅まで戻り、夕方の列車でミュンヘンへ移動しました。





ご飯を食べに街中を散歩。Kapiは南ドイツに来るのは初めて。南ドイツの代名詞とも言えるバイエルン州の州都ということで、いつも見慣れている北ドイツの人々と何か違いがあるかを観察しようと密かに思っていたのですが。。。


観光客が非常に多い!特にラテン系が多い!というわけで、南ドイツらしいドイツ人を見つける方が難しく、あえなく観察断念。やっぱり大都市ではダメですね。田舎にいかないと。


南ドイツの料理を求めて散策するも、どこもかしこもお店は大混み。



お店探しに疲れたので、この際、はずれはないだろうということで市庁舎のレストランRatskeller(ラーツケラー)に入る事に。




南ドイツと言えば、白ソーセージ!



ま、可もなく不可もなくな感じで、おいしくいただきました。


白ソーセージと言えば、以前家で食べたときに、「皮を剥いて中身だけを食べる」ということを全く知らず、皮まで全部食べちゃったことがありました。本場のソーセージはどうなっているのか、ちゃんと剥きやすくなっているのかな、なんて実はちょっと気になっていたのです。


結論から言うと「本場の白ソーセージの皮は固くて、誰が見てもこれは食べるものではないとはっきりわかる」ということが明らかになりました。しかも、指でツルンと剥けます。


スーパーで売っている白ソーセージの皮は(たぶん)食べてもいい皮だったのだと安心しました。



夜遅い時間でも観光客でにぎわっている新市庁舎前。



翌日の飛行機でミュンスターへ戻り、今回の1週間にわたる夏休み旅行、完結です。


久しぶりに山をたくさん見られて満足でした。でも、終わってみれば正直100%満足だったわけではありませんでした。

今回の旅行では3000m級の山に5つは登りましたが、そのすべてにおいてリフトで簡単に頂上まで行けちゃいました。イタリアでのハイキングも楽なコースだったので、気持ちがよかったけれど、どこか刺激が少ないというのが本心。もっともっと歩きたかったです。


この分じゃ、来年の夏も山行きか??

コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み:ヨーロッパアルプス その6

2011-09-07 19:11:10 | 旅行
7/15.

居心地のよかった宿とも今日でお別れ。
チェックアウト後に向かったのは宿近くのこちら。



ここ数日の経験から「山は午前中に登るべし」ということで、この日もケーブルカーで山頂へ。ここのケーブルカーは大きくて、一気に20人くらい入れるものでした。

あっという間に山頂到着。気持ちがいいです。



すぐわきには氷河。



氷河の末端。



ここの氷河は雪原と呼べる程の大きなものなので、夏でもスキーが楽しめるようです。
我々も氷河の上に降り立ってみました。


端っこから恐る恐る下を覗き込むRota。



徐々に山頂の天候が悪くなる中、こんなものを作って記念撮影。

Kapi作:山頂のSnow man



周囲が真っ白になってきたので、再びケーブルカーで下山。



ケーブルカー乗り換え地点で途中下車すると、大砲発見!



どうやら、この山、第一次世界大戦前にオーストリアとの戦いが起こった際、イタリア側の要塞として使われていたようです。



さっそく見に行ってみることにしました。

こんな洞窟がいくつもあります。

特にこの洞窟は奥行きが広く、窓もないため本当に真っ暗で足下も見えません。しかも、あちこちに水たまりがあるし、木材片やら大きめの岩やらがころがってるし、ところどころには氷が残っていてすり足で前進しなくちゃいけないし。。。ところどころでカメラのフラッシュをたいて、足下確認、方向確認したKapiであります。


鉄砲用の窓。



オーストリア軍が攻めて来たであろう方角の景色。



急斜面なうえに氷が残っている所を必死に登るRota。



外側の斜面はこんな感じ。手すり用のロープを使わないと本当に転がり落ちてしまうようなところです。



岩に打ち付けてあるデッカイ釘のようなものを足場にして、ほんの少しだけロッククライマーの気分を味わうと、そこには大人が7人くらい立てるだけのスペースしかない要塞のてっぺんにたどり着きました。我々が着いたときには、ご夫妻が一組立ったまま休憩中で(座れるようなスペースがないのです)、我々のすぐ後から一人のおじさんが登ってきました。


せっかくなので、ご夫妻の旦那さんに写真を撮ってもらおうとカメラを手渡し、二人が並べるスペースがあるところにぴょんと飛び降りた瞬間、それを隣で見ていた奥様が「ぎゃーっ」とものすごい形相で叫んだので二人して目がテンになりました。

どうやら、奥様のところからは岩の影に隠れて見えていないスペースにジャンプしたため、奥様からするとてっぺんから飛び降りたように思えたようです。

まさか、人がいる目の前で山のてっぺんからそんなバカなことはいたしません(^^;)

もう一人のおじさんからは「人は見えずとも写真は残る」との名言をいただきました。

だんだんと天気が悪くなってくる感じだったので、晴れているうちに要塞を降りなければ、と早々に下山開始。

要塞からケーブルカー乗り場を望む。



気軽に「要塞見に行ってみよう」なんて思っていたのが、こんなにもハードな岩登りになるとは思っておらず、無事下山できてなによりでした。


その後は、この山を反対側から見てみようということで車で移動。


麓では綺麗なエメラルドグリーン色の湖(ダム湖)が見られました。


そしてこの近くでまたもや面白いゴンドラを発見!

籠ゴンドラです。これも先日のカプセルタイプと同様、古いタイプのため助走飛び乗り式のものでした。

このゴンドラに乗ると大氷河の上に出られるとのこと。ゴンドラには非常に惹かれましたが、天気が悪くなってきて、山の中腹まで雲で覆われていたので今回はパス。


さてさて、いよいよイタリアを去る時間となりました。オーストリアはインスブルックへ戻るべく、比較的楽な(山越えが少ない)ルートでドライブ開始!


途中、ものすごい雷雨に遭遇。雨宿りも兼ねてサービスエリアでごはん休憩。



夕暮れ(午後8時頃)のインスブルックの山並み。



午後9時にインスブルック空港でレンタカーを返却し、タクシーでホテルへ。

今日も充実した一日となりました。


注:帰って来てから要塞のことを調べたところ、現在でも氷河の中から当時の兵士や彼らの遺留品が見つかることがあるそうです。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み:ヨーロッパアルプス その5

2011-08-29 21:35:07 | 旅行
7/14.



天気はまあまあ。本日のメニューは、まず山を越えてドロミテにあるミズリーナ湖へ。



インターネットで見たミズリーナ湖の写真に一目惚れし、ここを訪れることにしたのですが、ピーカンのお天気とまではいかなかったためか、思った程の景観は見れませんでした。日本の旅行ツアーでも有名なようで、近くのお土産物屋の人がたどたどしい日本語で商品宣伝をしてきました。


今日は二人とものんびりしたい気分だったので、湖の周りをゆっくりお散歩。途中、おやつに青リンゴをかじる。




その後、本来は映画007に出て来たMt. Tofana 3244m に行きたかったのですが、山頂は厚い雲におおわれて全く見えず、これでは上に行っても意味がないので諦めました。

そのかわりに山頂が見えている山に登ろうということで、たまたま通りかかった Mt. Cristallo 3221mへ。ここで大当たりのおもしろい体験ができるとは二人とも知らず。。。

まずは4人乗りのリフトに乗って山の中腹へ。その後、乗り換えたゴンドラがコレ。



なんと、一人用のゴンドラ!とってもかわいらしいカプセルタイプ。

このゴンドラ、乗るときにはゴンドラに向かって走って乗り込むのです。例えるなら、大縄跳びに走って入り込むのと同じような感覚。こんなゴンドラ見たことないし、走らなきゃいけないし、入り口は狭いし....で、二人ともテンションUP!

少々緊張しつつも、まずはKapiが乗り込み成功!後ろを振り返り、Rotaが無事乗り込むのを確認し、ホッとしたとたん、急にゴンドラが完全ストップ。どうしたんだろうと乗り場を見下ろしてみたものの、何もわかりません。ま、すぐに動き出すだろうと思い、窓から写真を撮ったりしましたが、待てども待てども動きません。結局、なんのアナウンスもないまま、待つこと約15分。ようやく再開しました。空中ちゅうぶらりん状態での15分は結構長かったです。



富士山の須走りのように山肌を駆け下りる人々。膝が悪くなりそうなくらい急な傾斜です。

このゴンドラ、思った以上に山頂までの距離が長く、一体どこまで上がっていくんだと思うくらい。

ようやく山頂が見えてきました。



山頂の降り場まで来て「あぁ、ようやく着いた~」と思いきや、小屋の中にいる係のおじさんが私に気がついていないではないですか!このゴンドラ、外からしかドアが開かないようになっているので、自分一人では降りられません。窓を叩いて「おじさん!気がついてくれー!ここのままじゃ、また下まで降りちゃうじゃないかー!!」とアピール。本人的には、かなり必死でした。ゴンドラが方向転換でターンする所を過ぎた頃、ようやくおじさんが気がついて、ちょっと急ぎ足くらいの速度で近づいて来てくれました。

ゴンドラから飛び降りて無事山頂到着。このゴンドラはたまにしか人が乗っていないので、係の人も気を抜いていたのでしょう。

Rotaも無事到着。



上の写真、自分が降りてすぐにカメラを構えて撮ったのですが、Rotaとしては降りたときにKapiの姿が見えずどこに行ったのかと思っていたら、わざわざ降り場の反対側まで行って写真を撮っていたのかと思ったそうです。「違うわい!必死のアピールで降りられた場所がこんな所だったの!」とおじさんに対する不満がおさまらないKapiでした。


そんなアドベンチャー(?)を体験した後の山頂からの景色。


こんなに岩だらけの景色が広がっているとは思っていなかったので驚きました。少しだけグランドキャニオンを彷彿とさせるような景観でした。


崖っぷちの山小屋@3000m。



この山はどうやらロッククライミングで知られているようです。



山頂にいる間に、天気がだんだんとくずれてきました。雲が多くなり、気温もかなり下がってきました。体が冷えたので山小屋でココアを飲みながら休憩している間に、辺り一面が雲におおわれ雨が降り出しました。そんな中、ザイルやカラビナを体にいっぱいつけたロッククライマー達が続々と山小屋に戻ってきます。みんなびしょぬれです。この山小屋、なんと2階が宿泊部屋になっているようで、本当の意味での山小屋でした。


そろそろ下山しようかとゴンドラ乗り場に向かおうと外に出た所、数m手前までしか見えないような霧。足下に気をつけながらゴンドラ乗り場までいったところ、天候が悪くてストップしてました。。。どうやらしばらく動きそうにないので、再び山小屋まで上りました。山小屋は下山したい人であふれていて、みんな手持ち無沙汰なご様子。結局45分ほど、山小屋で足止めをくらいました。

まだまだ天気は悪かったのですが、ようやくゴンドラが動き始め、再びゴンドラに文字通り飛び乗りました。



この時点で午後3時。おなかが空いていたので、ゴンドラ内でお昼のサンドイッチをパクリ。宿の人に頼んだランチパックです。



途中、山頂に向かうゴンドラには誰も乗っていなかったので、どうやら下山専用でゴンドラを動かしたようです。ゴンドラを降りた後、山頂に行きたいのに断られて不満顔のおじさんを見かけました。


何はともあれ、予想外のいろいろなハプニングを楽しむことができ、二人とも満足。

その後、コルティナダンペッツォを少し散策し、宿へ戻りました。



そして、楽しみな晩ご飯~。

一皿目はバジルソースのパスタ。


二皿目はポーク。



そしてデザートはティラミス。



今夜もめちゃうまの夕食でした。

まわりのテーブルに着いている他の宿泊者さん達もおなじみの顔ぶれで、みなさん1週間ほど滞在している模様。隣のテーブルは30後半か40代くらいの男性が一人で、夕食時にはいつも手帳サイズのメモ帳を2冊持って来て、それを眺めながら食事をしていました。その様子から「ジャーナリストとか詩人じゃない?」と見ず知らずの彼の職業を予想して遊ぶ我々。

食後、この男性が話しかけてきました。オランダ人で自転車競技に参加した後、1週間ここでのんびりしていて、翌週には友達が訪れてくるとのこと。気になる職業は環境経済関連とのこと。なんとRotaの仕事内容と少しだけ関わりがあるようなお仕事をされていました。温暖化のことや、ユーロ統一についてのヨーロッパ人としての見解などについて、しばらくお話しました。こういう交流があるのも小さい宿ならではですね。


とっても名残惜しいですが、ここの宿とも今夜でお別れ。明日は再びオーストリアへ。
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏休み:ヨーロッパアルプス その4

2011-08-25 18:52:26 | 旅行

7/13

楽しかった&おいしかったオーバーグルグルに名残惜しさを感じつつ、この日はすぐにイタリアへのドライブに出発。

グルグル地方、さようなら~。



ドライブルートは峠越え。



ヘアピンカーブの連続!


山と緑の牧草の間に続く葛折りの道路をひたすら走ります。峠のてっぺんに近づくとどんどん霧が濃くなってきました。

峠を少し過ぎたあたりでイ~タリア~!


山を下りると、そこにはのどかな田舎風景が。


オースリアに比べ、なんだか空気や光が明るくなった気がします(たぶん気のせい)。

さらに進むと、見えてきました!イタリアアルプス!



オーストリアともスイスとも違う「岩山脈」がイタリアアルプスの特徴というのは今回の旅行で初めて知りました。



高さのスイスアルプス、美しさのオーストリアアルプス、迫力のイタリアアルプスといった感じでしょうか。


途中、こんな狭い崖っぷちの道路でバスと遭遇。


かわいい牛さんにも遭遇。


午後、本日最初の目的地コルティナダンペッツォで遅いランチ。



コルティナダンペッツォといえば、Rotaの大好きなジェームズボンドの映画007のロケ地。これがここに来た理由です。超リゾート地で知られていて、4つ星、5つ星のホテルばかり。高級ブランドのお店がたくさんあって、庶民の我々は通りでキョロキョロするだけ。映画で写っていた場所を探しながら歩いたのですが、ココかな~と思う場所もありましたが、いまいちよくわかりませんでした。



ひととおりリゾート地の雰囲気を味わったところで、本日の宿へ。本当はコルティナダンペッツォかその周辺に泊まりたかったのですが、値段が高くてとてもじゃないけれど泊まれません。そこで、車で1時間近く行った山奥にあるペンション風ホテルに宿泊。それでもいつも泊まるようなホテルよりも値段高めです。コルティナがどんだけリゾート地なのかがよくわかりました。。。

今日のお宿はココ。


こんな感じ。とってもステキなホテル。


お部屋はこんな感じ。



軽いランチしか食べていなかったし、ホテル周辺には例によってお店がないので、このホテルのレストランで夕食を食べることに。もうおなかペコペコです。

まずはビール。


1st dishはRotaがスープ、Kapiはパスタ。


2nd dishはRotaがポーク、Kapiはシュニッツェル。付け合わせの夏野菜ソースが絶品。



どれもこれも、もう予想以上の高得点のおいしさでびっくりしました。さすがイタリア!Viva, Italia!!

宿のおばちゃんもイタリア訛りの英語で一生懸命メニューの説明をしてくれ、とても感じがいいです。

最後はもちろんデザート。

イチゴのコンフィ。めちゃうまの生クリームとの相性が抜群。


ボリュームたっぷりのバナナスプリット。



もう本当においしくて、食べ終わった直後から「明日のメニューは何だろなー」と早速翌日のごはんを楽しみにしたKapiであります。

立地は山奥でどこに行くにも遠いけれど、本当にいい宿をみつけました。今回もいい宿ハンターとして活躍した自分にGood job!! そして長距離&山道ドライブをこなしたRotaもGood Job!!


後日談:家に帰ってから、007の映画でコルティナダンペッツォを復習をしたところ、ピザを食べたお店(ちょうどピザを食べたテーブルのあたり)とその周辺が写っていて、ちょっと嬉しかったです。

コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする