なんでもノート

デュッセルドルフより、
非日常的な日常の記録。

コペンハーゲンへ(1/2)

2009年10月02日 | 
今日はご存知、コペンハーゲンでIOC総会が開かれ、2016年オリンピック開催都市が決まる日。近くにいるので、休暇を取って様子を見に行くことにしました。

イースター休暇の旅行の時と同じ6時半のエアベルリン機にて、コペンハーゲン空港に着陸…すると、なんと、日本国政府専用機2機とエアフォースワン(アメリカ大統領専用機)を発見。一気に目が覚めました。
左写真手前と右奥にエアフォースワンが2機写っています。空港に入るとIOC総会歓迎モードが始まっていました。
 

街は警戒態勢で、そこらじゅうに警官や警備担当者がいます。パトカーの先導で移動する車両も多く見られました。規制は散発的なように見え、各所でバスや清掃車などの公共車両も含めて交通がブロックされて混乱(写真左)。下の道路のオバマ氏の通行待ちで橋も封鎖されており(写真右)、私も対岸の目的地にたどり着けず。
 

市庁舎前広場には特設ステージが設置され、総会の様子のパブリックビューの会場となっています。
東京から1泊4日の弾丸ツアーで応援に来た皆さんと合流して、東京のプレゼンを視聴。他の投票では見られない現象だと思いますが、投票前の各立候補都市によるプレゼンは、投票結果を大きく左右すると言われており、シカゴはオバマ大統領夫妻、東京も鳩山新総理がスピーカーの一人として登場しています。


夕方の投票まで、しばし市内散策。2度目となると市中もずいぶん楽に動けます。
クリスチャンハーフェンの水辺を歩くと、秋のコペンハーゲンが広がっていて、しばし時を忘れてしまいました。
 

夕方は再び市役所前広場に行き、投票経過をみんなで視聴…のはずが、ステージでは音楽が繰り広げられ、投票過程がよくわからず、日本でテレビ見ていた方がよかったのでは…と評判でしたが、最後の発表の瞬間には広場を埋め尽くす人。各都市の応援団だけでなく市民も多く集まっていたようです。まわりの人が、残念だったね、と声をかけてくれました。


個人的には実はオリンピック東京開催を積極的に支持はしていなかったのですが、思いがけず、残念だという気持ちを持ちました。改めて東京という都市について、問いかけ、取り組むには、オリンピックというのはよいステージになり得たのだと思います。
これまでの招致活動に投入した資源は相当なものだと想像されますが、この成果とエネルギーを今後どのような形で活かしていくことができるのか、むしろ正念場かもしれません。

また、欧州で東京の皆さんに多くお目にかかれたのは、やはり貴重な機会となりました。
かっこいい招致ビデオに思わず自分が説得されて、素敵な都市東京に、早く帰りたいような、やっぱり恐ろしいから近づきたくないような。