暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

文字と言葉

2019年11月05日 | 古民家

 人にも言葉が無い時代があり・・・動物と同じく、鳴き声で意思疎通をしていました・・・。

(お猿さんですね。)

言葉が生まれると、多くの表現も生まれて・・・身振り手振りと、鳴き声でしか伝わらず・・・

喧嘩しているかのような様子も・・・それらが意味する内容も・・・

正しく・・・豊富な表現で相手に伝わるようになりましたが・・・・

口伝えでは限界があり・・・時代が流れるほど少しづつその内容は歪み・・・・

それぞれの解釈のまま変化しながら、次の世代に渡されてしまいます・・・・。

文字の出現で・・・後世に正しく・・・比較的解り易く、その時代の出来事は伝わり・・・

数十年も数百年も・・・・数千年も前の出来事がそのまま伝わります・・・。

洞窟の壁に描かれた動物や人の絵から・・・絵のような文字になり・・・・

幾何学的な文字へと変化しながら・・・国ごと、独自の文字になっていきました・・・。

当時の生活を垣間見るには・・・人が書き残した日記・・・手紙から読み解き・・・

記録として残された書物を研究しますが・・・

争いが頻繁だった時代は・・・死人に口無しの部分もあるようで・・・

歪まされた記録が残され・・・・間違った歴史があるかもしれません・・・。

それでも・・・手紙などのやり取りが頻繁に行われていた時代があったからこそ・・・・

自分達は、その当時の暮らしを想像出来て・・・

史実が180°変わるよう場面にも立ち会えているのだと思います・・・。

お城などの軍事機密の内容は極秘で・・・・建築携わった職人は処分された・・・・

なんて話も聞きますが・・・今も残るお城の設計図・・・誰が隠し持っていたのでしょうか・・・?

庶民の家であれば・・・・今で言う設計図は、大工さんが板に描いた図面だけ・・・

それぞれの納まりは・・・各職人が体で覚えて来た技術と知識で住まい造りは進められ・・・・

棟梁が一切の指揮を取り・・・残こされるのは、その建物・・・・

言葉でも・・・文字でも無く・・・・次の世代に引き継がれるカタチに残る文化です・・・。

その造りを・・・・その納まりを見て・・・実物を修理しながら・・・・

先人の技術をお手本にして行きます・・・。

数千年も残る民家は少ないかもしれませんが・・・100年・・・300年は残る建物・・・・

職人の伝統技術も大切ですが・・・大切なのは、そこに暮らす人がいるからだと想います。

 

 

 

 

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