このごろ流行る、お手軽詐欺

最近増えているので、警告の意味も兼ねて。
こんなパターンがよくあります。

電話で
「切れたネックレスでも、大丈夫？　留め金のところが切れているんだけど」
という問い合わせがまずあります。もちろん中古品取扱店としては、切れていようとなんだろうと金か白金なら大歓迎。
で、もってくると、切れているネックレスというより留め金の部分がなくなっていて、チェーンの部分だけになっているんです。それでいて、見た目と色は金色白金色であっても、金でもプラチナでもない、良くて銀・大抵メッキのネックレス・・・というのが急増しています。そんなのばかり何本も持ってくる人もいるほどです。
ようするに切れたのではなく、意図的に留め金を外してから持ってきているんです。ほとんどのネックレスは留め金部分に金や白金の刻印が記されていますから、そこを取ってしまえば金や白金と間違えて、原価よりも遙かに高額な現金に変えてくれるだろうと考えて持ってくるんでしょうね。
素人ならともかく、本職なら、金や白金かそうでないか、程度の区別なら見て触ればつきますからやっても無駄なんですけどね。

「切れたネックレスでも買い取ります」を掲げる店が多くなったことから思いついた、本人たちからしたら軽いイタズラの延長のつもりなんでしょう。「騙される方が悪い」という詐欺師の言葉を真実だと思っているのかも知れませんが、お手軽にやっても詐欺は詐欺、立派な犯罪です。例え相手が誰でも騙す方が悪いに決まっているんです。わたしらは騙されませんけど。