なんでもノート

デュッセルドルフより、
非日常的な日常の記録。

年越しウィーン(冬休み旅:7日目)

2009年12月31日 | 
大晦日の今日は、2時間半ほど列車に乗ってウィーン入り。
夏以来2度目のウィーンですが(ブログには未アップ)、今日の街はすごい人出です。リンク内の中心部は、混んだ新宿並みに混んでいて欧州にもこんなところがあるのかと思わせます。

カフェもどこも満員でしたが、由緒正しいカフェでタイミング良くゆっくりできました。
 

人数よりもケーキの数が多く、隣のテーブルの熟年夫婦にも目を丸くされましたが、こんなときに沢山食べるお供はありがたく。手前がザッハトルテ、向こう側がアプフェルストゥルーデルです。後者はドイツにもよくありますが、ウィーンのほうが上品です。


街のイルミネーションも美しく。ウィーンの街はドイツと同じで、路上もきれいです。
  

かの有名なニューイヤーコンサートが開かれる楽友協会ホールのまわりには、中継車が集結!入口付近を通ると、"Do you need a ticket for tomorrow?"とダフ屋が囁いてくれます(せっかくだからいくらか聞いてみればよかった)。


この日のウィーンは公共交通も終夜運転をしており、中心部では各所で年越しイベントが開催されています。年越しは最もメジャーそうな場所として、市庁舎前の広場で過ごすことにしました。

広場前は多くの出店のほか特設ステージもあり、ざっと数千いや数万人の人出。ライトアップされた市庁舎はうそのようにきれいです。


12時をまわると、その前からフライングで上がっていた花火の数も増し、手持ち花火に点火したり、持っているシャンパンやワインを開けて乾杯する人も。


こちらの花火は日本のように主催者が管理した中であげられるわけではなく、素人が路上で好き勝手に上げるのでとても危険です。手持ち花火も上向きに、人ごみの中で至近距離で行われ、正しい花火の仕方を習った日本人としては思わず指導したくなります。なにはともあれ、

あけましておめでとうございます!
今年もどうぞ、よろしくお願いいたします。みなさんと私にとって、よい年になりますように。

ブダペスト2(冬休み旅:6日目)

2009年12月30日 | 
ブダペスト2日目。今日は打って変わって街が霧に包まれていますが、市内をうろうろしてみようと思います。

◆霧のくさり橋
まずは東側からくさり橋を渡ります。霧に包まれていて、全貌がよくわかりませんが、これはこれで。


◆王宮地下迷宮
ブダ側の丘にある王宮の地下には無数の洞窟があり、二層三層の何階分もの深さといわれるとのこと。その全貌はあきらかになっていないけれど、500年前から造られた洞窟の一部が観光施設となっているとのことで、迷わず訪問。

しかし…1,000円ほどとられた揚句、迷宮チックな雰囲気を演出する余計なBGMや遺跡もどきの安っぽい展示が続き、心底がっかり。
なにもしなくていいから、そのまま歴史的な洞窟が見たかったです…。
 

◆その他王宮内
王宮は中世からの城壁に囲まれた一つの街のよう。マーリア・マグドルナ塔(左)と漁夫の砦(右)。
 


◆中央市場
市内最大でかつ美しい市場。18時に閉まるというので、焦って向かっているのに思い切り迷った末、なんとかすべりこみました。珍しい食材は見るだけで楽しく、2階には民芸品のお店もたくさんあります。


ブダペストは大都会で道もふつうで、本来地図を見れば難なく行きたいところにたどりつけるはずなのですが、どういうわけか、道に迷うことがよくありました。でも地図を持って道で考えていると、必ずと言っていいほど英語で話しかけてくれる地元の人がいて、若者だったり、おじさんだったり、子供連れのお母さんだったり様々ですが、とても自然で、とても助かりました。また市内は必ずしも観光地でなくても、英語がほぼ通じたのには(しかも我々にとってわかりやすいきれいな英語です)驚きでした。
(※ドイツでは英語もあまり通じず、いつも道を聞かれてばかりなのに…。)

★ハンガリー料理★
今日はこんなものも食べました。
・グーラシュ~ハンガリー料理の代表。パプリカの牛肉と野菜の煮込み。後方はシチュー。


・パプリカのチキン煮込み~屋台で食べました。


・パラチンタ~クレープです。


ブダペストは居心地も良く生活も快適で、まだまだ見たいところも沢山ありますが、明日は次の都市に移動します。続きはきっと次の機会に!

ブダペスト(冬休み旅:5日目)

2009年12月29日 | 
さて今日は目覚めればブダペスト。ドナウの真珠などと呼ばれるハンガリーの首都。人口180万人程度で、2004年にEU加盟、言語はハンガリー語、通貨はフォリンと(Ft)。私的にはこの旅の目玉の街です。

なにしろこの街には鍾乳洞があるのです。というわけで、第一の目的地をパール峡谷鍾乳洞に定め、出発。観光案内所を探して行き方を聞き、お茶などで道草を食いながら地下鉄と郊外電車、バスを乗り継いでたどり着くとすでにだいぶ午後でした。

◆パール峡谷鍾乳洞
着くとほどなくツアーが始まり、ガイドについて洞内を小一時間ほどで見学します。ハンガリー語のみで何を言っているのか全く分からないのが残念でなりませんが、英語のシートを貸してくれます。
 

洞内はかなりよく整備されていますが、ハシゴ状の階段を上ったりするシーンもあります。
 

鍾乳洞らしい白い景観は少ないのですが、独特の貴重な形状が随所に見られて見事です。
 

◆ブダペストの市街
満足した後は、中心に戻り路面電車に乗ったりしながら街を見学。
遠くですが正面に見える橋は、ドナウ一美しいと言われるくさり橋です。また街は非常にきれいで、美しくライトアップされた通りがどこまでも続きます。
 

街は自由で活気のある都会の空気。24時間営業のスーパーなどもよくみかけました。ドイツにはないけどハンガリーにはあるのか…(!)朝食のお買い物を。


◆アパートメント
この旅は弟&その友がお供の3人旅。宿はアパートメントにしてみました。普通のアパートのように台所やお風呂や寝室があり、洗濯機や掃除機まで必要なものが一式揃っています。日ごとの掃除や朝食はつきませんが、とてもきれいで、オペラ座のすぐ後ろの好立地でありながら一泊一人20ユーロ程度と破格。このスタイルはかなり気に入りました。
 

ブラチスラバ途中下車(冬休み旅:4日目)

2009年12月28日 | 
本日はプラハからブダペスト(ハンガリー)まで移動の日。世界の車窓から♪の感じで出発です。
 

4時間ほどでスロバキアの首都、ブラチスラバに到着です。駅について途端に不安に駆られる一同。駅舎はこんなんで、荷物は駅に預けたものの言葉も通じず、旧共産圏な感じがします…。


大統領府の庭に迷い込みました。こんなひび割れだらけのガラスの壁一枚でスロバキア大統領は大丈夫なのか!?


しかし旧市街に足を踏み入れると雰囲気が一変。素敵です!
 

スロバキア料理も堪能。あんまりおいしそうに撮れていませんが、実は美味。
  

旧市街を抜けてドナウ川に出て、再びびっくり。変な形の展望台を発見したので(その名もUFO)、早速登ってみることにしました。右は展望台に向かう橋からの景色です。
 

ここは大都会です。展望台の上から発見した大規模ショッピングモールに行ってみました。リッチ。駅前の様子がうそのようです。
 


煌めくブラチスラバ城。こんなところでなんですが(?)こんなきれいな夜景は欧州でもなかなか見られないのではないでしょうか。


再び列車の人となり、2時間半ほどでブダペストに到着。これからが大変なことになるのですが…


ブダペストは西駅に着いたつもりが実は着いたのは東駅。なにしろ現地通貨がないので無一文で、迷いながら宿までスーツケースを引いて歩くこと約1時間超。でも無事素敵なアパートメントに到着しました。

プラハ(冬休み旅:3日目)

2009年12月27日 | 
目覚めればプラハ。今日は心のままにプラハ市中をうろうろする日です。
何を隠そうプラハは12~3年前に卒業旅行で来た地。部分的に記憶はよみがえるものの、印象は随分違うものでした。

◆昼間の街
・朝のカレル橋より。これはネポムツキー像。触れると幸運に恵まれるそうで、下のパネルが金色に輝いています。せっかくなので触ったところ、この日の夕刻、両替所に忘れてきた旅の重要物品(地球の歩き方:中欧)が見つかるなどの幸運(なのか?)に恵まれたのでした。


・旧市庁舎前広場と天文時計
 

・マーケット。広場ではクリスマスマーケットのような市が立っていました。名物らしいお菓子。筒状のようなものに巻きつけて炭火で焼かれていて、とても素朴な味。50コルナ(250円)は少し高い気がしますが。
 

※チェコの通貨はチェココルナ。通貨が異なるため市中そこらじゅうに両替所がありますが、レートもいろいろ。この両替産業(?)だけでどれだけの人が生活しているのだろう…と考えてしまいました。旅行者にとっては、円やユーロへの換算になれるのにも時間がかかり面倒で、両替による手数料ロスも大きいところです。

◆夜の街
・東岸からカレル橋のたもとを見た所(左)。満月も近い。
・写真左の塔に上ると、カレル橋と旧市街がよく見えます。
 

・プラハ城を望む


◆その他訪れたスポット
ムハ美術館~アールヌーヴォーを代表する作家ミュシャはチェコ出身でした。

ケプラーミュージアム~ガイドブックにも載っていないマイナー博物館を発見。ケプラーはドイツ人ですが、プラハで過ごした時期があったようです…ケプラーの法則、思い出せますか?展示はこの窓に見える一室のみ(!)


年末の街は世界からの観光客であふれ、様々な言葉が聞かれました。
百塔の街といわれる古都はカレル橋をはじめ、どこにいても中世を感じられて美しいのですが、道はごみが多く、思わずドイツってきれいなんだなと思ってしまいます。
また客引きや一過性の観光客目当ての商売が多く、街全体が観光業に過度に依存しているような印象が拭えませんでした。

短い滞在だったので、気のせいかもしれませんが、実は12年前にはプラハをとても気に入って、これまでプラハは最もおすすめの旅行地の一つだったのは少し修正。変わったのは私の感性なのかもしれませんが。

ドレスデン&近郊(冬休み旅:2日目)

2009年12月26日 | 
本日は同行弟の友達の現地ドイツの青年に車を出してもらって、一日ドレスデン周辺を一緒に見て回りました。

◆エルベ渓谷
ドレスデン・エルベ渓谷は2004年にユネスコ世界遺産に指定されましたが、この2009年6月に登録抹消が決定されました。ニュースはこちら
これは建設中の橋が文化的景観を損ねたためとのことで、抹消取り消しは世界2例目と稀なこと。どんなところかと気になっており、視察を希望。

お城のある高台から隆起を眺めた様子。右奥が橋の工事現場でクレーンが見えます。


クローズアップ。実際に橋がかかるとどうなるのかよくわかりませんが、景観が変化することはうなずけるものの、私には景観を直ちに壊すものかどうかはよくわかりません。


現場付近の河原から。


橋の建設は渋滞緩和を目的とするもの。コウモリ生息地だとして環境団体からの反対があったり、建設をめぐっては、いろいろな意見があり、住民投票により決定されたものの地域を分断する議論になっているとのこと。ユネスコ世界遺産取り消しにより、財政的にも苦しくなっているようです。

どこかで聞いたような話に(某圏央道などを想起)この種の問題はどこでも似たような経過をたどるのかと思いました。

◆高層団地
旧東独時代に建てられた多くの巨大団地が見られます。西側では決して見られないものでドレスデンのイメージからは程遠く、驚きました。


◆マイセンの街並み
ドレスデン郊外の古都マイセンはいわゆる磁器「マイセン」の産地。今日はクリスマスで磁器工場はお休みですが、戦災を免れたきれいな街並みが望めました。
 

(おまけ)
◆トラバント。まだ走ってます!友人曰く、「前はタダだったのに、今は300ユーロ位してすごく高い!」。デュッセルはじめ、都市部への自動車乗り入れには排ガス規制が導入され始めていますが、この車では乗り入れられないこと間違いなし。


◆今日のおやつ
ドイツの典型的なおやつだよ、とのことでしたが、名前を忘れました(もともとはバイエルン地方=ドレスデンとはかなり違う南の地域、とのことでしたが)。パンケーキのアップルソース添え、素朴でとてもおいしく。


夜のうちに電車に乗って、プラハに移動します。ひたすらエルベ川沿いを東南に走り、2時間半ほどで到着です。

ドレスデン(冬休み旅:初日)

2009年12月25日 | 
本日より年末年始旅。
多くの人は暖かい地を目指すのかもしれませんが、なぜか心は東や北へ向かいます。というわけで、今回はドレスデンを起点に、東欧に行くことにしました。

小型機で出発。機内持ち込みサイズの小型キャリーも飛行機の前で預けて、降りて受け取ります。


クリスマスということで、空港も街も閑散としています。ドレスデンはクリスマス市(Weihnachtmarkt)発祥の地として有名で、きのう24日で会期は終了していますが余韻を感じられます。
 

今回のドレスデン訪問の目玉、バレエ「くるみ割り人形」を見にゼンパーオペラへ。


劇場内から見た広場の様子。ドレスデンの街はこのような道も広場も建物もつくりが大きく、ダイナミックで、ほかの街にはない荘厳な雰囲気を感じます。


劇場内。くるみ割り人形は、知っている曲がほとんどで、筋も楽しく、オペラと違って言葉の壁もないので、とても楽しく見られました。
 

すっかり夜になりました。左はエルベ川、ブリュールのテラス。
 

古都でありながら、第二次大戦の空襲でほぼすべてが破壊しつくされた街です。昔のままに復興した建築と、その後東側にあったため、西側には見られないような直線的な大型マンションなどが立ち並ぶ街並みとが同居していて、ドイツといってもいつもとはだいぶ違った印象を持ちました。

Flohe Weinachten!

2009年12月24日 | デュッセル生活
今日は12月24日、ドイツはすっかりクリスマス休暇モードで街も静まりかえっています。同じく静まりかえったオフィスで、今日を仕事納めとするため働いた後、深夜の教会にでかけました。

24日、クリスマスイブは夜遅くに教会の音楽を伴った集会が行われるとのことで、
行ったのはデュッセルドルフの旧市街にある大きなカトリックの教会です。立ち見が出るくらい多くの人が集まっていました。
 

パイプオルガン。教会では楽器と合唱の音楽は上後方から聞こえてきます。拍手も基本的にはせず、演奏会とはまた違った趣だと思うのですが、音楽の設計も異なるのでしょうか。22時から0時すぎまで続きで、最後は「きよしこの夜」でした。


ドイツは北がプロテスタント、南がカトリックが強いのですが、デュッセルドルフのあたりはカトリックとプロテスタントが半々のようです。そう信心深い人が多いわけではないようですが、それでも一年に一度クリスマスには教会に行く人が多いようです。

行き帰りの街は人気がなくて、公共交通機関も間引き運転となっていて、いつもと全く違うムードでした。日本のお正月に近い特別感です。

ミュンヘンのクリスマス市

2009年12月07日 | 
今日からミュンヘン出張。
夜はなんとか抜け出して、クリスマス市へ。
どこのクリスマス市も基本的な構成は変わりませんが、食べ物がローカルで少しづつ違ったり、品物もいろいろです。

夏にも訪れた市役所前の広場が、すっかり様子を変えていました。
 

閉店直前に(9時ごろには閉まります)、左手のグリューヴァイン(ホットワイン)のお店で、キンダーパンチ(お子様向け)を飲みました。ふと気づけば背景がうそみたいな建物なのですが、本物。日本の遊園地はこういう建物をイメージしているのかなと思いました。

クリスマス市 in 洞窟&アーヘン

2009年12月05日 | ちょっとおでかけ
業務繁忙期でこの土曜日は出勤を覚悟していましたが、なんとお休みできることに。アーヘンのクリスマス市に行こうと調べていると面白い場所を発見したので、さっそく行ってみることにしました。

アーヘンに程近いオランダのファルケンブルグという街には洞窟にクリスマスマーケットがあるらしいのです。詳しくはオランダ政府観光局のサイトこちらをどうぞ。
外観。外には食べ物の屋台が並んでいます。


中に入ると…暖かい…。採石場跡地なので、けっこう大きな空間が広がっています。でもドイツのマルクトとは違い、駅構内の売店のような、チープなグッズを扱うお店が多く、オランダらしい…。CDや靴下まであってこんなところで誰が買うんだ?と思ったらけっこうみんな買い物をしており不思議。
 

そして、大聖堂で有名なアーヘンへ。
クリスマスマーケットは規模が大きく、良い感じのお店が並んでいて、周囲の町並みもあって趣があります。左は市庁舎から見た、大聖堂前のマルクトの様子。右は反対側の市役所前の様子です。文句なく美しい。
 

でも、なにしろ大混雑です。左はグリューヴァインというホットワインのスタンド前で、みんな立って飲んでいます。
 

アーヘンの街はうそのようにきれいで、でも買い物も楽しめそうで、ぜひもう一度来たいと心に決めつつ。