暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

足下

2019年10月18日 | 古民家

 靴を脱いでの生活・・・・日本だけの習慣では無いようですが・・・

世界的にも珍しく・・・中国やインドなどから入ってきた文化でも無く・・・高温多湿の地域柄や・・・

住まいの構造が、時代と共に変化して来た、独自の生活様式にも関係があるようです・・・。

下駄や雪駄・・・草履に足袋・・・・西洋から靴の文化が入って来るまで・・・

足下の環境は・・・高温多湿の気候に合った、簡素な履物が多くて・・・・

多くの人は素足で草履や下駄を履いて・・・足袋を履く人は武士や裕福な商人でした・・・。

職人が履く地下足袋・・・脱ぎ履きが少し面倒ですが・・・

履いてみると・・・足元が軽くなり・・・橋の欄干でも、高層ビルの鉄骨梁の上でも・・・

どんな所でもヒョイヒョイと歩けるような身軽さを手に入れられます・・・。

と・・・それは大げさですが・・・それほど足にしっくり来て、作業するにはもってこいの履きものです・・・。

古くからある履きものですが・・・底にゴムが付き出したのは明治に入ってからのようで・・・

紐で編み上げるタイプから・・・コハゼと言う金具を使ったタイプなど・・・

今ではファスナーやマジックテープまでありますが・・・個人的には、昔ながらのコハゼの地下足袋が・・・

何となく・・・足にはフィットしているように思えます・・・。

文化財になるような建物を後世に残すには・・・その当時の建物を残すだけでは無く・・・

当時の職人の技も同じように残さなければ・・・その先の修繕も・・・建て替えも出来ず・・・

ただ資料として残すのでは意味が無く・・・実物があるからこそ、リアルな感覚でいられる・・・

そんな風に思えば、職人の姿形・・・立振舞いまで真似てもいいような気もします・・・。

原爆ドームや奇跡の1本松(今では作りモノになってしまいましたが)・・・・

悲しい過去もそうですが・・・100年前の写真や・・・恐竜の化石など・・・

実際に実物が生きていた証拠がある事で・・・ワクワク感は高まります・・・。

自然と寄り添う暮らし・・・環境に負荷の少ない暮らし・・・・その中心に合った古民家の暮らし・・・

建物の軒をくぐり・・・土間に入る・・・式台に腰掛けたいがいの話は済んで・・・

積もる話でも無ければ上に上がる事もない・・・土間の生活はそんな場所でした・・・。

下駄や足袋・・・・あるドラマでも取り上げれ、少し興味を持つ人も増えたようですが・・・

地下足袋が恥ずかしければ・・・普段の足元に、足袋や下駄の生活など・・・

取り入れてみては、いかがでしょうか?

 

 

 

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