暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

土間・たたき(三和土)

2017年10月18日 | 古民家
 農家さんの家には必ず家の外に(敷地内)便所が独立でありました

元々便所は寝起きするところから離れたところにありました・・・何故なら

水洗トイレでは無いのでニオイを考えれば必然ですね・・・。

(自分はその年代ではありませんが、夜に用を足す時、外に行かなければならない事になります)

古民家のようなふるい住まいの便所は建物の一番奥・・・浴室と便所が渡り廊下で

少し離れた位置にありました。(理由は同じような事でしょう。)

農家さんの便所は、農作業の途中休憩で、地下足袋を脱いで家の中に入って用を足すのが

わずらわしいので外に便所を作っているのですね。

古民家には必ずある「土間」・「三和土」・・・


農作業で働いてもらう馬や牛と住まいが繋がっているのでその通路や境として・・・

夜の作業をする場所として・・・

竈(かまど)があって、そ下ごしらえの場所として・・・


当時の生活基盤には無くてはならない場所だったと思います。


最近の建物でも、タイルやコンクリート仕上げの土間にはなっていますが

自転車などの趣味の道具置き場・薪ストーブスペース・ダイニング・・・などとして土間を取り入れる

建物も見かけるようになりました。

「たたき」と言うだけに叩く!(敲き土/たたきつち)

土だけ敷いたのでは埃にもなるし、汚れもするので土を固める為に

赤土や砂利に消石灰とにがりを混ぜてつき固める事で硬化させるそうです。

3種類の材料を混ぜて造るので「三和土」と言うのだそうで。


適度な踏み心地と、適度な湿気、タイルやコンクリートには無い存在感があります。

贅沢ではあると思いますが、ここはひとつ・・・「三和土」生活いかがでしょうか?!
コメント
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