録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

書き漏れ埋め わたしたちはバカじゃない ・・・たぶん

2008-12-25 12:23:39 | B-CAS&規制撤廃運動
自宅に帰ってきました。さーて、ちょっと遊びすぎたバリバリ仕事するぞ~! とはりきったら、父親が風邪ひいてました。しょうがないので一人で店やっていますが、早速お客さんが持ってきた品物に付けた値段が高すぎましたorz
短期間でも現場離れていると、勘が鈍ってしょうがないなぁ。まして今、高級中古品はデフレ状態なのに。店に損だしてどうする。


現場離れているといろいろ鈍るのはブログも同じ。東京行きの間、情報収集をサボっているうちにまたどさくさに紛れていろいろ動きがあったようですね。もはや遅いと思われるでしょうが、これだけでも書いておきます。

ソフトウェア方式の導入などB-CAS見直しで議論
-関係各者が「B-CASにはこだわらない」と言及

突っ込みどころは満載ですが、やはり言及しておかなければならないのは、相変わらず何を言っているのか整理しないとわからない椎名委員の発言。
技術と契約のエンフォースメントということで整理していますが、“技術と契約でなければいけない”、“制度(法改正)で無ければいけない”という意見があるわけではない。
意見がないのなら、そもそも取り上げられるわけがない。明らかに矛盾しているのですが、
B-CASの保護には権利者は一切関与していないということを、ここで改めて表明したい
全く関係ないのにこんなことも相変わらず言っているところと併せて考えると、わたしには
「我々は提案した、関与したという立場をタテマエ上取らないことで、すべての責任問題から逃れる」
と言いたいだけにしか聞こえないのですが。責任を取る気が一片も無いのなら、委員会に参加しなければいいと思うのですよ。ようするに「責任はすべて放棄。でも、利益は最大限いただくために、口出しと圧力は加えさせていただくが、あくまで直接関与はしていない」ということでしょう。世間ではこういう連中を「ダニ」とか「ウジ虫にも劣るやつ」というのですが、そこら辺の自覚はお持ちなのでしょうか。関与していない事と善意の第三者は決してイコールの関係ではないのに、意図的に混ぜさえすればいいところ取りになると思い込んでいるとしたら、哀れな頭の持ち主と言わざるをえません。
そして、懸案の"B-CAS問題"もやはり意図的に"B-CASカードに問題"とすり替えられ、スクランブルも継続、すなわちB-CASによる"自称紳士協定・実質談合"の私法を遵守しているかどうかをチェックし、おろかで違法の疑いが高い録画規制を継続するという最大の部分に触れる案が一つも提言の中に存在していません。デジタル放送側に「B-CASが利権の温床になっている」や「バカな規制に対応した製品以外を流通させないようなシステムが気に入らない」といった苦情を提言した人の数に比べ「B-CASカードによるスクランブルは使いにくい」という苦情を提言した人の数はどれだけいるのでしょうか。おそらく取るに足らない人数ではないかと思われます。なのに、それだけが問題点として取り扱われる。これはどういうことなのでしょうか。

だいたい、特にネットによる情報のやりとりに熱心な層はこの程度の、見た目だけ変えて中身は変わらないというごまかし技は通用しません。それはダビ10の施行後の経過を見ればわかります。「ダビ10になってうれしい。これは規制を全く感じさせない方法だ。すべての問題が解決した」などという意見がプロのライターの商業サイト以外で拝見でき、ダビ10を利用した活用法などが熱心にやりとりされているサイトが存在するとしたらわたしが教えてほしいくらいです。だいたい椎名委員に代表される権利者側の人間だって、インターネットの一切ない世界に住んでいない限り、イヤでも自分らの発言に対する世間の反応が気になり、ネットで調査の一つくらいしそうなものです。そして、どれだけ怒りを買っっているのかわからないわけがありません。
わたしの結論は一つです。彼らはわたしら個々人の意見を徹底的に無視する方針に出たようです。B-CASカードがあるからダメだ、と言っているのは商品開発のメーカーくらいなものでしょう。そういう業界の意見のみを聞き、内部だけで結論を出し、代わりに一般消費者をただの愚民として扱い、業界が愚かな民衆にルールを教えてやろう。そんな思考にとらわれているのかもしれません。
日本放送協会はあれだけ不評にも関わらず、アナログ放送による「アナログ」ロゴをやめません。それどころか、来年にもすべての放送局で「アナログ」ロゴが常駐するらしい、との話です。これは嫌がらせでなければ「愚民どもはこうでもしなければアナログ放送を見ているのかデジタル放送を見ているのかわからないだろう。だから賢い我々が教えてやっているのだ」という驕り高ぶりでしかありません。椎名委員の発言も、業界だけ向けの発言と考えれば「わかっているんだろうな。わたしらには責任は一切ないんだ。おまえらだけが責任を取るんだぞ」という脅しととれ、バカというより頭が暴力的なだけだ、と理解できます。
少なくともわれわれ一般人がバカにされていることだけは確実です。都合の悪いことは隠せばいい、報道で世論などいくらでも操られる、おまえたちのできること・やっていことは賢い我々が教えてやるから何も考えずに従っていればいいのだ。この委員会の頭の中は極論すればこんなところでしょう。ならばわたしらは数の暴力に訴えるしか無いでしょう。少なくともわたしらの力でも、とっくの昔に普及率50%超えていなければならない都合のいい総務省の調査で46.9%に留まらせる程度のことはできたのです。「FriioやPT1で自由に録画できるから自分にはどうでもいいや」ではなく、「少なくともすべての無料放送の録画環境からあらゆる規制を撤廃させた方がいいに決まっている」そういう思考で動くべきですし、それが民意であるのは明白です。大丈夫、「規制をかけているから良い映画が無料で放送できる」なんてただの脅し文句。"無料放送の映画放送による宣伝をうまく活用すれば新作でもヒットさせることができる"方式が確立した今、全面撤退なんて不可能です。B-CASカードが必需品で無くなるときは、すなわち規制の完全撤廃のとき。それを来年にも・・・いや、一瞬でも早くその瞬間が訪れることにワクワクしながら、直接・間接的の両面から圧力をかけていこうじゃありませんか。


爆速H.264変換×超解像カード「FIRECODER Blu」を駆る

ちと遅いかな? と思わなくもない気がする今日この頃の、FIRECODER Bluのレビュー記事。常時「ライバル製品」と、他社の同等製品を名指ししない大人の事情な書き方をしているのに、最後にポロっとWinFast PxVC1100の名前を書いちゃってるのが微笑ましい。それだけに本来は書きたかった実際の速度がやや高速なことや冷却能力が高いことも書けなかったのか、それとも比べなかったのか。目新しいことはほとんど無かったのが残念。

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7 コメント

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Unknown (emanon)
2008-12-25 21:00:27
 いやはや、高い上に規制が厳しすぎて買い換える意味がないと言うのが受け入れられないですかね
レコで録画保存する人間が増えなければ保証金も増えないだろうに何を引き伸ばしているんだか、話し合いが長引けば儲かるんですかね… そう言えば11月頃までに話をまとめてと言うのはどこに行ったんだろ? また最新の情報は隠して様子見なんだろうな

この分だと話が進むのはアメリカのアナログ停波以降になりそう
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Unknown (Unknown)
2008-12-25 22:46:54
もうほとほと呆れますね。
椎名は消費者やメーカーの都合は一切考えず、自分達の権利しか考えないようです。インフラを用意しなければ流通にも乗らず稼げないと言うのに、家電メーカーからの要請や意向など全く無視です。どれだけ家電メーカー苦労しているのか分かっているのでしょうかね。

WinWinの関係にならなければ商売は成り立ちませんよ。例えばソニーは常に業界を振り回し勝手な事ばかりしてきたため失敗を繰り返してきたわけですよ。リードし門戸を開けばパナも東芝もみんなついてきたでしょうに。

話を戻して結局B-CASは廃止されないようですね。全てがB-CASを前提に語られています。チップ方式、カード内蔵方式、ソフトウェア方式など色々提案されましたが、B-CASが存在し続ける事に変わりはないようです。これによって日本の放送業界は終わったと言っても過言ではないです。こんな不便なものは必要ありません。

特に来年は今年以上の不景気を向かえ、その後数年に渡って浮上する兆しはありません。今はTVよりネットに費やす時間の方が多くTVを観ない人が増え、当の番組もつまらない物ばかりで訴求力も殆どありません。こんな状況で今まで無料で何でも出来たTV関係が実質有料化し不便になればそりゃ誰だって離れます。ハードが壊れれば録画したデータは全てなくなるのです。10年経って懐かしく昔の番組やCMを見るという文化も失われます。荼毘10と言っても1回ダビングして保存したとして、ハードが廃棄になったら孫コピーできないのだから保存したメディアが逝かれれば即終了となります。今なら出来る焼き直しと言うことも出来ません。光学メディアはドライブとメディアの相性が存在するのである程度時間が経ってみない事には保存性が分かりません。焼いたドライブが故障し別ドライブにしてみたら読み取れなかったと言う事も使用者なら体験しているでしょう。

結局ダメな規格である事は明白なので、業界の言うところの異常な利用をしている人はコスト的にも保存性と言う観点からも得をし、普通の高い金出して買った人が馬鹿を見ると言う事になり、結果誰も守らないと言う状況を作り出しTVを録画している人=犯罪者的な社会になりますよ。業界の人間は本当にこれで良いと思っているのでしょうかね?
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Unknown (krmmk3)
2008-12-26 00:09:52
>emanonさん
レコはやっぱり売れると思うんですよ。少し無理すれば買える値段ですし。そこからもれなく保証金取れれば食いっ逸れなし、と考えているということでしょう。
話し合いが延期になるのはいつものこととしても、その結果が今回の発表だと、まさに「話にならない」です。

>2008-12-25 22:46:54さん
消費者は無視、メーカーに対しては迷惑をかけるというより自分たちが一方的に有利な状態でしか話が出来なくなるように圧力をかけているんでしょう。いわば主導権あらそいですね。
何に価値が出るかは市場が、あるいは個々人が自分の好みで決めるものですが、デジタル放送では売り側の一方的な都合で決めてしまうことを目指しているようですね。孫コピーはさせない、長期保存はさせないという一点を守りきることでこと映像に関してはそれで映像市場の独占が狙いですから、消費者からはお話にならない、だから業界側は消費者を無視するという悪循環になっていますね。彼らには10年後が見えていないのでしょう。
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Unknown (通りすがりの)
2008-12-26 00:39:35
よくTV→ネットと言われますが地方ではネット回線があっても数キロしかでない地域だってまだまだあります
規制どうのこうの言う前に難視聴とかの問題を最優先にすべきでは?
どうもこういう話は東京ベースで提案が出て東京ベースで話し合いが行われているようで腹が立ちます
過剰な著作権保護なんて無くて十分
世界中でどこの国がこんなガチガチに規制入れてんねん
もう総務相はこういう金食い会議なんて切って高速ネット回線の整備とかに専念すればと思うのはわたしだけでしょうか

怒りに任せて書いたのでちょっと矛盾してるかも
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Unknown (krmmk3)
2008-12-26 23:44:09
>通りすがりのさん
なんとなく、東京だけまずフォローしておけば地方は省みない、無視してもいいと考えている人って多いですよね。難視聴地域対策にネットで送信、なんて話がありましたけど何考えているんだと思ったことがあります。
無料放送で規制を入れるのを「世界で一番進んでいる」とほざいたお偉いさんがいましたからねぇ。ほうっておくと碌なことにならなくなりそうです。
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地デジで1000万世帯のテレビが映らなくなる! (KCC)
2008-12-27 21:04:15
発売中の「週刊現代」(講談社)最新号(新年特大号・1月10・17日合併号)で、地デジ問題が記事として取り上げられていました。

この記事ではB-CASやコピー制御の問題は全く触れられていませんが、nozomu.netの吉田望氏、おなじみの池田信夫氏のコメントが掲載されており、
 ・2008年9月での普及目標約2,600万世帯に対し、普及率は約2,345万世帯、46.9%で目標より255万世帯少ない
 ・2011年7月の普及予想は約4,000万世帯で、約1,000万世帯が地デジ対応できずテレビが見られなくなる

などといった内容となっていました。

録画制限について一切触れていない事、機器の普及を世帯単位で見ており、調査世帯に1台でも対応機器があれば普及と見なす総務省方式の水増しカウントで予測しているなど、記事としては追究が甘い点も多く見られますが、2009年に入ってからはこの問題はマスコミも少しずつ取り上げる様になっていくと思っています。
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Unknown (krmmk3)
2008-12-27 23:15:03
>KCCさん
前から雑誌でデジタル放送問題が取り上げられるときはなるべくチェックを入れているのですけど、B-CAS問題だけはなぜか取り上げられないですね。意図的に無視しているようです。取り上げられるのは普及問題ばかり。両方を記事にしていただいて、初めて良記事になるのですが。取り上げてくれるのは良いことですが、少し別の方向へ誘導しようとしている可能性もありますね。
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