なんでもノート

デュッセルドルフより、
非日常的な日常の記録。

しょうゆ@デュッセル

2009年04月18日 | デュッセル生活
ボン(デュッセルから特急で45分位)在住の知人から、「デュッセルにはうすくち醤油が売っているか」という調査依頼を受けました。
その前になにそれ?と思ったのですが、うすくち(淡口)醤油とは、上方料理から発達した調理向きのしょうゆで、淡い色合いとおとなしい香りが特長、塩分は逆にこいくちしょうゆより2%ほど高いとのことです。詳しくはこちら

ふだんから和食を食べる機会が多くあるので、日本食材店にはあまり寄り付かないのですが、超近所なので興味深々で早速調査に行ってみました。

デュッセルには、通称日本通りとも呼ばれるインマーマン通りに、日本食材店(経営は韓国系)が2店あります。まずは小規模なT店から。普通に売ってますね・・・。


次にS店です。もしかして日本のスーパーより品ぞろえが豊富なのでは…。


外国語表記なのは現地生産(オランダ)のものです。一番右のSüß(=甘い,sweet)というのはもしや薄口でしょうか?


さすがデュッセル。輸入物は高いのですけれど、かなりのものが手に入り、在欧駐在員も買い出しにやってくる日本集積地です。
ちなみに土曜日のこの界隈は、歩くと知り合いの日本人に会ってしまう確率の高いと言われる危険地帯。そそと立ち去ろうとしましたが、やはり遭遇。友達でよかった。

テレビ事情

2009年04月14日 | デュッセル生活
夜なにげなくテレビをつけると、"2016 Olympic Games"の文字と東京の映像が!IOC評価委員が視察で来日したというニュースで、某都知事の出迎えの様子も映っています。それが?という感じですが、これは非常にレアなこと。

取り上げられていたのは、Euronewsというチャンネル。欧州圏の公共放送等が出資してできている欧州視点の国際ニュース局で、8カ国語で放送をしています。ドイツのテレビではドイツ語が圧倒的で、私が家で見られる英語放送は、主にこのEuronews、BBC、CNNの3つのみです。これらの国際ニュースでは日本関連のニュースは非常に少なく、日本て欧米では全く存在感ない極東の国なんだなあということを思い知らされます。逆に欧州内は当然ですが、アフリカやロシア、中東関連の話題は非常に多く、米国のプレゼンスも高く感じられます。

世界的にはどうでもよさそうなIOC委員来日のニュースがなぜ取り上げられていたのかよくわからないのですが。Yahooニュースではこんな感じでした(→日本語英語)。

インターナショナルニュースばかり見ていると、何とも言えず味気なく実感がなくて、全てのものは結局ローカルなものでできているんだ、などと当り前のことを思います。なにより身の回りで何が起きているのか、そして詳細な天気予報が知りたいので、時々はドイツの局を眺めています。

しかしすべてドイツ語。日本のような二カ国語放送もなし。ちなみに映画も徹底的に吹き替えで、景色がNYでも登場人物はドイツ語でしゃべる始末。英語でもよくわからないのにこれはもう、??の世界です。

救いなのはJSTVという日本語衛星放送局で、高いので当然入れていないのですが、実はNHKの国際放送部分だけはスクランブルが外れて見られるのです。ニュース番組のほか、日曜討論なんかも見られて、これは最近の私の日曜の楽しみになっております(!)。

ハンブルクへ(イースター旅4日目)

2009年04月13日 | 
今日はハンブルクの目玉、ドイツ最大の港町としての迫力を味わえるハンブルク港へ。写真の船に乗り込みます。約1時間の港湾見学。



始まってみると、多言語解説のはずが甲板で聞こえるライブ音声はドイツ語のみでかなり残念。しかしコンテナ船やドッグ施設などにぎりぎりまで近づき、本当に大迫力。以下はその一端です。



 

 





聖ミヒャエル教会の展望台へ。
 

市庁舎前でツアーの時間まで一休み。ヨーグルトチェリー味。


市庁舎の英語ツアーに参加。議会などをみているうちに研修モードになってしまいました。ハンブルグはドイツに3つある「都市州(Stadtland)」のひとつで(ほかはベルリン、ブレーメン)、州と同格の権限のある都市となっています。
 

"Senetor"(米だと上院議員をさす)と呼ばれている人は5名いて大臣に当たるもので、法律案を審議し、議会はこれを監視、などと説明されるうちに混乱。
ハンブルグの行政機構の仕組みに関する資料を希望してみたものの、英語版なし。受付の彼女が簡単に口頭で説明をしてくれましたが、詳細は宿題となりました。


質問をしていたら時間がなくなり、ダッシュで帰路へ。
社会科見学を満喫した最終日でした。

ハンブルクへ(イースター旅3日目)

2009年04月12日 | 
今日はコペンハーゲンからハンブルグへ向かいます。向かうといっても、ここが実はこの旅のハイライト。

両者の位置関係は以下のようですが、途中、デンマークのロービュ(Rødby)とドイツのプットガルテン(Puttgarden) 間のフェーマルン・ベルト海峡(19km)は列車がまるごとフェリーに乗って渡ります。
※この海峡へは橋の建設が両国政府により正式に決定されており、具体的な事業がはじまっています。詳しくはこちら



コペンハーゲン駅構内。デンマーク・クローネの小銭を使い切りました。


指定の席は、向かい合わせの四人席。これからエッセン(ルール地方)の"Zen Master"(禅の師匠のようです)のところへ修行に?行くというスウェーデン人と、友達のところに遊びに行ったというドイツ人の女の子と一緒になりました。


Puttgardenのフェリーへの積み込み口(車内からはもちろん見えません。HPより)


フェリーに乗り込むと、乗客は列車から降りて船内に移動しなくてはいけません。約45分の船旅の間、お食事やDutyfree Shopping(なぜ?)ができます。

 

甲板にも出られます。デンマーク側に風車群を発見。




ハンブルグ駅に到着。コペンハーゲンから4時間ですが、おしゃべりしていたためあっという間の旅でした。


13世紀に水車に水を引く目的で造られた美しい人造湖、内アルスター湖・外アルスター湖の遊覧船に乗りました。


そしてここで車内にDuty Freeで買ったデンマークチョコを忘れてきたことに気づいたので、駅に引き返し、捜索にチャレンジ。サービス窓口①→サービス窓口②→忘れ物窓口→ホーム担当者、とたらい回しにされ、さらに全員英語ができません。最終的には同じ車両がホームに来たら見れるかも、と言われましたが(たぶん)断念。
居住国に戻ってきたのに、どうも困難度が増しております。


しばし街を散策。運河も美しく。水門を見ると東京を思い出します。
 

今日の気分どおりになんとかトマトソースの海鮮パスタに到達。いつものようにドイツ風に伸び気味ですがよしとします。


引き続き散策。市役所前広場と市役所です(明日、中を見学します)。
 

倉庫街。

コペンハーゲンへ(イースター旅2日目)

2009年04月11日 | 
コペンハーゲン2日目です。今日はこの4連休の中で、唯一お店が営業している日。なのでいくつか観光してから、お買い物をする予定です。

ラウンドトルム。コペンハーゲン大学の天文台として17世紀に建てられました。らせん状の坂をのぼります。
 

コペンハーゲンの街。


デンマークデザインセンター。素敵な建物ではありますが、入場料をとるほどの展示があるとは思えません(私はコペンハーゲンカードで入場)。


国立博物館(写真なし)。
エジプトなど世界各国からのコレクションもありますが、デンマークの近代史中心に見学。近代化から現代に至るまで年代ごとに、政治、経済や、各階層の暮らしや文化など、解説と実物がバランスよくわかりやすく展示されており、秀逸でした。ほとんど知らないはずの国ですが、あまり日本と変わらない印象なのが意外でしたが、第二次世界大戦の部分がほとんど抜け落ちていたのには違和感を感じました。

今日は買い物客でにぎわうストロイエ。ILLUM(デパート)のカフェでお茶。
 

ロイヤルコペンハーゲンなど、デンマークブランドが並びます。


北欧デザインのものが揃う、Illums Bolighus(イルムスボリフス)の店内。本来買う気満々でしたが、この街の物価の高さに購買意欲がすでになくなっており、見るだけで満足。
 

さて、夕暮れの人魚姫に会いに行きます。人気のない感じですが、20時頃のこの時間でも観光客がいて、シングルショットを撮るのは苦労しました。がっかりすることを期待してはいましたが、大きさというよりは風情のなさにちょっとがっかり。(写真ではそうでもないでしょうか?)




夕暮れのニューハウン。


夕食は伝統的デンマーク料理で。デザートはアイスクリームです。




夜の市役所前広場。明るいネオンです。


夜歩いていても危ない感じはしませんが、総じて田舎の素朴さのある美しい街なのに、街路の細部があまりきれいではないせいか、一部都会化してしまった、というような印象を受けます。でも人は適度に親切で、動きやすい町でした。

コペンハーゲンへ(イースター旅1日目)

2009年04月10日 | 
4月10日(金)~13日(月)はイースターのお休み。日本で言うとお盆のような規模と雰囲気のお休みです。どこに行こうかと悩んだ挙句、コペンハーゲン・ハンブルグの旅に出ることにしました。

なにを思ったか予約した飛行機は朝の6時半発。デュッセルの空港まで30分くらいといえども4時起きです。格安エアライン「Air Berlin」で出発。


コペンハーゲン空港から市内までは電車で10分位。ホテルに向かう途中で、ゴミ収集車発見。旅先ではなかなか見られないので、やはり早起きは三文の得?


観光案内所(左・カフェも併設)で24時間有効なコペンハーゲンカードを購入。交通機関や施設等が無料になります。今日は祝日でお店もやっていないので、施設系中心に回ります。街の角ごとといっても過言でないくらい、セブンイレブンがあるのが非常にうれしく、心強く(ドイツにはこれがない!)。
 

まずはDFDSキャナルツアーへ。このお姉さんが解説もしてくれるのですが、一人でデンマーク語、英語、そしてドイツ語(該当者がいる場合)でしゃべってくれます。


ニューハウン(Nyhavn)。運河に沿ってカラフルな木造家屋が並び、コペンハーゲンを象徴する景観。


人が集まっている一角が。


よくみると人魚姫ではないですか。貴重な?後ろ姿。


アメリンエンボー宮殿の辺り。


王立図書館。水面が映りこんできらめいて"The Black Diamond"という呼称に納得。


船を下りてひきつづき観光を。旧税関の建物(今も商工会議所が中にあるとのこと、だったような)。


スタバ的なチェーンカフェでおひる。コーヒーとサンドイッチで106クローネ(1クローネは20円弱)…でもこんな素敵なプレートがでてきてご満悦。


アメリエンボー宮殿。現在の王室の居所。旗が立っていたのでおそらく在所。衛兵は各建物の前で常にうろうろしています。
 

国立美術館。古い建物と新しい建物が斬新に組み合わされています。カフェも素敵。
 

公園を通り抜けて、にちやかなストロイエ(歩行者専用のショッピングストリート)を歩いていたら、なんとスリに遭遇。絵葉書を買ったみやげ物屋で財布をしまうところを見ていたと思われ、人ごみでバッグ(ななめがけだけれど後ろにあった)を開けられました。そこで気付いて「何してるの!」と指摘したので幸い未遂に。
皆さん気を付けてください(はい、私です)。
 

スリ事件もあり、あまりにも疲れたので、ホテルでひとやすみ。ネットで最安の所を選んでも100ユーロ以上、しかしいつになく狭いなあ。
 

さて、気を取り直して、チボリ公園へ。夏の間のみの開園で、数日前にオープンしたばかりとのこと。朝買ったコペンハーゲンカードで入場できます。
園内は適度ににぎわっており、お散歩するにも良い感じで、一人でうろうろしていても違和感はありません(本人としては)。




園内には高級レストランからファーストフードまであって、アトラクションでなくても、幅広く楽しめる雰囲気です。なぜかチャイナゾーンでハンバーガー。ケチャップにまで課金され、すててしまったカップにはデポジットがかかっていたことにあとで気付きました。
 

長い一日におつきあいいただいて、ありがとうございます。

パリへ(2/2)

2009年04月08日 | 
今日はパリにいますが、丸一日お仕事です。

ホテルの部屋はこんな感じでしたが(安さで選びました)、チェックアウトする前に一事件、ピアスを洗面所のパイプの中に落としてしまいました。フロントのお兄さんがスーツ姿で作業、こちらのパイプは日本のようにねずみ返し状になっていなくてストレートなのですが、受けがあって無事救出。フランスのイメージかなりアップです。


なおパリのホテルでは宿泊税が課されており、ホテルランクによって違うようですが、一人一泊1.2ユーロでした。東京都も2002年に導入しています。

ルーブル付近。


地下への入り口のようです(向こう側が降り口)。


帰りのエールフランス機内ではこんな軽食が出て大満足。何を食べてもおいしいし、某ドイツとはアテンダントの笑顔もちがうなあ…


以上。

パリへ(1/2)

2009年04月07日 | 
本日から一泊でパリに出張。
デュッセルドルフから1時間あまりで、Air Franceにてシャルルドゴール空港に到着。何を隠そうパリは15年以上ぶりです。


15年間忘れられなかったオランジュリーのモネの睡蓮の部屋に行こうと心に決めていましたが、飛行機の中でガイドブックを見て、本日火曜は休館であることに気づいて愕然。したがって、本日はマジメに市中視察を行います。

まずはカフェでお昼を。パリもそこらじゅうに屋外席がありますが、丸いテーブルに丸い背の椅子というが決まりのようです。クロックムッシュ・サラダ添え。




さて、ルーブルからセーヌ川の北側を西に向かって一直線に約3キロ、凱旋門まで歩きます。ルーブルおなじみピラミッド。


チュイルリー公園。


コンコルド広場。周囲を囲むように広い道路がありますが、車がどう走っているんだかよくわかりません。パリの車道幅は広いのですが、車が多く信号が短くかつ見にくく、結構危険です。


シャンゼリゼ通り。シャンゼリゼの東側半分は緑地の中にあります。


平日のはずですが、かなりの人出。都会ですが、ロンドンよりも人の動きがゆっくりで、無秩序な感じがします。そしてアラブ系の人や関係機関が多く目につきます。


ルイ・ヴィトン。


凱旋門が見えてきました。渋滞していて、久しぶりに排ガスを感じます。空気が悪い。


凱旋門へは、道路を渡るのではなく、手前の階段から地下を通っていきます。


上るのは長蛇の列だったため諦め、真下へ出ました。西側を見ると新都心ラ・デファンスの新凱旋門と高層ビル群が見えます。
 

さて、ここで進路を南に変え、エッフェル塔へさらに2キロ弱歩きます。
ちなみに市中にはこんな感じのごみ箱が至るところに設置されています。


エッフェル塔!でも東京タワーの方がかっこいい気がするのはおそらく私だけ?これまた長蛇の列なので眺めるのみ。
 

バトビュス(Batobus)という水上バスをみつけ、視点をセーヌ川に変えて街を見つつ、帰路につきます。一日券12ユーロ。エッフェルから東に向かい、シテ島、サンルイ島をまわってルーブルまで約1時間です。




ノートルダム大聖堂。


本日の視察の部はここまで。気づけば2万歩になってしまいました。パリと言えば世界都市ですが、どことなくのんびりとした、居やすい場所に感じられました。近々なにがなんでも、美術館にプライベートで来なくては。

ランゲン美術館(ノイス)

2009年04月04日 | ちょっとおでかけ
(前の記事からのつづきです)
ランゲン美術館は、安藤忠雄の設計(欧州4番目の作品)で、2004年9月オープン。
NATOのミサイル基地跡地を再生しています。なので住所は"Raketenstation Hombroich 1"。
おりしも今日は、北朝鮮がミサイル発射を予定しており、さらにNATOの60周年首脳会議がドイツ・ケールとフランス・ストラスブールで開かれています。こんな日にここに来てしまうとは。

インセル・ホンブロイヒ美術館を出て、道を渡り畑の中を歩いて15分ほどのランゲン美術館に向かいます。


忽然とさくらが現れました。




コンクリートとガラスと水と緑。館内は珍しく撮影禁止だったため外観のみ。大部分のスペースが地下になりますが、展示は案外少なく、時期ごとに入れ替えて展示をしているようです。ランゲン財団は日本作品のコレクションを持っており、Japanraum(日本の部屋)があり、今日は宗教関連の掛け軸特集でした。室町時代の白衣観音の画をとても気に入りました。






美術館を出て裏手に回ると、NATO基地の施設がほぼそのまま残っているようでうです。一部活用されている雰囲気はありますが、使っている施設の雰囲気ではなく、その中に平和に草が生えていたりして(もとい迷彩でしょうが)、ラピュタの現代版のようです。






管制塔と桜。2種類の木が組み合わさって一つに見えている変な桜発見。
 

バスを待って帰ります。


しかしこのあと無事乗れたところで気が抜けて、間違ったところで降り、ノイスの街中をさまようことになりました。本日25,000歩。

インセル・ホンブロイヒ美術館(ノイス)

2009年04月04日 | ちょっとおでかけ
すこし日常の雑事から離れて、透明な自然とアートが希望。
そこで、デュッセルドルフの隣町、ノイス(Neuss)にあるホンブロイッヒ芸術地区(Kulturraum Hombroich)へ行ってみることにしました。広大な自然の湿地、森林にアート作品が配置されているインセル・ホンブロイヒ美術館と、NATO軍跡地にできた安藤忠雄設計のランゲン美術館で構成されています。

ノイスの町自体へはデュッセルドルフから電車で10分ほどの距離ですが、この美術館へは一時間に1本ほどのマイナー路線のバスしか足がなく(しかも日曜日は運休)、たどり着くのが著しく困難です。気合いを入れて早起きをして出発。

川沿いの24haの広大な湿地帯の自然環境の中に、それ自体もアートである建物などが配置され、さらにその中に幅広い収蔵品が展示されています。(↓クリックでHPに飛びます)


早い時間なこともあり人がほとんどいません。曇り空に湿地にうっすらと霧がかかったようになって、静寂な知床五湖をそろそろと進むような雰囲気です。


歩いているだけで満足してしまいそうですが、最初の建物が見えてきました。


扉に近づいて、中に入ります。建物が景色と光を見事に切り取られて、まったく異空間に入り込んだよう。
 

こちらも同様。木々に隠された正面の実はうすい建物の中にも、意外な空間が広がります。
 

半分がガラスになっているので、風景が見えることは想像できるのですが、中から外を見ると、息をのみます。
 



いくつかの大きめ建物の中には、所蔵作品展示があります。レンガ造りの箱型倉庫のような建物の扉を開くと、展示空間が広がります。いつもと違うのは、案内図や作品の解説がないこと。モダンもクラシックも古代美術も、コンテクストがなく並んでいます。






どこからの出土品だと思いますが、その胴体からも出自からも、完全に切れた見せ方です。まるで遺物もモダンアート。どこから来たの?




周囲の自然を見事に切り取る建物と、コンテクストから自由なアート作品たち。そこにいる自分も、ここにいる経緯や理由というコンテクストなど関係ないように思われてきます。

すべての物事は既存のものとつなげることで、初めて意味を持たせることができ、いかに「make connections」(ワシントン研修時の先生の教えの一つ)するかが重要だとすると、コンテクストを失うことは何を意味するのでしょうか。
存在の消滅の危機なのか、それとも全く新たなコンテクストを生み出すことに”つながる”可能性になるのでしょうか?

などと考えながらカフェテリアに着いて、周囲の人の行動観察とスタッフへの聞き取りをしたところ、食べ物もコーヒーもどうやらフリー(無料、自由)!




ドイツではよくあることなのか?コンテクストはさっぱり分からないながら結果オーライ、ここでお昼にして(さらにりんごまで鞄にしまったりして)、次のランゲン美術館に行くことにします。