なんでもノート

デュッセルドルフより、
非日常的な日常の記録。

ライプツィヒへ

2009年10月09日 | 
今日は日帰り出張でライプツィヒへ。旧東独地域へは初めて足を踏み入れます(ベルリンを除く)。

行ってからローカル紙を目にして気づいたのですが、なんと今日、2009年10月9日はライプツィヒにとってメモリアルな民主化デモ20周年の日でした(日本の報道はこちら)。
ちょうど20年前の1989年10月9日、ライプツィヒのニコライ教会前の広場で毎週月曜日に行われていたデモは最高潮に達し7万人が参加。東ドイツの民主化を求めるものですが、1ヶ月後のベルリンの壁崩壊につながる出来事で、本当はドイツ統一はここから始まったと言われています。
今日は記念式典が開かれていて、ケラー大統領、メルケル首相もライプツィヒに来ていました。

7時20分デュッセル発の飛行機に乗りライプツィヒ空港に到着、そこから電車で15分ほどでライプツィヒ中央駅へ到着です。欧州最大級の行き止まり式ドームをもち、構内に大きなショッピングアーケードがあります。
 

デモの起点となったニコライ教会とその前の広場。
 

(用務先はここからローカル電車を乗り継ぎ2時間ほど行った先。車窓からはどことなく西側とはちがった風景が広がり、ちがった仕組みのインフラ(地域熱供給システム)や打ち捨てられた建物などが興味深く見られました。)

さて、夕方のライプツィヒに戻ってくると、記念イベント(プログラムはこちら)のためか街は人にあふれています。写真左は旧市街のですが、左手を入るとメードラーパッサージュという古くからのショッピングアーケードが広がり(写真右)、ゲーテの「ファウスト」に登場する酒場もこの地下にあります。
 

トーマス教会。バッハがオルガン奏者兼合唱団の指揮者を務めたことで有名で、お墓が教会の中にあります。ちょうど金曜日のコンサートが始まる時間で、聞くことが出来ました(2ユーロ)。
 

ニコライ教会の近くでは、ビルの壁面に20年前のデモの映像が投影されていました。
 

また光のイベントが開かれており(かつてのようにろうそくを持って、デモルート歩くなど)、ライプツィヒ大学のビルも89とサイン。中央駅も独特の照明がされていて、人々が集まっていました。
 

一緒に行進したいところですが、最終の飛行機が21時にせまっているので本日はここまで。駅構内にもパネルがありました。


思いがけずとても長く、忘れられない一日となりました。ドイツにはまだ見るべきものがたくさんありそうです。
ちなみに飛行機は1時間半ほど遅れていてショックでしたが、デュッセル-ライプツィヒ便は行き帰りとも100%ビジネス客でした。