なんでもノート

デュッセルドルフより、
非日常的な日常の記録。

ゴスラー(Goslar)へ

2009年11月29日 | 
ハルツ地方の旅二日目はゴスラーへ。10世紀から始まった銀鉱の採掘に伴って発展してきた街。旧市街とランメルスベルク旧鉱山が世界遺産になっています。

ヴェルニゲローデからゴスラーまでは列車で40分ほど。
まずはランメルスベルク鉱山見学へ。見学ガイドツアーはいくつかありますが、今回はトロッコ列車に乗って近代の採掘現場を見学する近代採掘コースへ。

ヘルメットをかぶって出発。トロッコに乗り込んで真っ暗な狭い中、500メートル以上奥へと進みます。
 

坑道内では初め人力で一日1センチ掘っていたころから、徐々に機械が導入され採掘が進化していった様子を説明してくれます(といってもドイツ語オンリーなのでほとんどわからないのですが…)。やたらと労働環境についての説明が多いのがとてもドイツらしいと思いました。
 

街に戻ってクリスマス市へ。
左写真の右上は市役所広場にあるからくり時計。ランメルスベルク鉱山の採掘シーンが現れるのがとてもユニーク。
 


今日のお昼はクリスマス市で。クリスマス市というと、クリスマス用品を買い出しに行くところかと私は思っていたのですが、食べ物の屋台が大半で、みんなその辺で食べたり、グリューヴァイン(ホットワイン)を飲んだりしてうろうろしているのが実態のような気がします。Wurst(ソーセージ)などは定番ですが、土地土地で食べ物が違うので見て歩くのも楽しみです。

左は定番プレッツェル。右はじゃがいも。屋台でこのタイプのジャガイモ料理は初めて見かけました。
 

巨大な鍋で作る、マッシュルームなどの炒め煮風。
 

ガイドブックでときどき見かけるシュニーボール(雪の玉)も発見。大きくて一人では食べられませんが、以外にさくっとした軽い揚げ物のお菓子でした。


少し高台になった皇帝居城から見る街並み。黒いうろこ状の壁の家とシンメトリーな教会の塔が印象的です。
クリスマス市の広場を離れると、静かな静かな美しい街並みが息づいています。
 

帰りはハノーバーにつくと、デュッセルドルフ方面のICEが大幅遅れ。おとなしく待っていたらなぜか私の電車が表示から消え、なにもなかったかのように次の電車がやってきました。当然混雑したなか予約席がなく途中まで立ち乗りに。
ドイツの電車が正確だというのは、かなり疑義あり!予約料を取り返すにはそれ以上の労力が必要になるので、今回は泣き寝入りです。

でもハルツ地方のクリスマス市(Weihnachtmarkt)を満喫できた2日間でした。ドイツのクリスマス市は、寒くて暗い日々を乗り切るための、必需品だと思います。

ヴェルニゲローデ(Werigerode)へ

2009年11月28日 | 
この週末はハルツ地方と呼ばれるドイツ北部の山地へ。旧東西ドイツの国境地帯に当たり、出入りが制限されていたため、手つかずの自然と昔ながらの街が残る地域のようです。ドイツ人はさすがに知っていましたが、日本人の間では特に知名度が低く、ほとんど知られていませんでした。

それだけに交通も便も悪く、友人と合流したハノーバーでの乗り換えを経て、デュッセルから5時間弱電車に揺られ、本日の目的の街に到着。ヴェルニゲローデは色彩豊かな木組みの家並みの街。ブロッケン山へ上るハルツ狭軌鉄道の始発駅としても知られています。一年の三分の二は霧に覆われ、魔女伝説の発祥の地である山頂までは結構時間がかかるので、今回は断念しましたが、蒸気機関車を目撃(翌朝)。
 

雨ですが、クリスマス市で街は華やいでいます。市庁舎前。


のんびりと街でお昼を食べ、ヴェルニゲ城へ。場内を見学し終わると、すでに日が暮れてきました。お城から見下ろす町並み。山地と言ってもけっこうひらけた街並みです。


やはりクリスマス市は夜が趣があります。
 

宿の部屋にもクリスマスツリー。こんな感じだと寒いのもなんだかほっとします。

フランクフルトへ

2009年11月22日 | ちょっとおでかけ
今日は東京から出張で来ている知人に会いに、フランクフルトへ。
いつものICEでデュッセルから1時間半ほどで到着。デュッセルフランク間は、ICEの専用軌道があるので200キロ以上で新幹線のように走ってくれます。


フランクフルトはFrankfurt am Mainと呼ばれ、ライン川の支流マイン川沿いの町。合間に川沿いを落ち葉に埋もれつつ散策。こんな摩天楼があるのはドイツの中でも珍しくて少しうれしくなります。
 


摩天楼の奥右手には旧市街の大聖堂などが見えています。


夜景になりました。


フランクフルトも何回か訪れている割には、いろいろと見て回る時間がないのが残念ですが、同じドイツでも違う街の空気は新鮮です。

寄せ植え(お買い物)

2009年11月14日 | デュッセル生活
明日知人の家に持っていくおみやげとして、何か家に飾れる季節的なお花かアレンジメントを探しにでかけました。(日曜日に出かける場合、店はやっていないので、必ず前日までに準備せねばいけません!)

来週末からクリスマス市も始まるので、小屋や電飾などの準備があちこちで始まっていて、クリスマスグッズもそろい始めています。
お花屋さんをいくつかのぞきましたが、私のイメージのものがなかったため、鉢に2色寄せ植えにして(ドイツ人店員さんは1色を主張)、季節っぽくして、と協議を重ねてできたのがこれ(右)。ガラスの鉢に合わせて雪と結晶を飾ったのはよいですが、ちょっと季節先取りしすぎな感じで結局全然思っていたのと違うものができました?16ユーロ。

 

St.Martinの日

2009年11月10日 | デュッセル生活
11月11日は「St.Martinの日」。ハロウィンを想起しますが、それとは全く違う宗教的なお祭りで、クリスマス、カーニバルに次ぐ行事なのだそうです。
聖マーティンが貧しい人に自分のマントを半分ちぎってあげたという故事?にちなんで、街には聖マーティンに扮した人物が馬に乗ってあらわれてマントを与える劇のようなものがあるとのことで、旧市街に出かけてみました。

5時すぎなのにすっかり夜です。雨にもかかわらず市役所前には大勢の人。


一大イベントのようで、警察(馬)の先導で馬にのった騎士や白馬に乗ったマーティンが現れました。この一団は間にランタンをもった子供たち(&親たち)を従えてしばし歩き回ります。それだけですが、みんな楽しそうです。子どもたちは学校のクラス単位で参加しているようで、図工の時間にランタンを作ったようでした。
 


ハロウィンのように、子供はお店などにいって歌うと、お菓子がもらえます。人だかりの出来ているパン屋さん前。右はこの時期に売っている「Weckmann」という人型のパンです。必ずパイプを持ってます。
 

ずいぶんと暗くなって、天気の悪い日が続くなかのランタンの灯り。伝統的な季節の行事というのは本当によくできていると思います。
なかなか東京では感じられなかったことですが、日本でもそうなのでしょうか。

オペラ@ケルン

2009年11月08日 | ちょっとおでかけ
芸術の秋の週末の日曜日、今宵は機会があってオペラを見にケルンにでかけました。何を隠そう、オペラを見るのは初めてです。

題目はプッチーニの「ラ・ボエーム」。初心者にもわかりやすい好カード。インターネットであらすじを読み、You Tubeで曲をいくつか聞いて予習をしてからでかけました。
それほど大きくないオペラホールです。オペラはドイツでも基本的にはイタリア語で上演されるものらしく、この劇場では字幕付きでした。(ドイツ語字幕でもないよりはましですが、よく分からない上に全く無視もできず気が散るのも事実。)

 

舞台の様子はこちらのHPで。

オペラというと、長くて、大変なイメージでしたが、ほぼミュージカル同様に楽しめました。偶然にもこの「ラ・ボエーム」は5月にワシントンで見たブロードウェーミュージカル「レント」の元になった作品でもありました。両作品とも私が選んだわけではなかったのですが、偶然の仕合せ有り難く。

モネ展@ヴッパータール

2009年11月07日 | ちょっとおでかけ
今週末は芸術の秋シリーズ、というわけではないですが、雨のようだし、前から大々的にポスターが出て気になっていたモネ展に出かけることにしました。
美術館は依然懸垂式モノレールSchwebebahnに乗りに行ったヴッパータールにあります。

デュッセルから近郊列車に乗り、30分ほどで中央駅に到着。街の中心部の歩行者天国のショッピングゾーンの真ん中辺にある美術館まであっという間に到着。
…してびっくり。なんと美術館の前に長蛇の列が!
 

ドイツでもモネは人気があるのか…と思いつつ寒い雨の中待つこと30分あまりで入場できました。

世界中の美術館からモネが集められており、このことで同じ時期のおなじモチーフの作品(例えばルーアンの大聖堂など)を何点か同時に見ることできます。作品を相対的に理解することができる部分があり、新鮮でした。(以下の絵は同展のHPより)


そしてやはり圧巻は睡蓮。オランジュリーのような大作品ではありませんが、自然光を取り入れた展示室の中は、人があふれているにもかかわらず、透明感にあふれていました。
この美術館、すべての表示はドイツ語なので、睡蓮はドイツ語ではSeerosen(海/湖のバラ)ということに気付きました。英語ではWater lilyですよね。
 

 

ミュージアムカフェで贅沢にケーキを。
 

ノルデナウ(奇跡の水)

2009年11月01日 | ちょっとおでかけ
デュッセルドルフからそう遠くないところに、「奇跡の水」があるらしい…ということで、本日のドライブの目的地は、「ノルデナウ」。いままで何をやってもだめだった病気がよくなった…という系のスポットです。ガイドブックには当然載っていません。
どこなのかよくわからないながらも、住所をナビに入力して言われるがままにアウトバーンを走り、通行量も少ない小さい街が続くなだらかな山を走ること2時間。周囲にはスキー場などもある山の避暑地のような印象の場所につきました。

HOTEL TOMMESに到着。奇跡の水は敷地内の廃坑の中で湧き出しているのです。
こちらが入口。
 

1時間ごとに入れるとのことで、待合所でしばし待機の後、いよいよ入場。進んでいくと、すぐに洞窟の広場に出ました。この回20名ほどの参加者は、ベンチや椅子にマットを敷いて思い思いに座り、20分間ただただ静かに過ごします(エネルギーが高い(?)のでそれ以上いるとかえって体に良くないとか)。
みんな大きな空き容器を持ってきており(無欲な私はペットボトル1本しか持ってきておらず後悔)、担当のおじさんが瞑想中に水をつめてくれます。


以上で終了、7ユーロ也(え!もう終わり!?)。

小さいペットボトル(左)もついてきます。ホテルのレストランでお食事。なかなかよいホテルで、食事もおいしく。「Sinioren Potion=お年寄り向けの量」という少ない量のメニューも選べて、満足です。
 

(おまけ)道中、こんなふうに木を育てているのかな?という所をいくつかみかけました。


帰りにはゾースト(Soest)という城壁の残った木組みの家々が美しいという小さな街に寄ってみました。どうも妙に人出が多い…と思ったら旧市街の真ん中にはキルメス(移動式遊園地)の機材が!どうやら次の水曜日から5日間の開催前なのに、すでに賑わっている様子。木組みの家や、美しい聖堂の雰囲気が台無しですけど…?
 

奇跡の水の効果はいつ出てくるのでしょう?
ただ、やたらと寒い洞窟の中で20分間瞑想するというのはある意味貴重な機会ではありました。さして画期的な着想があったわけではないのですが。