カノープス、MTVなどキャプチャ製品のVista対応を断念
すでにご存知の方も多かろうが、カノープスのキャプチャーボードがVistaへの対応
を断念。今後もWindows2000なりXPなりを使い続けるのではない限り、カノープス
製品は使えなくなる。昨年買収され、新製品の発売される見込みが薄くなっていた
ものの、一応万が一、という期待はしていたが、これでカノープスは我々一般人向け
の製品からは完全撤退することになる。
さすがにこの記事を読むとさびしくなる。わたしが最初に使ったキャプチャーボード
は、カノープス製品だったからだ。とは言っても、使った品はPower Window DX/4MC
という、グラボのVideoIn端子のもの。画質も今から見るとヘボ過ぎて話にもなら
ないが、なんとなく楽しかった。ちなみにまだPC-9821を使っていたころの話であ
る。
その後、PC-AT機を組み立てるようになって、当然キャプチャーボードを望んだのだ
が、当時はカノープス製品もISAのものくらいしか無く、購入対象にはならなかっ
た。代わりに当時、キャプチャーボードをイロモノから要購入検討品にのしあげた
ATIのAllーinーWonderシリーズを使っていた。そのせいか、なんとはなしにキャプ
チャーはグラボでするもの、というヘンな意識があり、他の製品には手を出す気には
ならなかった。その意識を根底から覆したのが、やはりカノープスのMTV1000であっ
た。それまでダビングをメインに使っていたキャプチャーボードを普通にテレビや
CATVを予約録画して視るようになったのはこの製品を買ってからだ。いろんな意味
でわたしの生活を変えた、罪深き名機である。その後、DigitalVideoRecorderPCI
(MTV2200SX相当)に乗り換え、会員特価でMTVX2004HFを購入とカノープスとの付き合
いは続いた。が、この辺りからMPEG2での録画が容量的にキツくなったりとか、
なんとはなしに完成度の高いカノープス製品より未完成部分の多い他社製品の方が
却って魅力的に見え出したりして(少々間違った発想だけど)カノープス製品を買わな
くなってしまっていた。MTVX2005HFが2004HFとソフトが変更しただけだったり、同じ
く2006HFが必ずしも2004HFを上回るものではなかったこともカノープスから遠ざかっ
ていた理由のひとつである。味完成度の高い製品は、買い替えを妨げてしまうという
ジレンマを生むこともあるのだ。
そしてここ数年、「必ずしも旧製品を上回るものではない」新製品を出し続けたカノー
プスは競争力を弱め(やけっぱちのごときMTVX-WHFはあったが、不具合も残ってい
た)、買収・整理・個人からの撤退の道を歩むことになった。おそらくカノープスの
製品を買うことはないと思うが、魅力的な製品を提供してくれた、という点では忘
れることの出来ないメーカーである。ありがとう、カノープス。
ついでに、先日のdrmsさんの情報に刺激され、二軍落ちしていたMTVX2004HFをなんと
なく現役復帰させてしまった。未だに注文したWinFast3000Deluxe届かないし・・・。
やっぱり忘れられてるんだろうか? 住所・氏名等個人情報まで提供したのに。
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