録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

どうせハブられたのならと、実験記事を公開

2010-07-10 16:37:45 | B-CAS&規制撤廃運動
Googleから手紙が来ました。わたし個人宛ではなく、お店宛なんですが、「期間限定でGoogle「アドワーズ」無料お試し券を進呈」と、こういう中身でした。
Googleは広告で成り立っている会社です。ゆえに広告料を払っている会社は、近いキーワードで検索を掛けると「スポンサーリンク」に表示されますが、あの権利をお試ししてみないか、集客効果があるのならば継続して広告を出してくれないか、とこういうことなのでしょう。うーん、Googleには悪いですけど、あのスポンサーリンクって、わたしクリックしたことも気にしたこともないんですよ(^^;) 「地名を入力しただけでも表示されます」ってなことも書いてありますけど、地名だけの検索って観光地でも無ければしませんし、わたしんとこ観光地にはほど遠い地方都市ですし~最近妙に観光客の誘致に力を入れだしましたが、これまで都市化のために古い建物や生活の後を全部ぶっ壊してガンガン公共事業で道路工事や区画整理しまくって箱物建てまくって、その後で昔の様子を再現しよう観光にも力を入れよう運動とか始めて。何を今更、としか思えませんが~まず利用者もいないので。何より、ウチはインターネットのサイトなんてNTTのインターネットタウンページ内にしか持っていない個人経営の店ですよ。営業が手当たり次第ですね、Googleも。

検索エンジンとしてのGoogleの重要性は言うまでもありません。Googleで検索出来なければ、インターネット上には「存在しない」という判断をされても仕方がないのが現在のインターネットです。
少なくとも先月までは、Googleでキーワード"Cinavia"で検索すると、ウチは上位でした。ご存じの通り、日本国内でCinaviaの存在が一般に知られるようになったのは、ウチに頂いたメッセージを元にわたしが書いた記事がキッカケです。なので、日本語圏内限定ならばSCEI・Cinavia公式サイトに次ぎ、海外を入れてもGoogleの1ページ目か2ページ目には単独記事が検索出来ていたのですが、今は5ページ目以下、それも「ブログ6月の記事一覧」とかが引っかかるだけで、単独記事では全く検索出来なくなっています。キーワードを増やせば別ですが。
いまさらたかが個人ブログ相手にGoogle八分、なんてことやらないでしょうけど、結果的にハブられているのは事実です。これは、これからわたしの書くCinavia記事はインターネットの検索にはかからないと言うこと、なにせ今7月なので6月記事の一覧には入りませんから。つまり、Cinaviaについて何を書いてもいい、と言うことではないでしょうか。ならば、公開を自粛していた検証記事も書いてしまいましょう。今回のエントリーの本当のタイトルは、「本当にCinaviaDRMはアナログ録音されても対応できるのか」です。

Cinaviaは音声に埋め込まれたコードを使う技術で、逆を言えば音声だけ切り離して適当な動画に貼り付けても消えません。また、デジタル方式で音声をコピーしてエンコードを行っても消えないのはすでに調査済み。問題は、公式サイトが謳う「ビデオカメラでキャプチャリングされても音声トラックに残る」という、海賊版対策のための技術。果たして本当なのでしょうか? どの程度強力なものなのか、調べてみましょうか。
アナログダビングの場合まずCinavia入り動画を再生する環境が必要ですが、これはWindows7のPCを使います。添付のWMPで再生しつつ、ネットブックのEeePC910-16gの内蔵マイクで録音してみました。腐ってもステレオ録音の出来る環境、音を再生してみると、ちゃんとセリフやBGMは聞き取れるレベルです。これを適当な動画に貼り付けてPS3で再生してみると・・・何の問題もなく完走してしまいました。
なんかダメっぽいので、次は手持ちのPHS、WILLCOM03で録音~とは言っても標準で録音機能が用意されていなかったので、内蔵カメラを使って録画を同時進行しながらの録音となりましたが。フォーマットはwmvなのでそのままPS3で再生出来るかと思いきや、未対応のフォーマットと判断されたので、WMEでもう一度wmvに変換して再生させると・・・。やっぱり完走します。回数や時間が立てばどうだろ、と同じ音を10回連続で再生する動画を作ってみましたが、まったくCinaviaの反応がありません。
ならば、もう少しまともなアナログダビングをやってみましょう。今度はネットブックを再生側にして、そのヘッドホン端子
とWindows7PCのライン入力、それぞれオンボードサウンドのものを市販のミニプラグケーブルでつなぎ、ネットブックで再生しつつ録音をしてみます。にしても初めて知ったのですが、Windows7の付属ソフトのサウンドレコーダーってwmaでしか録音出来ないんですね。XPはPCMだけなのに。それをiTuneに放り込んでwavに変換し、適当な動画に貼り付けます。これでダメなら・・・と思ったのですが、無事(?)シナビ、動画の再生は途中で停止しました。お世辞にも高音質なダビングとは言い難い音質ですが、周囲の雑音を防ぐ程度の効果はあったようです。

そういうわけで、一応アナログでもCinaviaはコピーされることは証明出来ましたが、その効果ははなはだ疑問なものです。もちろん映画館はずっと音はいいですし、長時間ありますから、その間にどこかでシナビればいいと言う考え方もあるでしょうけど、あまり音質の良くない映画館で海賊版が作られたらCinaviaでは効果がないような気がします。音質のいいCinavia入り動画さえあれば、どの程度なら回避出来るか、テストはいくらでも出来ますし。なお、わたしは決して海賊版の映画DVDを作ることを認めているわけではありません。あくまで可能性の問題です。
ただ、Cinavia発見当初言われていた「普通の記録用にビデオカメラで撮影していた時に、たまたまテレビからCinavia入り音声が入ってきてそれが原因で再生が出来なくなってしまったらどうするんだ」というほど高性能なものではないことははっきりしました。シナビアだけにシビアナことは出来ないんでしょう。
結局Cinaviaは本来の目的である海賊版対策には不完全なので、日本限定でテレビに混入され、再生機の邪魔をする存在になるのが関の山ではないでしょうか。その際の対策としては、このDRMは「ブルーレイディスクプレイヤーに搭載される」とはっきり宣言しているものなので、BDに非対応のメディアプレイヤーを使えば問題なく再生出来ると思います。

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5 コメント

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Unknown (krmmk3)
2010-07-12 00:34:24
>ATX5000さん
えー、最後の質問をするのは間違いなく自爆なのでやめておきます。
「ビジネス」は多いにやってくださって構わないのですけど、それと"楽して儲かるために縛る"は違いますね。過去の日本人は前者のために一所懸命でしたが、今や後者のことしか考えないようになってしまったのでしょうか。

>容堂さん
BDがないこととファームウェア以外はPS3と同等、わたしはこれで十分だったり。
マッド動画は良く出来ていますけど、演出してしまうのはまた違うかなぁと思わなくも無いです。おそらく放送局が意識することはないでしょう。淡々と事実のみを伝えれば宵のですから。
コンテンツ大国、とかいいながら実際にはぬるま湯を作り出すのが目的ですから。テレビ番組の質があれだけ低下(特にゴールデンタイム)してもまだ分からないのですから、ボチボチ救いようが無いです。

>Kentaさん
あ、そうでしたか。簡単にしか使わなかったので気が付きませんでした。まぁいいや。

>2010-07-11 20:00:40さん
Googleの話はネタの振りなんで。前にも何度か落ちたことはあるので、それ自体はよくあると思っては居ますよ。ただ、ちょっといやらしい言い方になりますけど、比較的検索順位の高い位置に自分の書いた記事があると、それだけで幸せになれちゃうので、それが見当たらなくなると落ち着かなくなっちゃうもんあんです。
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Unknown (Unknown)
2010-07-11 20:00:40
突然Googleのランクが落ちることはよくあります。
一番多い原因は、ページ内のリンクが100件を超えてしまった場合です。
Googleでは1ページにリンクが100件以上あるページはスパム的行為の疑いありとして自動的にランクを下げます。
(実際にスパム行為かどうかは関係なく)
ブログは広告などのリンクが沢山あるので、すぐに100件を超えてしまいます。
また、コメント欄の直リンクも控えてもらって、ttp://~等(hを抜かす)と書いてもらった方がいいですね。
私も経験がありますが、リンクを減らしてからGoogleに何度も交渉してやっと通常に戻せました。
一度そういう状態になると対策してから元に戻すまで何ヶ月もかかるのでご注意ください。
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XPのサウンドレコーダでも… (Kenta)
2010-07-11 19:33:23
>>krmmk3様
"XPはPCMだけなのに"と記事に書かれていますが、
XPのサウンドレコーダでもコーデックを選択することはできます。
[ファイル(F)] - [プロパティ(P)] - [変換(C)] でコーデックを選択することができます。
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Unknown (容堂)
2010-07-11 08:45:50
BDに非対応ならばOKならば、Cell搭載のBD非搭載な超高画質メディアプレーヤーが出ればいいのかな?
値段がどんなことになるか想像もつきませんが。

著作権というものの考え方事態は大事だとは思いますが、もう少し融通の利かせた方法はないものなのだろうか?
最近特にそれを感じる傾向が強いのがニコニコ動画やYouTubeなどにアップされているクオリティーの高い
マッド動画などなのですが、例えば先月にニュースなどで報じられたはやぶさの帰還なども、
ニコニコ動画にアップされた宇宙戦艦ヤマト風の動画など、下手なドキュメンタリー番組より
よっぽどしっかり作られていたし(のちに完結編もアップされましたが)、その他ヒトラーの映画に
字幕をかってにつけてアップしたものとか、よくこれだけアイデアが出てくるものだと感心しきり
なわけですが、これらはいずれも現行の著作権という点からからは容認されはしないでしょうし、
はやぶさの動画など、テレビ局では放送できないので、やむなく宇宙戦艦ヤマト風のはやぶさの動画が…
としか伝えることができず、しかしあれを超える動画を作るのも大変で、NHKやBBCなどで、
はやぶさの最初から最後までを追った番組がいまだに放送されていないところを見ると、
やはりあの動画の完成度が相当のプレッシャーになっているのかなとも考えられ、優秀な素材が
ありながらネットで動画を見る人にしか見られることのないままアングラ状態で存在するしかない
というのは、なんとももったいないことのように思います。

テレビ放送や映画をコピーしてかってに売りさばいたり、無断で無料でダウンロードし放題
とかは取り締まられるべきだと思いますが、マッド動画の作成・公開や、個人で楽しむだけの録画とか
については、もっと柔軟に対応しないと、コンテンツ大国が聞いてあきれると言わざるを得ません。
なんとか改善されることを願うばかりです。
返信する
Unknown (ATX5000)
2010-07-11 07:41:40
今「Free」ってググれば「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略 (ハードカバー)」本のアマゾンへのリンクがトップに来る。確かに一時期「Free」はメディアを席巻したが、検索エンジンのトップにアマゾンのリンクが来るのはね~ってのはともかく、今の日本のメディア業界はコンテンツ保護を進め、一つのコンテンツからテレビ・携帯電話・インターネット放送など様々経路からお金を吸い上げようしてるわけだ。一度そのコンテンツ保護という名目の集金機関に囲われたら抜け出すのは容易ではない。アナログ終了が一年後を控え粛々と進む中、次のコンテンツ保護が仕込まれていく…今使える手段がいつか使えなくなるかもしれない。それは週80本アニメ映画をキャプ&エンコしまくる自分にとって恐怖以外何物でもない。あ、ちなみにそれ全部見てるのか~ってのは質問シナイデネ。
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