暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2022年12月26日 | 古民家
 四つん這いで這い上がる険しい山の姿に・・・遠くから眺める姿で良かっただろうとため息一つ・・・。
連なる美しさを・・・対岸から目を細める姿に、雪化粧はユラリと・・・
蜃気楼か幻ほどに浮かび上がりはするけれど・・・
生きる糧の厳しさは・・・近くにいなければ受け止められない暮らしの中にある・・・。

震えながら木々の伐採は始まり・・・山の管理は厳しさを運んで来る・・・。
水の吸い上げが少ない、僅かな成長の時・・・命は次へと渡され・・・
いくつもの手を渡り・・・原木の取引から製材・乾燥へと進んで運ばれて行きます・・・。
伐採後の山で葉枯らしを行うのか・・・製材後、井桁に積まれ自然乾燥されるのか・・・。
同じ山の生まれでも・・・育ちが違えば個性は生まれ、暮らしが変われば成長する姿カタチも変化して行く・・・。

住い造りをどこから始めるのか・・・?
誰もが譲らないお手軽な場所からでは・・・成長の先は細くなり・・・
何にでもなれる場所から始まれば・・・成長の先は無限に広がって・・・
住い造りや・・・暮らしに細かな枝葉が生まれる・・・。
山から始まる住まい造り・・・幻では無いと思います。
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音楽

2022年12月25日 | 古民家
 音が運んで来るのは懐かしさも・・・楽しさも、悲しい音も運んで来てしまい・・・
どこかの誰かには勇気を手にする音でも・・・目の前の誰かには、顔を伏せるほどの悲しみに聞こえるけれど・・・
言葉以上に力を持つ音の響きに・・・連なる音の楽しみを受け取ってもらえる様に、音楽があるとするなら・・・
悲しみからすがる時に、音楽は必要なのかも知れない・・・。

無音の世界に耐えられなくなると・・・聞こえてほしいのは雑多な音ばかりで・・・
歩く靴音・・・井戸端会議のつぶやきに、自転車やバイクが行き交う音・・・
暮らしに必要な音のオーケストラは・・・誰もが心地よいとは思えないけれど・・・
コチコチと不規則に触る耳音が・・・暮らしの豊かさを教えてくれる・・・。

限りある日々の中に・・・永遠を感じるほど毎日が頼りなく・・・
どこまで歩いているのか解らなくなるけれど・・・
振りむけば暮らしが後をついて来て・・・幼い目が背中を追いかければ・・・
自分が何かにすがろうと・・・もがいて見たりもする・・・。
ただ暮らすだけの難しさと、思い悩んでみても・・・自然と歩く住まい方に、たいして大きな変化も無く・・・
教室のつまらない授業や汗くさい友達とのやり取りが、いつまでも続くと思っていた永遠の時間とは違う・・・
無意味な音を奏で続ける・・・そんな永遠に意味があるような気がする。
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ちぐはぐ

2022年12月24日 | 古民家
 心置きなく手足を弾ませ・・・イ草の香りと木の香りを混ぜながら・・・
縁側に・・・三和土・・・畳の暮らしは・・・
見たことの無い誰もが・・・懐かしく思い描く場所になる・・・。
絵本やTV・・・どこかで日本の原風景を掻い摘んで・・・
経験も無いのに懐かしいと・・・ちぐはぐな言葉が生まれるくらい、日本の文化になっているんだと思う・・・。

大掃除や煤払い・・・一年の労をねぎらうのは人だけでなく・・・
お世話になった道具や乗り物、自然にも感謝を言葉にするなら・・・
住いの感謝はずいぶんおざなりで・・・手間いらずの暮らしが沁みついて・・・
大掃除のいつもの・・・障子や襖の張り変え、畳の虫干し、床板の水拭きの景色は・・・
言葉でしか見ることの無い、歴史になってしまったのかも・・・。

なくてはならない・・・忘れてしまってはいけない、時の流れの隅っこに・・・
当たり前だった暮らしは薄くなるけれど・・・どこかの誰かがつまづいて拾い上げて見ると・・・
どこか懐かしい場所がまた生まれて行く・・・。
年のお終いの暮らしの住まい方を・・・思い出すにはチグハグすぎるのかも知れない。






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おしとやか

2022年12月23日 | 古民家
 おしとやか・・・控えめ・・・奥ゆかしいなどと、一歩引いた言葉が生まれるのは・・・
日本の伝統的な暮らしから生まれる文化なんだと思う・・・。
実は、図々しい・・・あけすけ・・・だらしないなどと、豊かとは言えない言葉もたくさん生まれているのは・・・
雑多な暮らしが大半で、野蛮な文化だった頃もあったと、言えるのかも知れない・・・。

繊細な手仕事は・・・住まいに食に、幅広い文化が残されて・・・
たかが木を継ぐ加工の種類は数知れず・・・
下処理から盛りまでの流れに・・・食の芸術を見るような気もする・・・。
多くは質素な食生活の暮らしが続いていても・・・細い綱渡りの暮らしに豊かな心は宿っていたのかも・・・。

ヒヤリと薫風が、鼻を揺らせば・・・節目に頂く恵みに一喜一憂して・・・
他人事の暮らしと今の暮らしを重ねながら・・・思いついた出来事に明日を重ねて見ると・・・
僅かながらに変わる季節の日々に・・・気付いて感じて、その仕草と暮らしを暖めて見ると・・・
野蛮な部分も・・・おしとやかな部分もガタガタと泣きながら、ただそこに暮らしが生まれてる。


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過去

2022年12月22日 | 古民家
 過去を手直しする事はかなわなくても・・・過去を覗き見る事は出来て・・・
何度もなんども・・・同じような出来事は繰り返しているのに・・・
未来が見通せなくなるのは・・・クルリと世代が入れ替わってしまい・・・
覗き見た過去さえも忘れてしまうからなのだろか・・・。

藁やもみ殻・・・自然の営みの中では大切な資源も・・・
暮らしが変わるとゴミになってしまい・・・お金を払って処分するようになってしまう・・・。
捨てる所が無いのが当たり前の生活・・・誰もがうらやむ快適な暮らしに大きな力は必要で・・・
多くの人が満足する暮らしに、たくさんの力は無くてはならない縛りになってしまう・・・。

大きな自然の力の中では・・・たくさんの努力とほどほどの力で暮らしていて・・・
理不尽や苦労はいくつもあるけれど・・・過去を覗き見る時間も惜しいくらい・・・
毎日の忙しさに・・・未来をいくつも数える暮らしになっているような気がする・・・。
過去に繋がりを持ちながら・・・未来に受け渡すと・・・
ずっと穏やかで、肩肘の張らない暮らしは続くのかも知れない。

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