暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

2019年02月23日 | 古民家

 気分が良いと鼻歌が自然と出てきます・・・。

元気が無いとき・・・勇気付けられる歌があります・・・。

悲しいとき・・・悲し気持ちに共感して寄り添ってくれる歌があります・・・。

厳しくて、辛い作業をしているとき・・・皆で辛さを乗り越える力が涌く歌があります・・・。

人はどんな時にも歌を求めて・・・歌を歌い・・・歌に酔いしれ・・・歌に助けられています・・・。

童話や民話には・・・その地域で暮らす人達の文化が色濃く残っています・・・。

唄にも同じくらい・・・人々が生活の中で思う気持ちや・・・日々の生活・・・何気ない考え方が詰まっています・・・・。

遊びの中で生まれた唄もあれば・・・・仕事との中から生まれた唄もあって・・・

大工さんは「木遣り」・・・酒蔵さんは「酒造り唄」・・・祝儀の席では「祝い唄」・・・・

誰かが経験した事・・・・自分が出会った事・・・体験した事を言葉に変えて唄が出来ると思えば・・・

人の人生の数だけ・・・唄が生まれ・・・それに思いを寄せる人も数多くいます・・・

体を酷使して・・・生活を耐えしのぐ唄は、昔ほど生まれ無くなったとは思いますが・・・

この所・・・・以前は無かった、大きな悲しみを背負う事件は多く・・・

辛さを和らげられる・・・元気を与えてもらえる唄が必要な気がします・・・。

昔話をする時・・・失敗した事・・・辛かった事の方が・・後で笑い話になるなんて言われます・・・。

本当に辛いとき・・・・人は笑いを求める事もあるそうです・・・。(あくまでも一例です・・・。)

皆さんは・・・自分の人生で・・・寄り添ってくれる「唄」はあるでしょうか・・・?

 

 

 

 

 

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命を守る

2019年02月22日 | 古民家

 人は安らぎを求める動物なのか・・・?それとも、刺激を求める動物なのか・・・・?

狩猟のみで生きるとは・・・野性の動物が・・・毎日生死の狭間で暮らすようなもので・・・

農耕は・・・多くの人が・・・比較的安定した生活が守れる暮らしです・・・。

人口が増えてきたのは・・・産業や医療の発達もありますが・・・安定した食料供給があったからだと言われます・・・。

生死を意識し始めるのは何歳位からでしょうか・・・?

若いうちは怖いものを知らない・・・・言葉のあやかもしれませんが・・・

自分の死を意識しないからこそ・・・若さゆえ、それなりのムチャが出来るのと言う考え方があります・・・。

歳を重ねても同じような行動が出来る人は・・・訓練をして・・・何度も同じ動きを繰り返して・・・

少しの無理や無謀とも思われる行動を取れる精神を養う・・・積み重ねや経験があって出来るのだと思います・・・。

機械や道具が乏しかった頃の農業・・・化学肥料なども無ければ・・・すべて試行錯誤・・・

祖先より受け継がれたやり方を積み重ねながら・・・より多くの実を付ける稲穂を作るには、どのような工夫が出来るか・・・

水なのか・・・?時期なのか・・・?土の違いなのか・・・?

先人達がたまたま見付けたやり方だったり・・・たまたま育ちが良かった稲穂を増やして・・・

冷害にも強い稲が各地に広がっていった例もあるそうです・・・。

狩猟は・・・一発勝負・・・農耕は小さな事からコツコツと・・・継続は力のタイプ・・・

それでも・・・自然が相手なのは変わらず・・・毎年の収穫は神様からの贈り物・・・

だから・・・各地で豊作を願うお祭りや・・・奇祭は数多く・・・・

無病息災・子宝と合わせて・・・多くの人の願いだったのだと思います・・・。

時代が変わっても・・・健康・・・安産の願いは多く(子宝のお願いは少ないのか、望まない考え方も増えてきています・・・)

合格祈願も多いですが・・・・・・豊作を願う地域は少なくなっているように思うのは自分だけでしょうか・・・?

システム的に農作物を作る方が多いのか・・・産業的に飼育をして生産のような考え方なのか・・・?

改良して・・・工夫して、他とは違う作り方をしている農家さんもいらっしゃいますが・・・

命を守り・育てる・・・農業・・・畜産本来の・・・多くの人を守る考え方では無くなってきているように想います。

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2019年02月21日 | 古民家

 蔵の窓に使われている格子・・・太くて立派な格子・・・

壁から飛び出している折れ釘・・・・独特の意匠で目を引きます・・・。

板の間の床材を止めている角釘(和釘)・・・存在感ある形と頑丈な感じを受けます・・・。

鋼とは・・・鉄に、その他の金属を混ぜ合わせ・・・用途に合わせて性質の違う金属を生み出す事です・・・。

例えば・・・炭素を入れると硬くなり・・・刀やバネなどに向く特性になります・・・。

刀で言えば・・・玉鋼(タマハガネ)・・・・これが無いと本当に良い日本刀は造れないと言われていて・・・

その玉鋼は・・たたら製鉄の技術が無いと造れないそうです・・・。

簡単にその訳を言えば・・・何度も熱して叩いて折り返して・・・過酷な繰り返し作業をするのに耐えられる鋼は・・・

鋼に混ぜられている炭素の微妙な量と・・・鉄の中に炭素が曖昧なバランスで混ざり合っている状態の玉鋼がベストなのだそうです・・・。

機械や・・・計算で、綺麗に混ざりあっていたり・・・数字通りの配合で造られた優等生の玉鋼では・・・

過酷な刀造りには向かず・・・少しやさぐれた感じがの方が元気に育つのでしょうか・・・?(個人的な感想が入っています。)

これからは機械やAIに頼る部分もたくさん出てくると思いますし・・・

その方が、事故や失敗が減る事の方が多くなるかも知れません・・・。

車の事故の大きな原因は・・・・人の判断ミス・・・一時的な感情による人的な行為などです・・・。

自動運転が安全かどうかなど・・・議論されますが・・・すべて機械化されると・・・

逆に交通事故は劇的に減るのかもしれません・・・。

でも・・・曖昧な部分・・・感覚でしか表現出来ない・・・説明が出来ない世界は必要です・・・。

それは・・・玉鋼であったり・・・人が安らぎを感じる環境や空間だったりするのだと想います。

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自然石

2019年02月20日 | 古民家

 木の文化と言われる日本の建築・・・ヨーロッパなどは石の文化がイメージとしてありますが・・・

日本にも、石の文化として・・・城壁としての石積み・・・(以前少しお話しましたね・・)

木の柱を土に直接立てた掘立て柱の造りから・・・

自然石の上に柱を乗せるようになった石場立てで使われる・・・基礎としての石・・・。

最近では少なくなっているようですが・・・墓石も立派な石文化の一つです・・・。

庭園に使われる大きな石・・・枯山水などは・・・水を使わず・・・山や川・・・滝などを表すのに・・・

石の形状や・・質感・・・色など・・・自然石を上手く使っています・・・。

大谷石は加工がしやすく・・・独特の色と表情があり・・耐火にすぐれていたので・・・一時期大量に使用されました・・・。

外部で使われた場合・・・風化して、地震や経年変化でもろく崩れやすい為に・・土留めやブロックの基礎に使われてたところでは・・・

改修の必要に迫られています・・・。(内装では今でもアクセントで使われていますね。)

鎌倉石(凝灰質砂岩)・・伊豆石(安山岩系と凝灰岩系がるようです)も比較的加工がしやすいのですが・・・風化しやす欠点もあります・・。

今は採掘されていない鎌倉石・・・ダイアモンドと言われるくらい貴重なようです・・・。

日本の家は・・・木と紙と土と石から造り上げられて来たと思います・・・。(茅などの植物も使いますね。)

以前お話したように・・・・海外では・・・障子や襖・畳を日本文化を特徴的に表すモノとして・・・

日本の家は、木と紙で出来ていると言われます・・・。

住まいを支える重要な役割で、基礎となる石・・・・日本各地で取れる性質を生かして造り上げられる石の文化・・・

コンクリートは風雨にさらされれば・・・風化し、40年も過ぎれば・・・建て直しになる運命です・・・。

海や川など・・・自然の力で、角ばったり丸くなったり・・・硬い石も自然の力にはかないませんが・・・

100年・・・200年と、社寺仏閣のような大きな建物を支える力があります・・・。

石の文化の国で・・・あのサグラダファミリアでさえ・・・鉄筋コンクリートで構造部分は作られてしまいました・・・。

世代を越えて住み継がれる住まいとは・・・・・大事な部分を支える力を持っている素材を・・コンクリートや・・・

集成の木材では無く・・・自然の力で育ち、造り上げられてきた素材を使った住まいだと想います。

 

 

 

 

 

 

 

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知らない世界

2019年02月19日 | 古民家

 茶道の世界・・・・自分から、とても縁遠い世界かと思っていました・・・。

商売柄・・・たまにお話しする機会はあっても・・・千利休・・・表・裏千家・・・

言葉だけで・・・そんなに深くは踏み込んで行く事もありませんでしたが・・・

おもてなしの中に、少しのルールは合っても・・・窮屈で楽しくないお茶会であれば・・・

文化として残る事は無かったと思うと・・・実は・・・もっと気楽に、簡単に楽しめる世界なのでは・・・?

そんな風に思いました・・・。

伝統があって・・・日本の誇れる文化なので、いろんな考えの方がいらっしゃると思いますが・・・

作法は後から付いてくるもの・・・まずは服装も関係なく・・・作法もほどほどで・・・まずは体験してみてください・・・。

そんなお声を掛けて頂く機会がありました・・・。

やさしい言葉に甘えて・・・勝手な解釈をすると・・・

無駄を省く・・・限りなく簡素にする・・・その中で・・・季節や空間造り・・・五感が研ぎ澄まされるような演出を・・・

さりげなく・・・大きく主張するのでも無く・・・・・・心で感じて頂けるおもてなし・・・・

作法や規則は迎える側に厳しいもので・・・節度さえわきまえていれば・・・お呼ばれする側に縛りは無いほうが良いのでは・・・

と・・・そんな風にも思います・・・。

まだまだ知らない事の多い世界ですが・・・人の欲望に際限は無く・・・新しい事・・・知らない事・・・

次々と新しい事は求められています・・・。

住宅の世界も・・・設備に求められる快適設備・・・家電製品の便利機能・・・工夫された間取り・・・

目を引くインテリア・・・求め続ける事・・・それこそ際限の無い迷路に入っているように思います・・・。

各家庭に合った暮らしは提案しても・・・いかにシンプルに仕上げるか・・・それがとても大切で・・・

その中に・・・考えられて工夫された造りが見え隠れする・・・・主張する事の無い造り・・・・・・

それが日本の誇れる・・・伝統の技術で・・・伝統文化なのだと想います。

 

 

 

 

 

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