なんでもノート

デュッセルドルフより、
非日常的な日常の記録。

パリ再び(3/3)

2009年06月21日 | 
今日はついに長年の念願だったオランジュリー美術館へ。モネの「睡蓮」のためにある美術館で、楕円形の2つの大広間の壁前面に「睡蓮」の連作が展示されています。
改造工事を経て、天井から自然光が入るようになったそうで、いっそう趣が増したようです。

ここではぼーっと睡蓮を眺めるのみ。写真はたくさんとってみるものの、この絵は私のカメラにはとても写し切れません。

1つ目の部屋。






2つ目の部屋。






大満足で、再びタリスで帰路につきました。唯一の失敗は、パリ北駅であせってお土産を購入したところ、帰ってよく見たらベルギーチョコだったことでした。

パリ再び(2/3)

2009年06月20日 | 
今日は今回の旅の最大の目的、モネの家と庭園へ。パリの北西約70キロのジヴェルニーという村に睡蓮の池の光の庭園があります。

パリ、サン・ラザール駅からヴェルノンまで45分電車に乗り、そこから路線バスにのりかえて約20分で、ジヴェルニー村に到着です。
バスで世界の観光客が一斉に降り立つので、列がはけるまでピクニック!(知人の友人も含めて5人前です、念のため)


とこの直後、大雨に見舞われ、ずぶぬれに。シャンパンの瓶と食材を背負って雨の合間をぬって、モネの家と庭を見学へ。
そんな最悪のコンディションでも、庭園は期待以上に見事で寒いのを忘れます。

モネの家。中には浮世絵なども飾られています。


家の前庭。緑がむせかえるようで、花が見事に咲き乱れています。


睡蓮の池。空の色が映りこみます。吸い込まれそうで、ずっとここにいたいと思わせます。


太鼓橋と池。日本的な感じはあまりしませんでした。
 

池や庭園は想像よりもかなり大きなものでした。再訪したいくらい素敵な場所です。「睡蓮」はこんな贅沢な環境から生み出された作品だったのかと思われました。数週間前に見たゴッホの限界的な状況で描かれた作品とは非常に対照的です。価値あるものは、超リッチな環境からも、絶望的な状況からも、それぞれに生みだされるものなのでしょうか。

夜行ったレストランと、帰り道のエッフェル塔。パリだなあ。
 

パリ再び(1/3)

2009年06月19日 | 
今日から2泊3日でパリへ。前回のパリでも、NYのMoMAでもたどり着けなかったモネがお目当て。

シャルルドゴール空港の複雑さと渋滞を避けて、今回は電車でパリに向かいます。デュッセルから30分ほどのケルンにフランスの高速列車「タリス(THALYS)」が乗り入れており、ブリュッセルなどを経由してパリまで4時間弱でつきます。

タリス@ケルン。車内放送は4カ国語(独・蘭?・仏・英)。


パリに到着。ロンドンから来るユーロスターはお隣のホームです(右:タリス、左:ユーロスター)。ユーロスターは乗車時に出入国審査がありますが、ドイツからは全く国境を越えたことに気づかずにパリに降り立ちます。
ロンドンから着いた知人とスムーズに合流。


本日の目玉、三ツ星レストラン「Guy Savoy」でのランチ。通常ランチでも260ユーロ位しますが、予約困難な3組限定の100ユーロランチを知人が手配してくれました。

前菜2品目。野菜のなんとか。


パンのワゴン。


メイン。ラムを選びました。


デザート。ルバーブのなんとか。


その他にも小さな焼き菓子などがあったり、デザートワゴンからチョイスできたり。
 

おいしくて素敵で大満足でした(デュッセルにはこれがない…!)。お客さんもスタッフもとてもインターナショナルで、テーブルを担当してくれたのはベルリン出身のドイツ人でした。

ブーローニュの森、バガテル公園へバラを見に。なんとか見ごろに間に合った感じです。バラってこんなにきれいでしたっけ。




夜は知人宅にお世話になり、パリ暮らしを垣間見せていただきました。欧州もいろいろ。

日本デー(Japan Tag)

2009年06月13日 | デュッセル生活
今日は毎年恒例デュッセルドルフの一大イベント、日本デーの日です。

折しも日本人学校で豚インフルエンザの集団感染が広がり、学校は休校中。多数の自宅待機者も出ており、一時開催が危ぶまれましたが、日本人学校関連のイベント等を除いて、無事予定通りの開催となりました。

関連報道:Yahooニュースより

オープニングの様子。


珍しいほどの晴天に恵まれ、100万人の人出とのこと。ライン川沿いの遊歩道に出店テントが並びます。私は某ブースに紛れ込んで、なぜか折り紙で交流していました。
全般的にコスプレ、マンガ、ゲームなどのサブカルチャーの比重が高いように感じられます。よくわからないコスプレの人々(ドイツ人です)非常に多数。コスプレ大会もありました。(ドイツの日本中心地のデュッセルには普段の週末からコスプレは出現します。)


クライマックスは夜11時からの花火です(その時間になってようやく暗くなります)。特等席から観賞。日本の花火師さんの花火で、音を聞くとさすがに懐かしくなります。
 

こちらの地元新聞Rheinische Postの記事にて写真が多く見られますので、興味がある方はぜひどうぞ。

クローラー・ミュラー国立美術館へ(オランダ)

2009年06月07日 | ちょっとおでかけ
友人が車を出してくれるというありがたいお話に、オランダのクローラー・ミュラー国立美術館をリクエスト。デ・ホーヘ・フェルウェ国立公園という自然保護区のなかにあります。

デュッセルから車で2時間弱。高速ではなぜか馬を乗せた車(ふつうのセダン)を何台も見かけました。


広大な公園では、入場料7ユーロを払うと、白い貸自転車に乗ることができます。ブレーキはハンドルのところにはなく、ペダルを反対回しにして止まる方式なので、少し練習が必要です。


クローラー・ミューラー美術館はゴッホコレクションで知られます。見たことのある作品がずらりと並び、息をのみます。
写真を撮れるのが欧米の美術館のうれしいところ、というわけで代表作を何点か。



 




アメリカへ(NY)

2009年06月01日 | 
今日は一日心のままにNYをうろうろする日です。

◆グラウンド・ゼロ◆
まずはWTC(世界貿易センタービル)の跡地へ。2001年のテロの丁度一年後の2002年9月に訪れて以来、2度目の訪問です。何も知らなければ大規模建設現場と変わりません。


「Tribute WTC Visitor Center」というものが南側にできていました。平日ですが、大勢の人で混雑しています。入場料10ドル。
"Experience the Personal Stories of 9/11; Person to Person History"というサブタイトルが示すとおりなのですが、展示内容は、WTC当時の様子、悲劇がどう起こったかを被害者や関係者の個人的体験を柱に展示しています。


涙をさそう展開は、日本の被爆地などの展示を彷彿とさせます。徹底的に被害者の側にたつスタンスに違和感を覚えつつ、このあと予定されている本格的なMuseumにはより建設的な内容を期待します。




◆お昼の街角◆
ビジネス街のお昼には、ベンダーが並んで盛況。傍らにはイサムノグチの作品。
 

◆MoMA(ニューヨーク近代美術館)◆
お目当てのモネが見当たらない…聞いてみたところ、アトランタにお出かけ中とのこと。それにしてもアメリカでは美術館でも皆あくまでカジュアル。美術を理解しなくちゃ…というようなプレッシャーなど皆無のようです。雰囲気はないけれど、居心地が良いのは確か。
 

◆お買いもの/散策◆
5番街などを散策。途中ロックフェラーセンターの近くで休憩です。@本場のスタバ。
 

マディソンスクエア付近。ペンステーションからLIRRに乗って、JFK空港を目指します。


◆空港にて◆
空港のターミナルでハガキを投函しようとしたところ、ポストがない!
困ってその辺のカウンターの人に相談してみると、「乗る飛行機会社の人に頼んでみたら?そうだな~、2ドル渡せば大丈夫」との案。さすがアメリカ…(ちなみにアリタリアの人でした)。そこでAir Franceのチェックインカウンターで、搭乗口で頼んでと言われたのでそうしたところ、きちんと業務として引き受けていただけました(無料)。