録画人間の末路 -

人は記録をしながらじゃないと生きていけない

個性的なスマホを買った!!!

2023-05-18 15:50:11 | モバイル機器
商売の赤字が続いています。こうなると先はどうなるんだろ、いつまでわたしは給料と言う名の収入を得ることができるんだ?と電卓叩きながら金の流れを見ていると(金の流れを感じながら試行錯誤するために表計算ソフトではなくわざわざ電卓やソロバンはじく方がいい、って人は少なくないはず)、同時期比で支出が昨年の二倍なんですが収入も昨年の二倍なんですわ、数は大して変わってないのですが、お客さんのお金の使い方が大幅に上がっています。これは市場が動いている証拠。取扱品が中古品という性質上、どん底から這い上がる際に一度支出多めで赤字になるのは仕方のないことですし、これは将来黒字を生む可能性のある赤字です。改めて見直してみると赤字の一番大きな原因は貴金属の価格が上がりすぎたせいで取り値が大きくなっているのに買取業者の来店頻度が落ちている点です。今年はまだ一回しか来てくれてません。毎回それなりの物量を出しているのでもう来ない、ということはないはずです。ひょっとしたら高すぎるので安くなるのを狙ってるんでは・・・。もろもろ計算しなおしてみると今年度後半には少し持ち越せそうだし、お客さんの流れがこのままいけば来年度は上向けるかも知れない。

なんだ、まだこの商売余裕があるじゃないですか。ここ数年の落ち込み焦りぶりがだいぶ解消されました。すっかり気分が良くなったのでよし、なんか買おう! とこういう気分に(笑)。かと言ってPC関連はまだ何か買う気にはならないのですよ。ノーパソはZen2ので十分快適だし、組み立てPC用もIntel第13世代は結局飛ばしてしまったので14世代まで待つことにしたい、買うとしたらZen4のAPUが出たら、かなぁ・・・。よし、じゃぁ前から気になっていた新しいスマートフォン、買うことにしましょうか。話題の機種も出ましたし。
しかし、ここで一考。高いベンチマークの数字、高画質なカメラ。スマートフォンの性能を示すのはおおむねこの二点ですが、わたしは果たしてその恩恵を受けられるのでしょうか? 何より思ったのは今の日本のスマホは画一的すぎます。みな似たような板状のものばかり。自分が使いたいものはなんなのか、デザイン面までも考えて選ぶ選択肢が用意されるべきではないか? そう考えて、前から気になっていたアレを思い切って買ってしまいました。



DooGeeのV30Tです!!(表の写真だと地味なので裏面に変更しました) いや~一度手を出してみたかったんですよ、タフネススマホ。一応書いておきますと、タフネススマホとは主にアウトドアや工事現場で利用することを想定して作られたスマートフォンのことで、本機の場合IP68/IP69Kと言った防塵・防水規格やMIL-STD-810Hと言った品質規格に対応、水没はもちろん水圧への耐久性もあるとされ、そんじゃそこらのことじゃ壊れそうにない耐久性を持っている(精密機器ですから外部はともかく内部に関しては絶対!はないですが)スマートフォンを指します。利用環境の想定からかGPS機能も強力で、充電手段の確保しづらくても使えるようにバッテリー容量も多く搭載されている機種が多いようです。その分大きくなっていて、一般にスマートフォンでイメージする板状のものから遠ざかった形状をしていますし、重量もあります。またエンターテインメント系の機能は省略されていることが多く、本機も有料配信を視聴するには不向きです。わたしはスマホで有料配信とか見る気はないので全く問題にはならないですけどね。その分個性的な機能を持つ機種も多く、調べているだけで楽しくなってくるのがタフネススマホの世界です。物欲と心の余裕が出てきたことによって、わたしもその世界に入門することになりました。V30Tはわたしが購入した時点ではこの業界では最新のモデルですが、別機種からのマイナーチェンジモデルでもあります。


・梱包

送られてきたばかりの様子です。箱の上部がつぶれていますが、この程度のことを気にしていたら中国から輸入は出来ません(笑)。購入先はAliExpress。DooGeeはここを事実上の公式購入先としているようです。タフネスなので中身はさすがに大丈夫。気が利いていることに画面には最初から保護シート、それもフィルム状のものではなくプラスチック系のものが貼られているだけでなく、おそらく同じものが同梱され、かつ画面を吹くためのアルコールをしみ込ませたペーパーも付いていると、別売り保護シートを買ったとき並みのものが付いています。初めから貼ってあるものは輸送保護用・付属は実際使うとき用なんでしょうが、特に傷がなければそのままで付属は予備として取っておいても十分です。急速充電器が付属していますが、海外仕様なのでそのままでは使えません。が、どの家庭でも転がっている変換機を使えば充電は可能です。また、充電器側のコネクタがUSB Type-Cで、接続用ケーブルとしてTYPE-CtoTYPE-Cのものが付いている点は好印象。これはリバースチャージの時などに役立ちますし、今時はPC本体でもUSB TYPE-Cコネクタが付いていて、しかも余っていることが多いのでTYPE-AtoTYPE-Cが付いてくるより重宝しそうです。
ボディは薄さとは無縁で樹脂とゴム素材で周囲を固めた如何にも丈夫そうな見た目。ボディ保護のためのケースは必要ないでしょう。わたしはケースを買いましたが、目的はどちらかというと滑り止めを付けるためです。メイン画面もゴリラガラス5で十分な強度を持っています。

・基本性能
SOCはMediatekのDimensity1080。5Gに対応しており、4Gまでの対応しかしていないSOCを搭載していることが多いタフネススマホの中ではトップクラスの性能を持つSOCが使われています。一応の基準としてはAnTuTuBenchで50万点強くらいのスコアを出すようで(未確認)、少なくともミドルクラス、あるいはミドルハイ程度の性能はあるようです。わたしはベンチマークソフトの値と言うものをそこまで信用していないのですが、今のところ使っていて性能に不足を一切感じていません。電波の状態さえよければマップもサクサク動きます。
メモリはハイクラスにも匹敵する12GBを搭載。ストレージを仮想メモリとして割り当てることで最大20GBまでメモリとして使うことができますが、まず必要はないでしょう。

・ディスプレイ
6.58インチの液晶を採用しています。旧型では有機ELを採用していた機種もあるので残念ですが実用性は十分。これまたタフネススマホとしては珍しく120Hzに対応しています。初期値は60Hzですが、90Hz・120Hz・Autoに変更することが可能です(日本語で動かしてもなぜかこの項目は英語のまま)。わたしは60Hzが120Hzになったところでそこまで恩恵を感じないんですが、せっかくなのでAutoにしてみました。開発者オプションを有効にしてリフレッシュレートの値を表示してみたら、ものすごくせわしなく変更されます。画面内でなにかしら動いているときはほぼ120Hzで動きますが、ひとたび画面内すべての部分が動作を終えると途端に60Hzに落ちるのです。ものすごく素早く値が変わるので、レート値を眺めているとチカチカしてくるほどです。なので値表示は切ってAutoで使うのが正解でしょう。「もう60Hzに戻れない」とまでは言いませんが、それなりにぬるぬる感はありますし。ただし、120Hzを持っていてもブラウザに動画、特にTwitterの動画が埋め込まれていると、その部分のスクロールが途端にカクツキます。60Hz固定表示時でもこれは少しは発生する現象なのですが、120Hzだと顕著に出てしまう感じです。ので、限られますが120Hzで見劣りする箇所もあるということは事実です。

・カメラ
メインカメラは108MP、つまり最大1億800万画素のものがついています。Dimensity1080は2億画素まで使えるので目一杯の性能ではないですが、解像度の高さという点では十分でしょう。ただ、広角とマクロカメラが1200万画素のものはまだしも兼用である点を考えても、カメラで最高画質を狙ったモデルではないと思われます。わたしは過去に高画質ハイエンドカメラ付きスマートフォンと言うものを使ったことがないのであくまでわたしの実際使った範囲の中では、という注意書き付きではありますが、十分キレイだと思います。色は比較的見たままで所謂"映える"映像ではないかも知れません。写真の補正能力としてはMediatekよりQualcomのSOCの方が画質では優れている、と良く聞きますが、タフネススマホは大抵Mediatek製のSOCを使っており、一目で「画質がいい」と思うような派手な表現には向かないのでしょう。が、本機の用途を考慮した場合、着飾るよりそのまま、それこそ後でPCに取り込んで加工したり、遠目に見える小さなものを1億画素を利用して撮影して拡大して確認したりと言った要素にはむしろ向いているのではないでしょうか。それにスマホのカメラはレンズの位置の関係でどうやったって使いにくいですから、ちゃんとした写真が撮りたければスマホのいいやつよりカメラのいいやつを使うべきだと思ってます。
さらに言えば本機のカメラの魅力はメインカメラではありません。ナイトビジョン、すなわちみんな大好き暗視カメラにあります!モノクロにはなってしまいますが人間の目ではほとんど何があるかわからないような暗闇でも映像を見せてくれるのです。写真撮影もできますが、どちらかと言うと暗闇の様子を確認したり、あるいは動画を撮影する方が主でしょうね。
なお、写真撮影の際のシャッター音はかなり大きいですが、これは消音することができます。なので野外で見かけた動物を撮影する際もシャッター音のおかげで脅かしてしまって逃げられた! なんて心配は少なくて済みますね。
ただし、通常カメラのナイトモードはさすがに褒められたものではないです。建物や信号のライトにつぶされて下品な絵になってしまいますね。あくまで昼間のスナップを取るためのものです。

・通信
mineoのドコモSIMとpovo2.0で確認、どちらでもAPNさえ入れてやれば通信も電話も可能。バンドも両回線の多くに対応、ドコモのn79もしっかり対応しているので困ることはありません。強いて言えばauが使っている42に対応していません。ですが42は建物内では弱く、むしろつながると遅くなってしまうのに優先的に使おうとするので、使えない方がau回線は快適になるかも知れません。WiFiは6対応で十分快適なので、言うことはないです。
SIMトレイは、これもタフネススマホらしく防水防塵性を上げるためか、SIMピンを使う方式を採用せず、キャップのついたトレイになっていて、爪で引っ掻けて取り出すことができます。これはちょっと便利なので一般スマホも真似してほしいものです。トレイには耐久性を高めるためか金属製の板が敷居としてSIMの空白部分に入っており、このため一般スマホとは気分的に逆向きにSIMを入れることになります。具体的にはスマホの裏側を表にしてトレイを取り出し、SIMカードは端子を表にしてトレイに置くことになります。裏+裏で最終的には同じ向きになるのですが、最初「これで大丈夫?」感はありました。
そしてわたしにとって重要な要素がテザリング。まずはpovo2.0。povo2.0はテザリングを行う場合、多くの端末でAPNタイプに「,dun」と加えてやらないといけません。が、本機でそれをやろうとすると「携帯通信会社により、タイプdunのAPNの追加は許可されていません」とのメッセージが出てdunを入れることができないのです。もっとも、そのまま~APNに何も入力されていなければ「,default」だけでも~入れておけばテザリングを行うことができました。今のところ128Kbpsの制限モードだけですが外部機器でインターネットに接続することが確認できています。これで一安心。
ところが・・・。mineoのドコモSIMではこれがうまくいきませんでした。テザリングの設定をやり、WiFiテザリングを有効にすると外部機器からV30Tのホットスポットを見つけることはできるのですが、何度やってもインターネットにはつながらないのです。しかもWiFiだけでなくUSBやBluetoothのテザリングさえうまくできませんでした。シングルプランだけでなくデュアルプランでもテザリングは行えないのです。
原因は結局わかりませんでした。APNも何度も見直したのですが(,dunはやっぱり使えない)・・・。mineoだからダメなのか、ドコモSIMはダメなのか、そこらへん検証してみたくはありますが、そんなに何種類もSIMを契約していませんし、する気もないので無理です。なお、mineoのドコモSIM自体がテザリングに対応していることは、普段使っているPOCO X3でWiFi・USB・Bluetooh全部の環境でテザリングできたことで確認済です。こういう現象があった以上、mineoやドコモSIMを使っている人にV30Tはややお勧めしづらいものになってしまいました。組み合わせはpovo2.0をおすすめします。なお、mineoのドコモSIMでも使えなかったのはテザリングだけで、V30T本体での通信と通話は全く支障なく使えたことは改めて付け加えておきます。正直V30Tならノーパソ利用時でもテザリングで十分で、モバイルルーターは不要になるんじゃないか、くらいに考えていたのですが、まだまだわたしにとってモバイルルーターは欠かせない存在でありそうです。

追記:あきらめずにいろいろ試したところ、APN設定のうち"mvnoの種類"を"SPN"にすることでテザリングに成功しました! これでV30Tの欠点がなくなりました。

通話が問題なくできたということで本機は当然VoLTEに対応しています。普通VoLTE対応だとアイコンに「VoLTE」と出ますが、本機では「HD」と表記されます。ちなみに通話できない通信専用simでもメニュー上VoLTEにすることが可能なのでは「HD」表記が出てしまいますね。ちなみにSIMを2枚さして両方VoLTE有効扱いにすると、通常ホーム画面のアイコンからSIM2のアンテナが消えてしまいます。これは水滴ノッチを画面に採用しているため、メニューバーの範囲が狭くなって記載するスペースが確保できないのが原因。片方VoLTEを無効にするか、画面上部から下へスライドさせれば両方のアンテナが表記されます。
本機の残念な点としてはeSIM非対応があります。わたしはnanoSIMしか使っていないので今のところ問題はないですが、将来ちょっと不便になる可能性はあります。

・音
デュアルのステレオスピーカーを内蔵。それも大きなボディを生かして前面に音が来る配置を採用しています。ハイレゾ音声対応とのことでしたが用意できませんでしたので適当な音源ファイルを再生。スピーカーの後ろを触ってみると結構振動を感じましたのでちゃんと音響を利用しているようです。音声はちゃんとステレオですが、横持ちの左右で音をステレオにしているため、縦持ちでは上下ステレオなのでちょっと違和感ありで聞こえます。音は若干シャカシャカ音になって聞こえますね。特に後ろの反響を利用しているので手での持ち方や若干の角度の違いで音が濁って聞こえることもあり、通常のスマホの方が素直な音に聞こえると感じました。あえて内蔵で音を出すなら、壁に立てかけるなどして位置も反響も固定して聞いた方が良いと思います。ポータブル機でちゃんと音楽を聴きたければ外部ヘッドフォンを用意すべきとわたしは思っています。ただ、本機は防水防塵のためか穴を少なくするように作られているのでイヤホン端子は搭載していません。また、USB端子も同じ理由からかキャップが付いているのでここにアダプタを差すのも不向き。使うならBluetoothのものが良いでしょう。したがって音楽ゲームをイヤホンでプレイする分にV30Tは向いていません。

・本体
たびたび書いてきましたが、V30Tのボディはなかなか大きめ。POCO X3のほぼ二倍の厚みを持っています。ですが、わたしの手には結構なじみます。大きさも厚みもだいたい手持ちのポータブルゲーム機のPS VITA(初代)と同じなんですよ。


久々に引っ張りだしてきたので汚い(笑)Vita。すでにV30Tもそこそこ使っているので汚れています。大雑把に上から見ると大差ない大きさです。

厚み比較。これもほとんど同じということが分かります。Vitaは下部が少し湾曲していますので若干Vitaが小さいとも言えますが。
そして重量。
Vitaが264.5gなのに対し

V30Tはなんと388g! ちなみにわたしは普段はケースを付けているので400gを軽く超えています!! 一般的な大き目のスマホのほぼ二倍、これは最大の欠点と言わざるを得ません。多分何も考えずにタフネススマホに手を出した場合、これだけで買ったことを一度は後悔する重さでしょう。ただ、使っていれば案外慣れてくるものですし、ポケットに入れてズッシリ重さを感じるほどでもありません。重いったってトランシーバーにくらべりゃ大したことはないです。それでもごろ寝使いと顔にくっつけて長電話をするのはやめた方がいいです。落とすと顔面へのダメージが大きいのでごろ寝使いは避け、通話はスピーカーモードかヘッドセットを使うようにしましょうね。わたしはメイン通話用は今まで通りPOCOを使うことにします。

・バッテリー
その重さの理由は二つ。一つはボディを頑強にするため。もう一つがバッテリーを大容量にするためです。その容量は10800mAhと一般的なスマホの大容量バッテリーモデルの二倍以上です! わたしがタフネススマホを使いたかった最大の理由でもあります。購入した時点でバッテリー残量は94%でした。ここから初期設定を行い、大量のアプリをダウンロードし、ディスプレイ表記をAutoにして120Hzを有効にし、テザリングのテストを行い・・・結構普段より多めに使ったつもりです。で、わたしが充電したいと思う20%前半まで残量が落ちるまで、時間にして丸5日以上かかりました。あまりに持つので、記録していないと何日たったか忘れるくらいです。ちなみにわたしの普段使いだと5000mAhのPOCOを80%少し過ぎるくらいで充電して20%前半、つまり60%分消費するまで使うのが日常ですが、それでほぼ丸2日くらいです。さんざん使ったPOCOと初めて使うV30Tの差もあるでしょうが、バッテリーに関してはケチる習性のあるわたしにとってこの持ち具合は「買ってよかった」と満足できるものです。バッテリーをケチらず、いつも通り80%強程度の充電から始めても4日は十分持つでしょう。相当スマホを使う人でも一日で使い切るのは至難の業だと思います。一回の充電で長時間持つということはバッテリーの寿命を長く保てるということです。何かトラブルでも起きない限り、数年は大容量の恩恵を受けることができるでしょう。
本機はリバースチャージ、すなわち本機から他機への充電を行うこともできます。リバースチャージを行うには給電を行うほうがまずUSBを付け、次に充電される方にUSBケーブルの反対側を装着することで行われます。相手方を見ると「高速充電」と表記されたので、ワット数を測ってはいませんがそれなりの速度で給電は行われているのでしょう。
ここでイタズラを思いつきました。USB-PDの電源で動作しているノーパソをV30Tからのリバースチャージで動かせないだろうか、と考えたのです。ノーパソを起動させたあと電源ケーブルを抜いてバッテリー動作にし、両方ともUSB TYPE-Cコネクタで繋げてみました。するとPC側に充電表記が・・・と思ったらすぐに切れて今度はスマホ側に充電表記。これを小刻みに繰り返すのです。どうやら交互に充電と給電を繰り返している模様。どう考えてもバッテリーに悪影響でそうなのですぐに外しました。絶対真似しないでください。なお、ちゃんと電源につなげたノーパソからならUSB TYPE-C同士でも給電はPC⇒V30Tへの一方的なものになりますし、ノーパソバッテリーモードでもTYPE-A+TYPE-Cならやはりノーパソ⇒V30Tへの給電になりますね。
大容量バッテリーの欠点のもう一つは充電に時間がかかること。なので本機は67Wの高速充電に対応し、付属充電器はそれに対応したものです。なので試しに20%→80%の充電を試したところ、2時間30分もかかってしまいました。公式サイトによると30分で50%分くらい充電できるとのことでした。これはさすがに無理だろ、と思っていたのですが、予想以上に時間がかかったことには少しガッカリしています。変換アダプタを使ったことによる充電器の性能低下なんかもあったかも知れませんが、POCOだと5000mAhの60%分なんて30分少々くらいで終わっちゃうので、1時間30分もあれば十分だと考えたのですが。ただ、大容量で充電が遅いということはそれほど強力ではない充電器で一晩かけて充電しても過充電になりにくいということにもなります。休息充電器による高速充電はそこそこ発熱しますので、毎回急速充電というのはわたしは避けたい人なので・・・。それに「もう少し持ってくれれば充電タイムが取れる」くらいの容量になってもそのもう少し、の時間が十分とれるので不自由は少ないかと思います。
追記:よくあるUSB端子付きマルチタップ(合計で5V3Aの表記あり)で試したところ、1時間で15%ほどの充電ができてしまい、思いのほか速いのでふたたび67Wの休息充電器につないだら今度は30分で43%も充電できてしまいました。公式の謳う「30分で50%」には一歩足りないものの十分な速度。どうやら前回は充電器への十分な電力供給が足りなかっただけだったようです。なので適当な充電器で一晩充電を行うと過充電の可能性が出てくるため、意識的に弱いものを用意するなど注意が必要です。

また、公式ではうたわれておらず、未確認ですがどうやらワイヤレス充電に対応しているようなので、USBのキャップが向きにくく充電がしづらい場合でも充電は可能なそうです。それと本機のロック画面にはステータスバーが表記されないため、ロックを外さないとバッテリーの残量が分かりません。これは満充電にしないうちに充電をやめる派のわたしとしては非常に不便なので改良してほしいものです。


以上、まだ一週間くらいですがV30Tを使ってみた感想です。一般的スマホから見れば十分に個性的ですが、タフネススマホの中では一番一般スマホに近い、むしろ個性の少ない機種なのがV30Tです。例えば同じDooGeeのV30はeSIMに対応しており、かつ公式サイトによるとeSIMを最大4つも登録できるとのこと。nanoSIMと合わせると5つです。ただ、どうやらeSIM4枚は手動で切り替えながら使うようなので同時使用はできないと思いますが、個性は光ります。上位機種のV MAXに至ってはV30Tとほぼ同じ性能(ワイヤレス充電非対応は残念)でボディの厚みと重さが1.5倍、バッテリーはさらに二倍以上の22000mAhとほぼ化け物級、わたしなら二週間くらい充電無しで使えそうです。他メーカーもレーザーによる距離測定機能だったりサーモグラフが付いていたりと非常に面白い機能を搭載したものが多いのです。しかし残念ながら日本メーカーでタフネススマホをやっていたのはパナソニックと京セラくらいで、しかも事実上の撤退状態で新機種は期待できません。まぁ仕方ないですね。
思ったより価格が高くないのもいいところ。わたしはV30Tをもろもろで4万3000円くらいで買いました。わたしが買うスマホとしては高額だったのですが、ほとんどの機能に満足しており、買ってよかったと思っています。6万円強が廉価版と言う世界にはちょっとついていけないもので。5G非対応のSOCを採用したものでしたらさらに安く買えたのですが、後のことを考えると5G対応はちょっと譲れなかったので。
と、わたし個人としては気にいっているのですがこのV30Tを友人親戚らに自慢したところ、大変不人気です。誰に見せても「でかい、重い、要らない」の一言で興味を示してもらえません。おかしいなぁ、このロマンが理解してもらえないとは。

コメント (5)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 実はわたしはのっぽさんと | トップ | 4年ぶり、に地元を離れる »

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (siinamon)
2023-05-19 09:43:31
自分も大きさあまり気にしません。
ここ最近はずっと大きなスマホばかりでした。なにせ老眼が…
なのでどちらかというと文字表示が大きいスマホが好みで、最近の縦長でインチ表示だけ大きいものでなく、幅方向が大きいスマホを選んでいました。ちょっと前までiPHONE8PLUSとXZ2premium、今は少し画面幅が狭いですが、ギリギリ許容範囲のiPHONE14です(PLUSが良かったけど割引体操外で手が出ない…)。
上記スマホ以前はiPADminiWIFI版をテザリングで持ち歩いて使ってました。
でタフネススマホというと自分は京セラのトルクが欲しいのですがなかなか安くならないのです…トルクは続けると言ってるけど、そのうち京セラスマホ完全撤退するかもしれないし…現行トルクはバッテリパック交換式なので長く使えそうな点もいいんですよね…
返信する
Unknown (Beep)
2023-05-20 01:46:03
388gとは、かなり重いですね。
普段持ち歩いているのは、
AQUOS R2 6インチ WQHD+ 181g
Xperia5Ⅲ 6.1インチ FHFD+ 168g
Xperia1Ⅳ 6.5インチ 4K(?) 187g
で536g アレ?

充電器は最近はUSB PDが主流なので、規格上は充電器もType-cだから
左程珍しくないような...
最近のiPhoneもUSB PDなので充電器側はType-cですね。
(もちろん付属はしてない模様)

>わたしはベンチマークソフトの値と言うものを
最近はAnTuTuも信用されていないようで 原神で比べるとか何とか

P.S.
東宝に続きT・ジョイ(東映系)も2000円追従とか
返信する
Unknown (krmmk3)
2023-05-20 11:12:11
>siinamonさん
わたしも本当は横幅がもう少しあるスマホが理想なんです。初のAndroidスマホとして持ったFonePadNote6は良かった・・・。V30Tは本体が分厚いだけでディスプレイは割と普通の縦長なだけだったりするのが残念です。
京セラはちょっと高いしだいぶ前の発売なので今回は対象外でした。事実上撤退という話も出ていますし、国産はちょっと期待できそうにないですね。

>Beepさん
結局安いSIM入れたりして前のも使っちゃうんですよね(笑) わたしも重量だけなら実質三台持ち相当になりました。さらにモバイルルーターも持ち出しますし。
最近は入れ替わりつつあるのでしょうが、まだまだ充電器本体へのケーブル接続口はTYPE-Aが多いと思います。microUSB機器への充電もできますし。
ベンチ高くてもゲーム向きじゃないSOCとか結構あるみたいですね。通話用機として生き残ることにした手前POCOもそうだったり。
値上げは経済全部の話なんでしょうがないですが、レイトショーはどの程度値上がりするのか・・・。特別料金の維持だけでもしてほしい。
返信する
Unknown (Unknown)
2023-05-31 21:48:01
https://www.watch.impress.co.jp/docs/news/1504645.html
FCNTが民事再生です。

洗えるスマホが「BASIO active」だけになりました。
返信する
Unknown (krmmk3)
2023-06-01 23:38:43
>2023-05-31 21:48:01さん
そんなあなたにもV30T!
京セラのTORQUEの後継機が開発中らしいのでこっちを待つのも手かと思います。
返信する

コメントを投稿

モバイル機器」カテゴリの最新記事