暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

花咲く

2021年03月25日 | 古民家
 木々が集まる森は・・・遠くから望めば、緑豊かな大きな山になって目に映りますが・・・
霧の向こうに墨を垂らしたみたいに・・・
遠くへ下がると、消えそうなくらい薄い山の影になり・・・それに少し濃い山の影が重なり・・・
水墨画を思い起こさせる山々もあります・・・。

芽吹きが広がる季節に・・・若々しく、か弱く薄い緑の蕾が枝先に突き出て・・・
愛想の無い深緑の風景に・・・新しい命が生まれようとしている・・・。
誰が植えたのか・・・・?鳥のいたずらなのか・・・?
ムリムリと木々の合間に枝葉を広げる桜の花の・・・悲し気な桜色は・・・
押し黙っていた山に灯かりを点けて廻る森の妖精の様で・・・。
遠い山間の景色を、やさしく彩ります・・・。

実りが少ない長い冬を過ぎれば・・・植物も動物も動き出し・・・
深い雪に閉ざされた場所ならなおさら・・・
春を望む人の顔で幸せになれる気がします・・・。
自然と共存する暮らしは・・・気まぐれな相手をどうにかしておだてながらの繰り返し・・・
時には襲い掛かって来る時もあるけれど・・・
先人からの教えを繋いで来た暮らしの中に・・・いろんな答えが重ねられています・・・。
首をかしげるような古民家の暮らしには、そんな知恵が残されています。


コメント
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